流産の原因と症状とは!妊娠したら不調があると気になる
妊娠するとお腹の中の赤ちゃんは無事かな。ちょっとした体調の変化でも、
「おなかの赤ちゃんがちゃんと育っているのかな」不安になってしまうものです。
とくに、妊娠初期は流産の多い時期なので、少し変わった症状があるだけでも「もしかして初期流産では?」と
心配してしまう方は少なくありません。
流産は決して珍しいことではありませんから余計に気がかりですね。
しかたがない流産も多いものですが、流産の症状と原因についてです。
流産の原因
妊娠初期の赤ちゃん妊娠初期の赤ちゃん流産とは、妊娠22週未満に、
なんらかの原因で赤ちゃんが母体の外に出てしまうことをいいます。
妊娠の超初期に起こる流産は、そのほとんどが受精卵の異常です。
多くは染色体に異常があってうまく細胞分裂ができなかったためで、偶発的なものです。
流産をすると、自分の不注意だったと自分を責めてしまうかもしれませんが、
自然の摂理という部分もあるので、あまり考えすぎずにしましょう。
また、流産は全妊娠の10~15%と高い確率で起きています。
30代後半、40代ではその確率がかなり高まります。
「自分だけが何故?」と思いつめていると次の妊娠に差支えがでてきてしまいます。
妊娠12週を過ぎると、今度は、子宮の出口がゆるんでしまったり、感染を起こしたり、
あるいは子宮の形に異常があったりというような、母体側の原因によるものが増えてきます。
流産の症状
①不正出血
まず出血で始まることが多く、加えて痛みが強くなると出血も多くなるのがふつうです。
やがて子宮の内容物が全部出てしまうと出血はやみますが、一部でも残っていると、いつまでも続くことがあります。
生理のような出血があったり、レバーのような塊が出たり、場合によっては大量出血することもあります。
また、おりものの量が増えて悪臭がするようになることもあります。
出血の色は鮮やかではなく、暗褐色かチョコレート色です。
②痛み
妊娠週数が早いときにはそれほどひどくありませんが、あとになるほど強い痛みを伴います。
下腹が張る感じや陣痛が始まり、やがて痛みは断続的になり陣痛のように規則性があります。
足のつけ根がひきつれるような感じでふつうに起こる腸性の腹痛とは異なっています。
③異物感
胎動を感じるようになってからの流産では、胎動がなくなり、おなかにひんやりした異物感があります。
流産を、その程度や症状から分類してみると、いくつかのタイプに分かれます。
④基礎体温が低下する
妊娠してから続いていた高温期は、妊娠14週目頃から16週目くらいに下がり、安定期に入る頃には低温気になります。
ただ、妊娠初期の12週までに基礎体温が下がる場合は流産の兆候である可能性もあります。
⑤つわりが急に無くなる
もともとつわりが無い人もいますが、つわりがあった場合、流産するとつわりの症状が急に無くなることもあるのです。
流産の症状がでたらすぐとるべき行動
流産の症状が見られたら慌てずに、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。
流産になりかかっている切迫流産であれば、医師の指示に従い、安静にすることで妊娠を継続できる可能性もあります。
残念ながら流産になった場合は、適切な処置が必要になることもあるでしょう。
とにかく、早めに病院で診察してもらうことが第一です。
まとめ
流産すると、ママはつい「仕事でムリをしたせいかも…」 「あのとき、運動したのが悪かったんだ」と、自分を責めてしまいがちです。
とはいえ、妊娠初期の流産は、胎児の染色体異常が原因のほとんどを占めます。
これは、どんなに注意をしていても、防ぐことが難しいのが正直なところです。
初期流産があったからと、自分を責めるのはやめましょう。
流産は悲しいことですが、妊娠できる身体であるということがわかったと考え、心と身体をケアしましょう。
そして次の妊娠・出産に向けて生活環境を整え、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。