再妊娠していくための知っておきたい稽留流産後のケア

再妊娠していくための知っておきたい稽留流産後のケア

女性 落ち込む悩む

やっと妊娠がわかって喜んだのもつかの間、直面しやすいのが流産です。

そのなかでも稽留流産は流産の中でも最も多いといわれる流産です。

稽留流産は本人にも自覚症状などがなく、突然医師から告げられるため

とてもショックが大きく、ついこの間までお腹の中にやってきて

生きていてくれたのに、その存在がいるのにもう生きていないという事に

直面するため非常にショックも大きいものとなります。

再び妊娠していくためには、稽留流産に直面したらどうしたらよいのかその後の

対処法やケアについてみていきましょう。

 

稽留流産とは?

稽留流産(けいりゅうりゅうざん)とは、流産の中の1種です。妊娠後確認できた胎児の心拍が、

その後の成長がみられず心拍が停止し大きさも成長していないという場合に診断されます。

進行流産や完全流産というように自覚できる出血とともに胎児が排出される状況ではないため

子宮の中で死亡した胎児がそのままとどまっている状態となります。

稽留流産を含む、妊娠初期の流産の多くは、母親に問題があるものではなく、

男性側か、女性側、もくくは両方の染色体異常と呼ばれる胎芽や胎児の異常であることが

分かっています。そのため、年齢が若くてもおこる事も多く10回の妊娠に1回は起こるほど

とも言われています。

妊娠初期の流産は、全妊娠の15%くらいの方に起こり、

「妊娠に気付く前にすでに流産していた」という状況も含めると20%~30%程になるともいわれています。

年齢が高齢化すればするほど、流産の確率は高まる傾向があり、

妊活をしていても直面する女性は多く存在し、年間でも20万~30万件ほどとなっています。

 

稽留流産と診断されたらどうしたらいい?

稽留流産の場合は、子宮の中に胎児や胎嚢・胎盤などがそのまま残っている状態のため

子宮の外に出してあげる必要性が出てきます。

ただ、比較的早い週数で成長が止まった場合や、すでに出血が始まっていてこのまま

自然に排出されそうな場合は、医師の診断の上胎児が自然に排出されるのを待つという

選択をすることがあります。流産と診断されてから、妊婦さんが流産を

受けとめながら経過を見守る事も出来ますが、突然の大量出血や強い腹痛に襲われるようなリスクもあるため、

産婦人科によって待機に対する見解が異なります。

実際に大量出血などになった場合は、救急車を呼んで対応される方もいて、

非常に危険な状態にもさらされます。そのため、1~2週間ほど待機の期間を設ける医師もいますが、

それ以降自然に排出されない場合は手術を行っていく医師もいるようです。

状況に合わせ、診察を受け、自分のキモチの中で整理をつけながら

流産という体験に向き合っていく必要性があります。

 

稽留流産では必要な子宮内除去手術を受けることも

子宮をリセットさせるために、妊卵(いわゆる胎児や胎嚢)と胎盤を除去する必要があります。

稽留流産が分かっていながら自然に排出されることを待っていると、

大量出血や子宮内感染などのリスクが高まり危険な状態でもあります。

そのため、医師の中では自然に排出されるのを待つのではなく

「稽留流産=子宮内除去手術」というスタンスを持っていることがあります。

手術は短時間で終わりますし、手術の終了と同時に妊娠経過で続いていた出血や腹痛が治まります。

手術が順調にすすむように麻酔を使い器具を体内に挿入しての手術となります。

心身ともに女性に負担がかかりますが、日帰りで可能な手術であり

自然に排出するのを待つよりははやめに処置した方がいいという場合もあります。

実際に稽留流産となった場合は突然の宣告でショックを受けるでしょうが、

医師から説明を受け判断に沿って手術などの処置を受けることで

より安全に次の妊娠に向かう事ができるでしょう。また手術を受けるまでの間に

心の中の悲しみなどを吐き出し、夫婦で乗り越えていくように支え合う期間とし

つらさも半減しやすいといえるでしょう。

 

稽留流産は妊娠後に気をつけても防げない

稽留流産の原因は主に、染色体の異常のためどうしても妊娠後に何かを気をつける

という点で防ぐことができない部分もあります。

ただ、流産後に経験する悲しみや辛さから

トラウマ化してしまうと、流産を招きやすくなってしまいます。

精神的なストレスは流産率を高めてしまうといわれています。

そのため、稽留流産後は適切な処置を受けたら、心のケアも行い

再妊娠していかれるようにゆったりとリラックスして整えていくことが望ましくなります。

自分を責めたり、産んであげられなかったことに罪悪感を感じたりしてしまうかもしれませんが、

女性のせいではありません。

 

流産後は妊娠しやすいって本当?

愛ハート

流産のあとは妊娠しやすいといえます。流産した人は、まったく流産の経験のない人に

比べ最終的に妊娠できる確率は2倍位になるというデータがありました。

つまり流産というのは受精や着床には大きな問題がなく、受精卵の問題ということですので、

いい受精卵の場合は流産しないで済むということです。 ※1

※1 浅田レディース名古屋駅前クリニック「不妊治療の疑問Q&A」(http://nagoya-asada.jp/qa/cat860/

 

流産後は妊娠しやすいという事もジンクス的に言われています。

実際は妊娠率が上がるという根拠はないと言われていますが、

上記のように、「流産のあとは妊娠しやすい」ことを示唆している医師もいます。

稽留流産は特に染色体の問題によっておこるため、自然妊娠した場合は特に

卵管が両側閉塞していないことや、キャッチアップ障害などがない事、

受精や着床そのものに大きな問題がない事にもつながるため、

流産自体は悲しい体験ではありますが、再妊娠していかれる可能性は充分あることになります。

 

稽留流産後はいつから妊活を再スタートできる?

稽留流産をしたばあいは、すぐにでも次の妊娠をしたいと考えるにもなります。

失った子供の存在やぽっかり空いた心の隙間を埋めたいと思うものです。

精神的なショックでしばらく妊活に向き合えなくなってしまう人もいますが、

稽留流産後には心を癒し、前向きに捉えながら妊活をしていくことを大切にしましょう。

流産後の妊娠は可能ですが、手術などを行い子宮の状態が戻るまでしばらく時間をあげてゆっくり

休ませていい状態に戻してあげましょう。医師によっては生理が2回きてから妊活を

再開するよう指導する傾向が多いかもしれません。実際に子宮の状態などを見てくれた医師の

指示に従うっ事が望ましいでしょう。また、流産後は最初の生理がくるまで、そして再び妊活を

再開できるまでは子宮内で感染が起こりやすい時期、子宮がいい状態に戻るまでは

コンドームを使用して避妊するようにしましょう。

 

稽留流産後のケアは

流産はショックが大きく、子どもを失った悲しみ、実際に子宮の中の児が

体外に出るという喪失体験、そして、子どもがいたらという思い描いた未来を

喪失するため女性は3重のつらさを抱えます。

そのため、精神的なストレスによって次の妊娠しにくさを招くことを防ぐように

流産という体験を受け止め、心のケアをしていくこととともに、

生活習慣を整え、次の妊娠に前向きになれたらまた夫婦で取り組んでいかれると

よいでしょう。流産の悲しみやつらさはその時だけで終わらないため、

夫婦で寄り添って受け止めながら悲しみを表出できる関りをもてると好ましいでしょう。

 

参考文献

 的野ウィメンズクリニック白楽「流産と切迫流産について」(https://www.matono-womens.com/treatment/ninp/ryuzan

神戸ARTレディスクリニック「不妊症Q&A」(http://www.ivf.co.jp/?page_id=716,

浅田レディース名古屋駅前クリニック「不妊治療の疑問Q&A」(http://nagoya-asada.jp/qa/cat860/,

村上産婦人科クリニック「流産ということ その2」(http://www.murakami-clinic.jp/info_02.html,

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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