不妊でつらい うつ病や自殺まで考える割合が2割弱

不妊でつらい うつ病や自殺まで考える割合が2割弱

不妊治療はつらい。ストレスがかかり精神面にも影響が大きく出るのが妊活です。

つらいと思う点はひとそれいろいろありますが、不妊という問題は

その人たちの人生にも大きな影響を与えるため、不妊という問題を通じて

離婚が頭をよぎることも・・・。

 

不妊問題は、心の中にたくさんのつらさを作る

不妊で悩んだ女性は、心の中にたくさんのつらさを抱えます。

もちろん、必ずしも悪い面だけではなく、夫婦の絆を深めるようきっかけになる部分も

ありがなら、思い詰めて行ってしまう人もいるのということもあります。

保健医療社会学論集 不妊当事者の人間関係夫婦関係を中心に 東洋大学社会学部の研究によると、

夫との関係を順調と感じる割合は87%とと高く、

不妊治療中も夫とよく話し合えると感じられる人が70%ほどいるものの、

夫の言動に対し傷ついたり怒りを感じている割合も74%と比較的高く、

中には、夫に対し不満を感じていた、よく話せなかった、と思っている女性も

全体の3割ほどを占めています。

離別の原因が不妊にあると思うと答えたのは64.3%となっています。

 

不妊の原因がどちらにあるかで思いも変わる

不妊の原因が男性にあると、今頃ほかの人と結婚していたら子供もできていた

だろうとか、いっそのこと浮気をしてしまおうかとか、

前に付き合っていた人に精子を提供してもらおうかとか、

もし別の人だったらすぐに妊娠できたのではないかと思うことがよくある

という人もいます。

また、女性側不妊の原因があると夫の両親に申し訳ない、

自分と結婚していなかったらこの人に家族を作ってあげられたのにと

思うことでつらい思いをしていたりもします。

自分に原因があり、夫が若い女性と結婚しやし直し子供を授かれるのなら、

夫のために、離婚をしてもいいと思っていたという人もいます。

 

不妊や不妊治療が原因で健康を害している

不妊で悩んでいるご夫婦の仲は良い。みんな結構仲が良いけれど不妊には悩んでいて、

でも不妊がきかっけで離別を考えたり23.2%、健康を害しているという割合も24.9%と

比較的高く心身ともにつらい思いをして取り組んでいることもうかがえます。

 

不妊や不妊治療がきっかけでうつや自殺を考えるまでに…

不妊や不妊治療がきっかけで、精神的に追い詰められ、うつ病や精神的に鬱っぽく

なってしまった人も18.8%いますし、自殺までも考えたことがあるという割合が12.4%

とあり、思いつめ精神的に不健康になるほどの問題にまで発展しやすい

子供ができないという問題は簡単につらいというだけでは

おさまらないのを感じますね。

 

支えられたい、支えられることで頑張れるという点があり、

周囲からはそっとしておいてもらいながら、協力し合って妊活に取り組める

夫婦関係を上手に作り上げることを望む女性が多くいます。

だからこそ、協力的な夫婦の形を作っていくこと、そのサポートを受けながら

妊活に取り組んでいくことの重要性が言えますね。

 

まとめ

つらい思いを抱えていては精神的に不健康なので、どうしても

妊娠しにくくなってしまうのはもっともです。心のケアや夫婦関係で

協力し合えるようにサポートが受けられることも大事な点といえるでしょう。

つらいと思いつめすぎては、せっかくの赤ちゃんを授かる喜びになる過程が

苦しいものになってしまいますね。肩の力をすいてリラックスしながら

取り組んでいくことも大事な妊活。

カウンセリングなどと合わせて取り組むことも効果的です。

 

参考文献

保健医療社会学論集 18巻1号 2007 不妊当事者の人間関係夫婦関係を中心に 東洋大学社会学部

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshms/18/1/18_KJ00009558206/_pdf

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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