催眠療法は、主に用いられているのは、心身の調子を回復させていくもの。
同化の促進、緊張の解放、不安感情が和らぐことによって、心理的興奮やストレスが関わる心身症などや体の痛み、何かしらの諸力の苦痛からも解放されるというものです。
催眠ってあの催眠???テレビなどでみるショーのような催眠術ってありますが、催眠療法はまたちょっと違います。催眠によってリラクゼーション効果が得られることは科学的にも根拠があって、治療などにも用いられています。
その催眠は妊娠率を2倍近くに高めたという興味深い研究とともに、妊娠しやすさに影響する部分をみていってみましょう。
催眠療法はリラックス状態の中、被暗示性をつかって、催眠現象による生理的・心理的特性をりようして、多様な治療をすることができるものです。
催眠といっても、テレビなどで行われるショー的な催眠術とは違い、催眠療法で、精神的に心を安定させたり、集中力や記憶力を高めたり、アスリートたちも行っているものです。
催眠療法は、主に用いられているのは、心身の調子を回復させていくもの。
同化の促進、緊張の解放、不安感情が和らぐことによって、心理的興奮やストレスが関わる心身症などや体の痛み、何かしらの諸力の苦痛からも解放されるというものです。
これを妊活にうまく取り入れていくと、心をコントロールしたり、安定させたりできるので自律神経の不調も減り、非常に妊娠しやすくなっていきます。
実際に、不妊治療で取り入れている海外での研究結果も出ています。体外受精といった生殖医療で妊娠するために成功率を高める方法がある研究で分かった、非常に興味深いポイントをご紹介したいと思います。
体外受精の成功率は、さほど高くはないことをご存知でしょうか?
自分の通っている病院は30%もあるなんて思っていると、期待と、実際の結果とに愕然としてしまうかもしれません。
日本での体外受精の成績はダントツで悪いのですが、その中でも体外受精での成功率を高めるためのヒントにもなる外国での研究結果をご紹介いたします。
私のカウンセリングでも催眠が、しっかりと妊娠率を高めるという研究という形でしっかり証明されていて、海外では催眠はかなり色々に用いられています。
体外受精における妊娠確率は、ここ最近は、20%程度を推移しています。
近年、体外受精を受けるご夫婦が増えている一方で、この妊娠率は横ばいという経過をたどっています。
体外受精にエントリーしたとしても、その妊娠確率は20%5組に1組が妊娠をして、それ以外は、妊娠できずにいるという事です。決して妊娠率が高い治療ではないという事です。
妊娠まで至っても、その後流産したり、無事出産し、赤ちゃんを抱くまでにたどり着ける確率は、もっと下がってしまいます。
体外受精での妊娠率は、年齢によって大きく変わってきます。25歳以上で40%をきり、32歳くらいまでは37〜38%の確率です。
しかし35歳をこえた時点から、30代後半から徐々に妊娠率は低下し、40歳で20%をきり43歳で10%、44歳で10%をきります。そして45歳以上は5%以下となり限りなく0になってしまいます。
35歳を過ぎた当たりから一気に妊娠率が低下してしまうのです。
病院によっては成功率が高いかのように、見せかけられた表記がされていたりします。
患者さんの年齢が若ければ若いほど、その病院での治療成績はよくなるでしょう。また、臨床的妊娠だけでなく、化学妊娠もカウントされていたら、妊娠率は高いかのように見せかけることが可能です。
体外受精をして妊娠できたからといって、必ずしも出産できるとは限りません。
高齢であればあるほど、妊娠のリスクは高まります。体外受精での出生率は、35歳までは19%程度ですが、
それ以降は急降下し、40歳では9%、42歳では4%、45歳以降では限りなく0に近い数字になります。
このように、体外受精で妊娠・出産していくその成功のカギを握るのは、多くの専門家は、体外受精においては、子宮内への胚移植後、
うまく着床するかどうかが成功率を左右する大きな要因の1つであるとみています。
体外受精において、うまく着床するかどうかを左右するものに、ストレスの緩和があります。不妊治療にはじまり、体外受精の胚移植前は特に強いストレスに晒されることが考えられます。
そのストレスや治療の苦痛を緩和することが、妊娠しやすくさせる方法になるのではないかということで、外科手術などのストレスや苦痛の緩和にもなるとされる催眠を取り入れた研究がされています。
体外受精を受ける女性に、催眠を取り入れた場合とそうでない場合では、2倍近く妊娠率が違い、高くなったという結果がでました。
海外では催眠はストレスの緩和や痛みの緩和に有効という事が判明し、治療に取り入れられてもいます。
催眠の効用を体外受精にも適用できないかと考え、催眠を受けた夫婦と、催眠を受けなかった夫婦とで治療成績を比較しています。
催眠を受ける女性は、専門家から、胚移植中は、これまでの人生でとても嬉しかったことを考えるように言われ、
胚移植に入る前に、催眠をかけられ、胚移植は、これまで待ちこがれた新しい生命を迎え入れるものだと考えるよう指導されています。
そして、約10分間の催眠状態の後、医師は胚移植にとりかかり、移植が終了する時には、心を穏やかにし、リラックスして楽観的に考えるように言われていました。
催眠を受けたグループでは妊娠率は58.4%に対し、催眠を受けずに通常の治療を受けただけのグループでは妊娠率は、30.2%となりました。
催眠を受けることでリラックスし、子宮の状態が胚が着床しやすい環境になったのではないかと考察されています。
それにしても2倍近い妊娠率!催眠によって引き起こされるリラクゼーション効果は妊娠率を高めていることと、リラクゼーションの重要性を感じますね。
催眠を受けることで、子宮内の免疫やホルモン環境が着床しやすくなったとのことです。それほどに、私たちの体は、精神状態に作用されるということでしょう。
不妊で悩み、周囲から取り残される孤独感や、治療の苦痛や肉体的・精神的・経済的負担は、本来ある、受精卵が着床しそのご妊娠を維持できる力を弱めてしまう事でしょう。
実際に、自己催眠やイメージトレーニング、瞑想法を取り入れながら、ホルモンバランスを整えるようカウンセリングを行うと、人工授精、体外受精でも妊娠できなかった方々が、スムーズに自然妊娠されています。
赤ちゃんが欲しかったら、まずは妊娠しやすいストレスを緩和させてあげることが、妊娠へ近道になることでしょう。
妊活中のリラクゼーションに催眠を用いていってみよう詳しくは こちら
参考文献
・May 2006Volume 85, Issue 5, Pages 1404–1408Switch to Standard ViewSwitch to Enhanced View Impact of hypnosis during embryo transfer on the outcome of in vitro fertilization–embryo transfer: a case-control study
この記事の著者
保健師・看護師
岡田和子
山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。
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