妊活ストレス 夫婦関係の不満を解消させるには

妊活ストレス 夫婦関係の不満を解消させるには

結婚後の夫婦間でのストレスのもとは家事にもあるようです。

妊活中は、普段の生活や仕事に加えて、妊娠できるようにと取り組むこと、

そして不妊治療を始めるともっと精神的肉体的にもつらいと感じストレスを感じる事も

増えていきます。

女性が私ばっかりと感じる事がより強いストレスにつながっているようです。

妊活ストレスは子供ができない事だけでなく、

普段の生活の中で私ばかりと夫からのサポートが得られていないような状況を感じるとより

強まってしまう事でしょう。

子作りの事不妊治療の事だけでなく夫婦関係が円満で不満やストレスに感じることが

少ないように関わっていくことも妊活ストレスの軽減につながっていきやすいでしょう。

 

夫婦間の些細な不満は家事分担にカギが

結婚生活で些細な不満を女性が抱くのは家事の負担からなのだとか。

一緒に生活すると、ゴミも出れば散らかりもします。

毎日食べるものから着るもの、部屋の片づけ必ずしないと生活が成り立たないものも

あります。でも家事というのは賃金が発生する仕事ではありません。

昔から家事は女性がやるものという認識も根強く残っている部分もあるかもしれませんが、

女性は、働きもし、家事もし、そして子供ができないとなれば妊活も頑張り始めます。

夫婦関係がうまくいくかどうかを分けるものは

なんと家事の分担をしているのかどうかという点だったようです。

これは、アメリカのワシントン大学のジョン ゴットマン教授による研究では、

結婚について問題を抱えている30組のカップルを対象に実験を行った結果、

結婚にしたことに対する満足度の高い夫婦と、そうでない夫婦にでは、

決定的な違いがあることが判明したのです。

夫婦関係がうまくいかない夫婦は、夫婦で会話をしていると心拍数が上がり

落ち着かない、緊張したり不安になるような自律神経でも交感神経が働き、

血流が速くなり、発汗量も増えていたのです。これは明らかにストレスを感じ、それに対処するような

隣にいるパートナーに対し緊張が生じ攻撃的か逃避的になっているのを示している事になります。

しかし、家庭での家事の分担ができているという夫婦では、この生体サインは安定しており、

夫婦間での衝突を回避しやすい傾向がみられさらに離婚率も低下していたのです。

The Mathematics of Marriage: Predicting Divorce(ワシントン大学 2014年3月13日)

 

私だけがと不満感を感じるとストレス度が高まる

夫婦間でのストレス度が高まる局面は、女性が私だけが負担をしているといった

不満感を持つことです。

こういった日常で不満を感じていると、不妊治療でも同じようにサポートをしてもらえていると

感じにくくなってしまう可能性もたかまります。

特に妊活では女性の方が積極的になり、基礎体温を測りタイミング合わせをしたり

治療を開始しても主に女性が通院することが多くなり、

私ばっかりと感じずにはいられなくなったり、

夫婦間の温度差を感じずにいられないと多くの女性が感じています。

妊活前から別の夫婦間の温度差や不公平感など不満があったらなおの事ストレス度は

高まってしまかねないという事になりますよね。

スウェーデンのウメオ大学の調査によると、家事の分担が不平だという場合は

、精神的負担を感じストレスになっているのは女性だという事が言われています。

女性の多くが「家事に取り組む女性はパートナーの男性より不利だ」と感じているということです。

あなたは家事についてこのように感じたことはありませんか?

この研究は1981~2007年に723人を対象に、男女のストレス反応の違いについて調査をい。

不安や焦燥感、集中力の欠如などの心理的ストレスは、21歳の時点では男女でほぼ同程度だったのに、

42歳になると男性はストレスのレベルが変わっていなかったのに対し、女性では増加していたのです。

女性が感じるストレスの主な原因は、家事分担の男性と女性との不平等感だったようです。

もっともストレスが強かったのは、家事をより多くこなし、

パートナーとの間で男女の不平等を強く感じている女性だったようです。

一方では家事を多くこなしていてもパートナーとは平等だと感じている女性は、

ストレスが軽減されていたというので、この不平等感をいかに女性が感じずに過ごせるように

日々夫婦で関わるかが大切になりそうですね。

Domestic Work and Psychological Distress−What Is the Importance of Relative Socioeconomic Position and Gender Inequality in the Couple Relationship?(PLOS ONE 2012年6月13日)

 

夫婦間のストレスは家事分担の認識を調整してコントロール

ストレスそのもの、認知によっておこるものです。

夫婦間で感じるストレスは認知の違いやそれによってこる行動の違いの影響を

受けているものなのですね。

アメリカのイリノイ大学の研究チームは、結婚後2年以内の夫婦220組を対象に

夫婦が家事の役割分担についての認識や実際の家事分担について調査しています。

その結果、家事分担の仕方が夫婦間で平等でない場合には、結婚生活の満足度が下がってしまう

傾向がみられたのです。

女性の方が「役割はもっと平等でなければならない」と感じているとより不満度が高かったのです。

女性の多くは「家事は平等に分担されるべきだ」と感じていてそうした考え方が

夫婦間で共感されているとされていると、結婚生活に対する満足度が高まっています。

でも一方で、男性は家事分担の問題と満足度には直接的な相関関係はないと考えたがる傾向があるようです。

男性と女性とでは家事について、結婚生活の満足度にどう影響しているかの受け止め方も

違っているのですね。

女性と違い男性は、「男女では相違がある」「家事は女性が行うもの」と考える傾向があります。

夫婦の家事分担に関する意識を歩み寄らせながら日々の生活をおくり

分担がお互い支え合えていると感じられるようにするだけでも、ストレスが減りさらに結婚への

満足度も高まります。夫婦仲良く妊活をしていく上でも、こういった土台は大切でしょう。

性生活など、男性と女性全く違う性が歩み寄りあうのが妊活でもあります。

子作りという事だけでなく、夫婦の生活に満足度も高める事で二人の生活に幸福感が高まるだけでも

妊活の二人三脚の足並みもそろいやすいのではないでしょうか。

When newlyweds believe in sharing household chores, follow-through is everything(イリノイ大学 2014年5月6日)

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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