体外受精こんなはずでは…後悔しないために知っておくべきこと |

体外受精こんなはずでは…後悔しないために知っておくべきこと

妊活をしていると、なかなか妊娠しないと不妊治療へ進んでいくことが

当たり前というか、正しい選択として考えられがちですが、

実際は不妊治療特に、体外受精は・・・こんなはずではなかったと

ガッカリ後悔される方もいます。

体外受精が普及して、年間で5万人以上が体外受精によって誕生した

年もありました。高度生殖医療である体外受精ですが、

でも、いったい実際のどれくらいの妊娠率になるのか、

どういう夫婦にとっては有効なのかをよく知ったうえで

取り組まれるのであればこんなはずでは・・・とういことにならずに

すみます。治療にのぞむのでも気をつけたいこともご紹介していきます。

 

 

体外受精での妊娠率

年間に全体でみると42万4,151周期の体外受精が行われ、

5万1,001人の赤ちゃんが生まれたということで12%

ということになる年もありました。

ただ、これはあくまで全体の確率であって、

妊娠率や出産率になっていくと、年齢別にかなり違いがでてきます。(1

30歳で21.5%、35歳で18.4%、38歳で13.5%、

40歳で9.1%、42歳では4.5%です。

40歳以降では、体外受精の妊娠率は自然妊娠とそう大差がありません。

ストレスがかからない分、自然妊娠が有利に働く場合もあります。

年齢が高くなるにつれて体外受精でも妊娠率は下がっていきます。

体外受精は43~45歳ではほぼ3%~0%となってしまうのです。

 

体外受精が適する人は個人差もある

そのひと、その人によっても体調や状況が違う事はもちろんですが、

全体的に影響するものとしては、やはり年齢があります。

 

体外受精は卵管の閉塞、子宮頚管の閉塞など、物理的に卵子の経路や

精子の侵入経路がふさがれている場合や、

男性側の問題に対しては高い治療効果が発揮されますが、

そうでない場合は、年齢やその人の体調や状態に対しては、

それほどの治療効果が期待できないということが言えます。

体外受精は魔法のような妊娠を叶えてくれる不妊治療のように

思われていますが、実際は期待と現実とでギャップが開いている

治療でもあります。どうしても、体外受精が必要となる条件は、

卵管の欠如または損傷や閉塞、着床前遺伝子検査でひっかかっている、

重度の男性因子がある場合、または人工授精・排卵誘発の試みの失敗などです。(2

そして、体外受精なら妊娠を叶えてくれると思ったけれど、

中々難しい、そのことがくっきりとにあらわれるのは38歳くらいからです。

 

医療機関からのプレッシャー

医療機関を受診し始めると早くに体外受精を受けることを

すすめられるケースが多いことをよく耳にします。

確かに妊娠には年齢的に早い方が有効という点はありますが、

ご夫婦ごと、歩調が治療へ向いているのか違いがあります。

なので、医師とよく相談しながら進めていくことも必要でしょう。

ステップアップに対して抵抗を感じる人もいます。

本当は自然なかたちで授かりたい、

治療に前向きになれないなど、心の中にモヤモヤを抱えている方もいます。

嫌々治療を受けに行ったり、気乗りがしないのに頑張ってしまったり、

妊娠への道は体外受精しか残されていないとばかりに

思い込んでしまい、プレッシャーや不安をかかえての治療になって、

妊娠しにくくなってしまうことすらあります。(3

30代での体外受精はある程度不妊の原因に合わせて

有効とは言えるでしょうが、体外受精なら妊娠できると思って何度も

繰り返しても4回以降は累積妊娠率は高くはない事に40代からはかなり

気をつけなくてはいけません。(1)

 

治療はあくまで卵子と精子の距離を縮めるという事

不妊治療は、細胞同士の距離を縮めるという点において

役割を果たしてくれています。

妊娠には細胞同士をただくっつけてもうまくいかないというのは、

不妊治療を実際に何度も受けていると感じるかもしれません。

単純に年齢といってもその人その人の

体や心の状態によって妊娠のしやすさというのは

全く違くなってくるといえるので、

細胞の距離を縮めてもらう事に専念するよりも、

その細胞のもととなる夫婦の状態、心と体の状態を最善に整えていく

ということがかなり重要になってくることも押さえておいてください。(4

 

体外受精でも妊娠しないのは、卵子の質が悪いから・・・

そんなことも医師から言われるそうです。

妊娠には男性も女性がわも夫婦の総合力がとても重要になります。

 

結局は妊活としてやるべきこと

自分達の心と体のメンテナンスをしていい状態にしていくことが

とっても大事な事であって、

それは、不妊治療でもできない部分であって、

サプリや漢方などでもなかなかできない部分になるという事です。

不妊治療は年齢と個人の状態と合わせ、

不妊に至っている原因によって有効とはなるものの、

誰でも、何でも何度でも受ければよいというものでもないのが

体外受精となるの事を知ったうえで、

夫婦でよく話し合い、お互いの方向性を合わせて

取り組むとよいといえるでしょう。

治療をはじめたら、より夫婦で色々なコミュニケーションを妊活や治療のこと

意外のことも話せるように心がけておきましょう。

会話が減るほど、不妊治療中から後にもストレス度が高まってしまう

傾向もあります。(5

 

不妊治療では意思決定に苦しむ

不妊治療を始めると、自分達でどういった治療を始めて、

結果が出なかった場合でも、治療をつづけるのか、やめるのか

意思決定が必要になり、とても精神的にも苦しい強い想いをします。

体外受精でも、妊娠できて埋める割合は100%ではありません。

累積妊娠率6割ほどです。だからといって、不妊治療後に

妊娠していくケースもあります。(6

不妊治療で授かる事は、それはそれで喜ばしい部分もあります。

でも、全員が授かれるわけではなく、治療でないと絶対にダメ

という事でもありません。いろいろな結果が想定できます。

 

参考文献

(1)JAMA . Author manuscript; available in PMC 2016 Jul 6.Published in final edited form as:JAMA. 2015 Dec 22-29; 314(24): 2654–2662.doi: 10.1001/jama.2015.17296Live-birth rate associated with repeat in vitro fertilisation treatment cycles

(2)INFERTILITY DOES NOT ALWAYS MEAN IVF: LOW COST TREATMENT OPTIONS

(3) 2009 Jul;24(7):1656-64. doi: 10.1093/humrep/dep061. Epub 2009 Mar 15.The longitudinal impact of partner coping in couples following 5 years of unsuccessful fertility treatments.

(4) 1995 Apr;63(4):801-7.Reactions to infertility based on extent of treatment failure.

(5) 2005 Nov;20(11):3248-56. Epub 2005 Jul 8.Communication and coping as predictors of fertility problem stress: cohort study of 816 participants who did not achieve a delivery after 12 months of fertility treatment.

(6)Being pregnant after fertility treatment

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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