基礎体温表・高温期が短いのはどれくらい妊活で問題?
妊活中は基礎体温の変化が問題なのか、妊娠に悪影響が出てしまうのではと気になります。今回は高温期が短いといったケースについて
どれくらい問題になるのか、今後妊娠できるように整えていくためにどうしていったらよいのかをお伝えしていきます。
高温期とプロゲステロン
私たちの体はホルモンの変化によって排卵、月経が繰り返されています。
ただ、ホルモンは微量で体に指令を出すものであり、些細なことで変化します。だいたい高温相は女性ホルモンのプロゲステロンの影響で、14日ほど持続しますが、黄体機能不全などがあると高温相が維持できずに11日以内となることがあります。
妊娠した場合は高温期が維持されていきます。
高温相の期間は?どれくらいが正常?
高温相(黄体期)というのは、黄体(排卵後の卵胞)からプロゲステロンが分泌されることで、基礎体温が上昇することではじまります。
妊娠が成立しなかった(胚の着床が起こらなかった)場合には黄体は小さくなり、黄体機能が低下するとプロゲステロンがつくりだされなくなり、子宮の内膜が剥がれ落ちることで、月経が開始となり高温期は終了します。
だいたい、高温相は14日間くらいで一定に保たれるのが通常とされていますが、プロゲステロンの分泌が不十分となると、子宮内膜が着床に適した状態になりにくく、状態を黄体機能不全と診断されることがあり、その場合の高温相の長さの目安が11日以下と短くなります。
一過性の高温期の短さはどれくらい問題がでるの?
ホルモンはストレスなどわずかな事で変化して、体に影響を与えます。そのため、高温相が短くなる周期もあったりします。
一過性のホルモンバランスの乱れでは1年間というスパンでみると妊娠率にはほとんど影響がないといわれています。(1)
ちょっと一安心ですね。黄体機能不全が不妊に影響するなど考えれば考えるほどに、過剰に反応しすぎるとストレスからも自律神経やホルモンや免疫系をかえって乱してしまいます。
なので、この高温期が短い状態が長く継続されていく場合には影響が出ますので、そのまま放置してはいけないという事になります。
今は一過性であっても、妊娠に向けて取り組むべきこと
ちょっとした体調の変化、ストレス、生活リズムの変化などでも月経周期や、基礎体温表の変化へとすぐに影響出てしまうのがホルモンバランスです。
ホルモンバランスを整えて妊娠していきたいという場合、一番重要なのは、リラックスして落ち着いてすごす楽しい日々です。
赤ちゃんを産みだすための子宮は、感情や思考の影響を大きく受けます。
女性であることである生理を喜べない、基礎体温の変化ばかりが気になる、子宮や卵巣に対していい状態であるイメージが持てない方は子宮や卵巣にトラブルを抱えて不妊に悩まされるケースが多いです。
心の状態によって血液の流れにも悪影響がでるため、ホルモンバランスも乱れてしまうので、早くにいい状態に戻せるように原因になっている点を改善していきましょう。
まとめ
女性ホルモンの影響で高温期・低温期を繰り返しその間に排卵日や生理が順にやってきます。ストレスや自律神経の乱れによって、生理周期が変わってしまう事も多々あります。
高温期を維持できなくなっていってしまうのは、卵巣機能低下があるため、日頃から整えていくことを大切にしましょう。
また一過性の場合は妊娠できなくなるといった心配はありませんが、ずっと続くようだったら問題です。
参考文献
(1)March 2017Volume 107, Issue 3, Pages 749–755Prospective evaluation of luteal phase length and natural fertility