AMHの数値が気になる!いったい妊活食事はどうしたらいい?

AMHの数値が気になる!いったい妊活食事はどうしたらいい?

AMHは女性の妊娠するための卵子がどれくらい残っているかを

知るための指標として検査できます。

そのAMHは年齢とともに低下してしまう点がある一方で、

AMHが高い女性は食事面である特徴があります。

 

低コレステロールがAMHを低下させてしまう?

コレステロールが高い女性ほどAMHが高いことが近年わかったのです。

AMHは卵子の量を示しています。

痩せている人よりは、ややぽっちゃりの方が妊娠しやすいといわれています。

体型でいえば身長と体重から計算できるBMIという体格指数でも

基準値内にあてはまり肥満気味、痩せすぎていないという点も重要視されています。

 

ダイエット経験があったり、ほっそりとしていて食事にとっても気をつけていて

野菜中心の食事という人は実年齢に比べてAMHが低いというケースも多いです。

それとは逆に、年齢は40歳以上であっても、ちょっとふっくらしている

女性の方がAMHが高めに保たれていることも多いのです。

また総コレステロール値とAMHの関係を調べてみると、

コレステロールが高い女性ほどAMHが高いこともわかっています。

コレステロールは生殖に欠かせない栄養といえます。

しかし、悪者扱いされていた背景があり、控えていたり、とらないようにしている人も

いるかもしれません。

コレステロールは性ホルモン、プロゲステロンやエストロゲンの素にもなります。

 

AMHが高いほど卵子を多く残せている

卵巣内に残されている卵子の素となる細胞が多いほど

やはり妊娠しやすくなります。1つの卵子が育つ過程で他の細胞も刺激され

消失はされていきますが、

やはり数が多いほど妊娠には有利になるものです。

AMHが低いから妊娠しないという事はありませんが、やはり妊娠しやすさと

関係がある指標ですので、無視はできません。

妊娠前からある程度コレステロールを高く、質の良いコレステロールを摂取しておくことは

妊娠しやすくする一つの方法といえます。

質の良いコレステロールには抗酸化作用や抗炎症作用が高いことも知られています。

コレステロールは脂質の一種です。そして、このコレステロールは良質なものであり

食事からしっかり補っている事もポイントですね。

 

AMHは高ければ大丈夫という事ではなく

AMHが低ければもちろん心配でしょうが、高ければよいというものでもありません。

AMH値が4.0~5.0ng/ml以上ある場合は、

多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS)の可能性もあります。

多嚢胞性卵巣症候群では、排卵障害がおこり月経異常や不妊の原因ともなります。

この場合、排卵刺激によって、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という、

体外受精などで行う排卵誘発による卵巣が腫れる副作用を起こす確率もたかまります。

また、AMHには基準値も正常値もありません。

正常なのか、異常なのか、とても気になるかと思いますが、

あくまで卵巣の予備機能がどれくらいあるのかを予測するために役立てましょう。

AMHでは、いわゆる「卵巣年齢」がわかるというだけなので、妊娠できるかを

保証するための検査でもありません。

 

コレステロールは魚や卵などに多く含まれる

コレステロールは、主にわたしたちの肝臓でも作られています。

体の中で作られたコレステロールを「内因性コレステロール」といいます。

これは体内のコレステロール全体の70-80%を占めています。

一方、食事として摂取したコレステロールは小腸で吸収されます。こちらは全体の20-30%程度です。

日本人の平均的な摂取量はおよそ300 mg/日で、性別および年齢によって200から400mg/日程度と

されています。

コレステロールと聞くと植物性の油がよいと思われていますが、サラダオイルは

加熱すると毒性が高まってしまいます。

動物性のバターや、オリーブ油もとても大切です。バランスよく食事をとる事を心がけ、

特に魚や大豆製品なども意識して摂取するようにしましょう。

コレステロールは質が大事とも言われています。そのため健康診断などでの数値だけでは

わからないとも言われています。数値は正常でも血管はボロボロになってしまっているとか・・・。(1)

そのためには、基本的には、精製された糖質を減らし、炭水化物は

糖質を抑え食物繊維がたっぷりの食品にしていくことと、(2)

飽和脂肪酸を取り入れていくこともコレステロールの質の改善につながっていきます。(3)

質の良いオリーブオイルを使用したり、ナッツ類をはじめ魚介類も欠かさないようにしましょう

妊活の基本は、

 

 

コレステロールは胚や赤ちゃんの成長に欠かせない

いままではコレステロールが悪者扱いされてきましたが、

現代のライフスタイルではエネルギーの多くを炭水化物(糖質)に頼りすぎています。

しかし、胎児や妊婦さんの主なエネルギー源はブドウ糖ではなくケトン体であるとされています。(4)

ケトン体は脂質です。

卵胞液の中のケトン体濃度はエストロゲンが上昇するとケトン体も上昇します。

一方、ブドウ糖にはこの変化はないため、受精や、その後の胚発育の段階でも細胞の中の

重要なエネルギー源はケトン体メインという可能性が高いのです。

ケトン体の材料であるコレステロール値を上げる食事をすることが

妊娠しやすい体になる可能性が高く、避けるべきは糖質で、積極的摂取は

脂質という事になります。以前の暮らしでは食事の栄養バランスは、魚や動物、木の実なども摂取して

いたため、タンパク質や脂質の摂取も多かったのです。

 

参考文献

(4)宗田哲男著『ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~』(光文社 2015年)

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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