流産と妊娠初期にみられる出血について |

流産と妊娠初期にみられる出血について

月経血生理

妊娠すると、嬉しいことばかりではなく、心配もつきものです。

その中でも、流産は妊娠すると一度は頭を過るのではないでしょうか?

出血が少しあるなどの症状がある時はとても不安になりますよね。

今回は流産をした時の出血についてお話していきたいと思います。

 

流産とは?

 

妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを流産と言います。

定義としては、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」と定義させています。

引用:公益社団法人 日本産科婦人科

 

妊娠初期の出血の種類

妊娠と同時に出血を経験したという人も多いので、もちろん、その量や状態にもよりますが、

「出血=大変なこと」と慌てたりしないことが、一番大切です。

流産の出血についてお話しする前に、妊娠初期に起こりうる出血についてお話していきますね。

 

着床出血

妊娠初期の出血で多いものの一つに、着床出血があります。

妊娠の可能性が少しでもある場合、この可能性が高くなります。

着床出血は、受精してから、その受精卵が子宮内膜に着床する時に傷をつけてしまった子宮壁から起こるものです。

出血の量は微量な場合が多いので、普段から時々不正出血があるという方は、見極めが難しいかもしれません。

着床出血は、すべての妊婦さんに起こるとは限りませんが、

1回切りの人もいれば、微量な出血が生理のように1週間くらい続く人もいます。

 

月経様出血

妊娠4週ごろに起こりやすいのが、月経様出血です。

これは、妊娠したことでホルモンバランスが乱れて起こることなので、心配のいらないものです。

 

絨毛膜下血腫

妊娠が分かり、5週目から20週目までの間に起こりやすいのが、絨毛膜下血腫です。

これは切迫流産の症状ですが、子宮を保護する絨毛膜の外部に血液がたまってしまうことで起こる出血です。

切迫流産は、診断されたら即流産というものではなく、妊娠初期の心配のない出血ではよく診断されるものです。

出血と共に違和感があったら、安静にして、受診することをお勧めします。

 

子宮膣部びらん

同じ時期に起こりやすいのが、子宮膣部びらんと呼ばれるもので、妊婦さんだけでなく、若い女性にもよく見られる出血です。

子宮の入り口がただれてしまうことで、刺激をうけると出血してしまう状態です。これは、出血以外の症状はあまりありません。

 

このように、妊娠初期の出血には、特に心配のないものも多いのですが、中にはもちろん、大きな病気が隠れていたりすることもあります。

心配なことがあれば、早めに受診をしましょう。

 

生理のような出血や腹痛は流産の兆候?

流産と言えば、腹痛を伴った出血というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、

実際にはそのような症状が見られる前に超音波で診断がつきます。

子宮は筋肉でできているので、赤ちゃんの成長とともに少しずつ伸びていきます。

何かのきっかけで子宮の筋肉が緊張してしまうと、

お腹が張っていると感じたり生理痛のような腹痛を感じたりするようになるのです。

妊娠中の出血は、実は5人に1人以上が経験している比較的発生頻度の高いトラブルです。

出血する原因の大半は不明ですが、妊娠初期に出血経験がある方はその後の流産率が上昇するというデータもあります。

ただ、初期に少量の出血がみられたとしても、そのうち90%以上のケースで自然に治り、正常な妊娠へ戻ると言われています。

産婦人科で妊娠初期に出血があると切迫流産と診断され、患者さんは不安になりますよね。

しかし実際に流産に至るのは一部です。少々出血していてもすぐに切迫流産とは診断しません。

胎児の発育に問題がない場合には、正常な妊娠に伴った出血だと説明しています。

実際に妊娠初期は胎嚢に比して胎盤が大きく、子宮の出口を覆うことがあります。

この場合、胎盤の成長に伴って出血が見られることがあるからです。

流産の自覚症状は出血ですが、その一方で大量出血していても妊娠継続する場合もあります。

逆に稽留流産と診断されても全く出血が見られないことも珍しくありません。

出血の色や量だけで流産するかしないかを判断することはできません。

出血のため切迫流産と診断されても胎児の発育が順調であれば、妊娠継続は期待できます。

一方、出血がなくても胎児の発育の遅れが見られる場合には流産してしまう可能性は高くなります。

何度か診察を行い経過観察することで、流産の確定診断はなされるのです。

 

現在においても初期の流産を予防したり治療したりできる薬はみつかっていません。

医療機関によっては張り止めや漢方薬などを処方してくれるところもありますが、

これらはいずれも流産率を減少させるという根拠がないことは知っておくべきポイントになります。

 

まとめ

今回は妊娠中の出血の種類などをお話ししました。

妊娠中、トラブルが起きると本当に不安になってしまいますよね。

少しでも不安なことがある時は、医療機関に相談するか、早めに受診するようにして、不安を早めに取り除きましょう。

 

参考文献

医療法人明日香会 ASKAレディースクリニックhttps://aska-cl.com/miscarriage

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)今井愛

イクシル:ixil.info/archives/10635

公益社団法人 日本産科婦人科www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4

PAPAIKU:aino-seikatsunochie.com/archives/1600

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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