漢方で体質改善できる?妊活に漢方はどれくらい効果的なの? |

漢方で体質改善できる?妊活に漢方はどれくらい効果的なの?

薬膳 漢方

体が持っている本来の治癒力を高め、体全体の状態を高めていく

という基本的な考えの基、生活習慣を見直しながら、

漢方薬を取り入れていく事で徐々に体質改善させていくと言われています。

妊活でも、漢方を取り入れる事もあるでしょう。

積極的に生殖医療の現場でも取り入れていたりもしますよね。

 

実際、漢方薬ではどれくらい効果が期待できるのでしょうか?

気になるところですが、

実際に試したことがある方はわかると思いますが、

薬局で購入する漢方薬は即効性があるものではないので、

効果は実感できないといったところもあるのではないでしょうか?

体の体質などを変えたり、整えるには時間がある程度はかかります。

そして、ある程度継続させなくてはいけないという理由から、途中でやめてしまう方も多くはありません。

そして、経済的にも薬局などで購入する場合は中々経済的負担が大きくなっていくのも特徴です。

購入されるものによっても違いますが、

1月に20000円~30000円程度かかったりもするようです。

人によっては、50000円も60000円もかける方もいらっしゃいます。

不妊漢方を継続するのが難しかったり、その効果を得るまでに時間がかかっているのが

現状かもしれませんね・・・。

そして何よりも気になるのが、本当に効果はあるの?という点なのですが。

科学的根拠をもとに見ていきましょう。

 

科学的に見た漢方薬について

東洋医学については日本でも信頼性があって医師もすすめたりしているので安心して

用いているという方も多いかもしれませんが、実際科学的なエビデンスの部分はどうなっているか

みてみましょう。

漢方薬に対して厳しいジャッジをしているのが有名科学誌「ネイチャー」です。

 

伝統的な中国医療が本当に効くというなら、

質的研究のデータにもとづく実際の治療が行われていないのか?

その答えは簡単で、本当は大した効果がないないからだ。その大半は疑似科学だし、

多くの治療には合理的なメカニズムが存在していない。

2007年の社説(1)

 

疑似科学だと断言されてしまっている点が潔い気もしますが・・・ちょっと信頼して使っていた方に

とってはガッカリ感があるかもしれません。

日本ではオリジナルの漢方学や、中国よりも成分分析が進んでいる部分もあるので一概には言えないかもしれませんが、

ネイチャーの意見のほうが役には立つかもしれません。

漢方で妊活をしようとするよりは、別の効果的な点を探ってみた方がよいかもしれません。

 

漢方薬については研究から信頼性が低いとの判断

漢方薬は紀元前から存在する代替医療の一種で、およそ1万種以上の生薬を組み合わせて作成

されていて、処方には10万パターンものレシピが存在すると言われているというので

驚きますね。壮大です。

でも、現代科学からは、漢方薬に関する過去の136件の実験データを調査した2007年の比較研究(2)では、

研究といっても、そもそも質の高い研究は全体の2%しかないという点、

中国で行われた研究は漢方薬が効く!という結果が多くて信頼感が低く、

現状では漢方薬の効果については疑わしいという結論だったようです。

 

とても効果的、効果的と言われていてもその効果は実は疑わしいようですね。

さらに、漢方薬によっては健康被害も起こる可能性が指摘(3)されています。長期服用し続けて

良いものなのでしょうか本当に・・・。と思わずにはいられない点があります。

 

イギリス生殖医学界では漢方薬はバッサリ

The British Fertility Society(イギリス生殖学会)は、新たなガイドライン(4)として、
鍼治療や中国漢方を体外受精に併用しても、その後の妊娠率が向上するというようなエビデンス(証拠)はない
としています。

イギリス生殖協会は、体外受精に鍼治療や中国漢方を併用しようとしている人は

そのことを知っておいた方がよいとしています。

日本では日本独自の漢方学もあるので、何とも言えませんが、

漢方薬においてもプラセボ効果が得られている点や、副作用が出てくることも

考えて選択していく必要性はありそうです。

 

薬局の漢方薬は成分が半分?

漢方薬はドラッグストアやインターネットで購入することができます。

しかし、安全性への配慮から薬の成分の量は半量に抑えられているという点もあります。

簡単に購入できるからこそ、相談できる薬局やドラッグストアで購入されることを

お勧めいたします。

また、服用期間も長期化しても良いという事ばかりではありません。

医師に相談して処方してもらえば本人の負担額がドラッグストアで購入する場合と

比べて安くはなるというメリットはあります。

ただ、医師には中々ゆっくりと相談しにくいという点はあるのかもしれませんね。

実際に不妊治療を行っているクリニックなどでも処方はしていますが、

医師によっては本人がやって見たければやってみればいいくらいに考えている医師もいます。

受診する医師の考え方にも違いがあるようです。

もし、妊活で体質改善をお考えでしたら、漢方の服用にあたっては、

医師から処方してもらうか、よく相談できる薬局などから購入されることをお勧めいたします。

もちろん、信頼できる研究をもとにしたものを紹介してくれるというのが前提ですね。

 

生殖専門医の間では漢方などにも否定的

現在の不妊症の最大の原因は卵巣・精巣機能の老化であり、これを元に戻して、

妊娠しやすくするような不老長寿を果たせるサプリメントは存在していません。

そのため多くの生殖医療専門医はあまりサプリメントや鍼灸・漢方など民間療法などに

重要な意義を認めていないようです。

引用 ソフィアレディースクリニック

 

細胞の老化や劣化を防ぐためのとりくみにおいて、妊娠しやすくするような

単純なサプリや民間療法はそうは存在しないという事です。

科学的な研究などから言われていることは、生活習慣を改善する事

そして、不安なども大きい点から心理サポートを重要視する必要性などが言われてもいます。

妊娠には年齢的な限りがあって焦ってしまう気持ちもありますが、

できる事から取り組みましょう。特に受精以降の着床の問題については、

ライフスタイルを改善し、炎症反応レベルを抑え免疫バランスを整える事、

血液がドロドロしているような場合は、食事や運動などから血流の改善を試みて

おくことも大切ですし、ビタミンD濃度の影響も大きいことが言われています。

 

生活習慣の乱れが不妊の原因になっている

一見、今の体質を漢方を飲むことで改善できるなら簡単でいいような

気がするのもわからなくもありません。

しかし、漢方のみに頼るだけではなく、体質改善には生活習慣の見直しが欠かせません。

不妊の原因には、運動不足、睡眠不足、糖質を多くとる食事、タンパク質や脂質やビタミン・ミネラル

の摂取が少ない食事などでは不妊になりやすい、妊娠までの期間が長くかかるなどといった

様々な研究結果が出ています。

 

不妊の原因となる生殖器の機能低下や細胞の老化・・・だれにとっても老化は防ぐことはできません。

例え不妊治療であってもそれは望めないのが現実です。

不妊で悩む場合、妊娠できても、今度は流産で悩むケースが増えます。

体外受精などの高度な不妊治療を受けても、卵子を若返らせたり、老化を止めることはできません。

体外受精では、加齢とともに採卵できる卵子の数が少なくなり、

受精する率や妊娠・出産に至る確率も低くなります。

反対に、流産の確率や妊娠合併症、出産の際のさまざまなリスクは高くなります。

でも、老化を遅らせたり、自然妊娠できるように本来備わっているその力を取り戻すためにできる事。

今すぐにでもライフスタイル・生活習慣を改善していきましょう。

体質改善を期待するのであれば

血行を良くすること・体をあたためる事・ストレスをためないといった

事にはじめ、糖質過多の食事になっていないか、運動は不足していないかといった

基本的な生活習慣を整えることで、自然妊娠力は取り戻せるようになっていきます。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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