流産後の夫婦関係がその後妊娠しやすさにどう影響するか

流産後の夫婦関係がその後妊娠しやすさにどう影響するか

夫婦

妊活をしていると年齢とともに流産する確率も高まってきます。

そのため、流産に直面することもあるかもしれません。もちろんできれば

体験せずに済みたいところではありますが、流産後をどう過ごすかによって

後々の妊活や妊娠しやすさにも影響が出てくるようです。

色々体験しても最終的に大切パートナーとの子供を妊娠し出産していかれるよう

流産後の夫婦関係をどうしていったらよいかを見ていきましょう。

 

流産後の夫婦関係には大きく分けて2パターンに

流産後の夫婦関係について調べている調査においては男性・女性両方から聞いている

内容であり、そこから流産体験をした夫婦がどんな関係を築くのかが

読み取れる部分が見えてきました。

 

主に分けると、

ポジティブな関係の構築とネガティブな関係の構築となっています。

ポジティブな関係の構築では、

夫婦として成長できたり、お互いを尊重し合うといった関係性、きずなが深まったとか

一体感を持てるようになったといったポジティブな関係を構築しているご夫婦もいれば、

関係が悪化、コミュニケーションが少なくなった、性生活が減った

性生活がもてなくなった、夫婦関係そのものが破綻しそうというネガティブな関係

を構築しているご夫婦もいます。

 

同じ体験をしても一方ではより絆を深め親密な夫婦関係を深められるのに、

もう一方では真逆な離婚という言葉までちらついてしまうという事です。

 

流産後ネガティブな関係を築いてしまう共通点とは

男女 話し合い

相手のことが信じられなくなった、夫婦としてそもそもやっていかれないのでは

と思ってしまったら妊活どころではなくなってしまいますし、

性生活が減る、できなくなってしまうという事でも不妊リスクは高まります。

そのため、ポジティブな関係を築き流産後にも妊娠していかれるように

夫婦でどういった関りをしていくことが望ましいのかを知っておきたいところです。

そこには、流産という出来事の受け止め方に夫婦で違いがあるという点と、

悲哀の過程を共有していないという点が大きくあげられます。

流産という出来事に対し、男女での受け止め方が違っている事、双方を理解しようとしない

点や、悲哀の過程を夫婦で共有しないという部分もネガティブ関係を構築させてしまいます。

これらを回避するためには、日頃から夫婦で様々な体験や価値観を共有するような

関わり合いが欠かせないと言えるでしょう。

そのため、もともと夫婦関係に希薄さを感じていた夫婦はやはり

流産という体験をした時もより相手に対し不満を感じたり相手の悪い点に目が行きやすく

なってしまっています。

 

さらにネガティブ関係を構築してしまいそうでも、

関係性をポジティブに変えていくための関りをしていくことで変動するともされています。

 

流産後も妊娠しやすく良い関係を保つには

お互いに理解し合えない、同じ悲しみを一緒に共有できない事で

夫婦関係が希薄になったり、性生活が成り立たない、回数が減るといった事へ

発展していってしまうため、夫婦でよく会話し合う関係性を築きながら妊活を

していくことが大切ですし、ひとたびつらい体験をしたら、

夫婦で悲しみも共有し合い、支え合い、悲しみ合うという体験をすることが

大切だといえます。特に女性は流産後のストレスは長く続くこともあるため、

男性パートナーはそれに寄り添う形でサポートする姿勢を大切にしていて欲しいです。

ただ、話を聞いて盛られるだけで気持ちが楽になれる部分も多いのが女性ですね。

 

さらには、相手の思いやりや優しさなどを感じられたり

パートナーの好ましい点を再確認して自分たち夫婦の関係を肯定的に受け止めることが

できると、夫婦関係は深化していきます。そのため、

相手に対し思いやりと優しさでもって接することをより夫婦が辛い体験に

直面した際はより心がけているとよいでしょう。

自分がいっぱいいっぱいの時に、いかに相手に求めず自分が相手を思いやれるのか

心の器の広さが問われるような気もしますね。

 

流産後の夫婦関係のために女性が気をつけたいこと

不妊悲しむ女性

また流産をきかっけに子供を持つことへの価値観がズレたり、その点について

話をすることが困難になってしまうという事態も避けたいところです。

男性から、妻に対し相手への肯定感情が持てなくなった理由として、

自分のつらさばかり話したためパートナーが心を閉ざしてしまうというものです。

悲しみを表出することも、つらかったという事をわかってもらうという事も

大切ではあるものの、あまり長期化してしまうとパートナーも負担に感じてしまう

ということですね。

女性もずっと悲しみを引きずりすぎていても男性としても

子どもを授かっていくことに肯定的になりにくくなってしまいます。

そのため、メンタルケアやサポートを有効に活用していくことも大切でしょう。

 

夫婦関係を良好にするには双方への介入が有効

流産後の夫婦へのカウンセリングなどの介入はほとんどありません。

女性に対してもかなりストレスを抱えたり悲嘆を抱えながら過ごしてしまうという事も

多いのですが、専門家の間では流産後の夫婦関係を良好に保ち、

よりポジティブな関係を築いていくには男性にも女性にもカウンセリングなどを

通じてサポートする必要性があるといわれています。

Murphy & Hunt, 1997, Murphy, 1998)では、

「女性だけでなく,カップル双方が流産を体験しているので,双方への援助が必要である」としています。

 

まとめ

流産という経験は非常につらく悲しみを伴う体験です。長く女性が引きずってしまう

ところもあります。そのため適切なケアを受けながら

夫婦で良好な関係を築きながら過ごしていくことが次の妊娠しやすさにつながります。

流産後にネガティブな夫婦関係を構築した場合は、コミュニケーションが希薄になる、

性生活が減る、もしくはなくなるといった事や夫婦としてそもそも相手を尊重できなくなって

しまうという事になってしまうと妊娠していくという事どころでは

なくなってしまいます。流産後には夫婦で話し合い、体験を共有し、

お互いに思いやりを持って接していかれるようにすることはもちろんのこと、

カウンセリングなどで男性や女性の双方にサポートとして介入できると

良好な夫婦関係を築きやすくなります。

 

参考文献

自然流産後の夫婦が感じた関係変化とその要因─体験者の記述内容分析から─日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 20, No. 2, 8-21, 2006 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjam/20/2/20_2_2_8/_pdf

Aguilara D.C. & J.M. Messick (1994)/小松源助,荒川義子訳(1997b).危機介入の理論と実際─医療・看護・福祉のために─,162-168,東京:川島書店.
朝本明弘(1996).流産安田弘子(2004).

流産・死産・新生児死を経験した母親とその家族へのケア:ブリーブメント研究と悲しみを文章で表すことの効用,

ペリネイタルケア, 23(11),948-954.の原因と両親への援助,ペリネイタルケア, 15 (8), 7-11.

竹ノ上ケイ子,佐藤珠美,松山敏剛(2001).自然流産後の女性の心理(2)─夫の反応,妊娠への思い,性生活への思いに焦点を当てて─,日本助産学会雑誌,14(2), 5-17.

佐藤珠美,竹ノ上ケイ子,熊谷三津子,他(1999).流産後の心理変化(1)─流産直後の心理特徴─,日本助産学会雑誌, 12(3), 140-143.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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