最近の流産後の悲しみ 夫婦でできる対処法

最近の流産後の悲しみ 夫婦でできる対処法

妊活や不妊治療によって妊娠できてもその後流産を経験した時は、

悲しみにくれ、どうして私の気持ちをわかってくれないんだろうと何度も思ったりします。

流産の悲しみはとめどなく涙があふれてきたり、何をしていても

悲しみに暮れてしまうといった感じになってしまうかもしれません。

妊娠できた喜びも、これから気づいていく未来のイメージも、

喜びにあふれた日々の生活もみんな同時に失ったような感覚になります。

そのため、流産を経験してつらい思いをしないという事の方が

難しいです。みんな悲しみ苦しいと思います。(1

ただ、時間の経過とともに徐々に和らぐ部分もあります。

流産直後はなかなか現実として受け入れられない気持ちにもなりますが、

夫婦で癒しながら乗り越え対処していくことも必要です。

 

流産直後の悲しみ

わたし自身、流産も経験しました。

思うように妊娠できない時期もありましたから、

人の言う、何でもないような事でも、ネガティブに受け取りやすくなり、

悪い方へ考えて、自分が自分を勝手にイライラさせたり、傷つけていたりしていました。

特に流産直後は、ホルモンバランスが変化するタイミングでもあるため、

感情が大きく変化しやすくなる面もあります。(1

私はあるキーワードにものすごく反応していたように思います。

「赤ちゃん」に関わることを考えたり触れられるのが

イヤでそっとしておいて欲しいという時期がありました。

今、不妊治療や、流産の経験で傷ついて、周囲の言う事や反応に過敏になっているのは

あなただけではないはずです。

 

流産は多くの人でおこる

流産して子供を産めないのは私だけ、妊活でも大変だったのに

何で私ばかりがと孤独感を感じ自分を責めてしまう事もあるかもしれません。

しかし、流産は比較的起こりやすいとされて、流産の推定値は

妊娠期間にもよりますが26%の割合ともいいます。(2

でも、多くは流産について人は打ち明けたりなかなかしないので

知る機会はすくないかもしれません。

でも、流産は誰もが経験してもおかしくないものです。

 

流産後自分を責めてしまう

流産が自分のせいではないと分かっていても、産みたかった気持ちは

産んであげられなかった気持ちで女性は自分を責めてしまいがちです。

自分がもっと気をつけていたらとか、何かで来たのではと

どうしても責めてしまうかもしれません。

ただ、罪悪感を感じ自分を責めてしまう気持ちは、

重大な物事に直面した時人は感じやすいでしょう。

流産の原因を探る事も大切かもしれませんが、まずは、自分が抱える

罪悪感はやはりネガティブでいつまでも持っていても苦しくなってしまいます。

自分を思いやり、手放せるようにしてあげましょう。

 

自分の経験を少しオープンにしてもいい

なかなかつらかった体験を人に話したりオープンにすることは

とても難しいかもしれません。ただ、つらいのが自分だけだと

秘めていてもなかなかネガティブを受け止めていくことが難しいことも

あります。信頼できる人に、すこしでもいいから気持ちを打ち明けて

話をきいてもらったり、支えてもらう事も悪い事ではありません。

家族や友人に話し気持ちを分かってもらう事でもすくわれる部分もあります。(3

でも無理しなくても大丈夫。

 

あまり感情を抑え込みすぎない

いつまでも泣いていてはいけない。こんなに悲しんでいてはいけないと

自分の感情にふたをしてしまうのも好ましいストレス対処ではありません。(3

あまり自分の感情を抑え込んでしまうと、体の症状として

あらわれ出るかもしれません。

 

感情に波がある

なんとなく自分の中でこころの整理がついたように思える日も

あれば、また思い出して落ち込むときもあるでしょう。

何度も波を繰り返す場合もあります。

すぐに乗り越えられる場合もあれば、長引くこともあります。

うまく対処できていないと、自分自身にイライラせず、あたたかく

見守ってあげましょう。きっと、前進できるときもきます。

 

男性と女性とで流産に対する気持ちが違う事も

不妊の悩みに対する感情が男性と女性で違うように、流産に対しても

同じです。流産など深刻な体験は夫婦の絆を深める事もあれば

逆に働いてしまう事もあります。

その時の相手の対応の仕方がきっかけで離婚にまで発展してしまう事だって

あります。(4

男性も女性もはじめは流産直後は悲しみを感じたりもしますが、

時間の経過とともに、男性はあまり感情を表出しない事も多いです。

それに対して、女性はパートナーはもう一緒に悲しんでくれない

同じ気持ちでいてくれないと感じる事もあります。(5

2人が同じような温度差で同じ気持ちで流産体験を越えていかれると

よいですが、違いを感じるとつらさになります。

 

夫婦でできる対処

一緒に妊娠週数に関係はなく、2人が落ち着く形で供養などできると

区切りをつけやすい部分もあるかもしれません。

何かの形で、妊娠できた体験を形にのこしてみるというのも

それはそれで二人にとって良い場合もあります。

前向きになれない時は、ムリせず、休息を充分とるようにして

過ごしていきましょう。日記を書いたり、気持ちについて記録して

おくのも精神的に落ち着くための良いスキルです。

好きな事、気が向くことなど2人で穏やかな時間を過ごせるように

しましょう。

そして、悲しみが続くとき、つらく苦しい時は、次の妊娠に向かえるよ

サポートグループを探したり、カウンセリングサポートも役立てていくと

よいでしょう。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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