子宝温泉の効能・成分から見た正しい選び方

子宝温泉の効能・成分から見た正しい選び方

赤ちゃんを望む方に子授けの効果を期待できるとして人気なのが子宝温泉です。

有名である、人気があるという点だけでなく、温泉の効能や成分といった視点から

妊娠しやすさを助けてくれる温泉を選ぶというのもよいでしょう。

子宝温泉そして期待したい効能や性質などについてみていきましょう。

 

子宝温泉の効能について

子宝温泉

温泉とは、地中から湧出する温水、

鉱水および水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、

次の一つ以上に該当するものとなります。

  • 地中から湧出する際の温度が25度以上
  • 1kg中に、ガス性のものを除く溶存物質を1000mg以上を含有
  • 1kg中に、遊離二酸化炭素、リチウムイオン、メタほう酸など温泉法で指定された18種の物質一つ以上について、それぞれ設定された基準値以上を含有

これらの基準を満たす温泉には、様々な効能を併せ持ちます。

 

特に妊娠したいという場合は、血行を促進し、女性特有の冷えを改善したり、

ストレスを軽減しリラックス効果が高い温泉を選んでいくことがポイントになります。

 

1・2回入る程度の温泉自体に

子授けのご利益がさほどあるわけではないでしょうが、

夫婦の仲がよくなる、絆が深まる、リラックスできるといったことによって

妊娠しやすくなるとはいえるでしょう。

正しい温泉の選び方をして、効果を高めていきましょう。

 

日本の温泉は、温泉法によって「温泉分析表」を掲示することが義務づけられているので、

その温泉が9タイプの泉質のうちどれに分類されるのか必ず明示されています。

そのため、下記の温泉の泉質を参考になさってみてください。

 

 

不妊症に二酸化炭素泉(炭酸泉)

炭酸ガスの小気泡が肌につく泡のお湯です。

低温ですが保温効果が高く冷えの改善や血行促進には効果的とされています。

高血圧、動脈硬化、運動麻痺、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え症、更年期障害、不妊症によく、

入浴と飲泉では慢性消化器病、慢性便秘によいとされています。

 

月経障害に効果的 塩化物泉(食塩泉)

冷えが気になるなら、よくあたたまる熱のお湯。

筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え症、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復によいとされています。

入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病、慢性便秘にもよいとされています。

高血圧症、腎臓病、心臓病、むくみのあるときは飲泉は控えましょう。

 

無月経など女性ホルモン異常に 硫黄泉

硫黄分を含む温泉で、水硫イオン,チオ硫酸イオンあるいは硫化水素などを含む温泉です。

女性ホルモンの異常によっておこるやすくなる排卵障害や無月経などにも効果的とされています。

日本の温泉の10%程度を占める温泉で、草津温泉や野沢温泉などが有名ですね。

 

婦人科系の病気に有効 放射能泉

名前だけ聞くとちょっと怖いような、体に有害妊るのでは?と思ってしまいそうな

放射能泉。温泉水が地表に湧き出てくる途中で、放射性のウランやトリウムを多く含む岩石を通過した場合、

これらの物質に由来するラジウムやラドンをお湯の中に溶かし込み、放射能泉となります。

そしてこの温泉は 日本には少なく、子宝温泉としても有名な有馬温泉も

この温泉の一つになります。特に痛みを軽減するのに効果的と言われており、

月経痛などをはじめ婦人科系の病気に伴った痛みの緩和にも役立ちます。

 

まとめ

子宝を願っての温泉旅行を計画でしたら、温泉の成分や効能なども意識して

選ばれてみるのもよいでしょう。妊娠しやすい体つくりの基本は、

食事や運動、質の高い睡眠やストレスケアといったことも必要になるので、

時には温泉へ浸かってリラックスしながらも子供を授かりやすい体質づくりは

怠らないようにしていきたいですね。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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