妊活~妊娠初期 ストレスを軽減して過ごせるのかが生殖には重要
妊娠初期にストレスを受けると流産しやすいという事は言われているけれど、
さらに自分の授かる子供の生殖にも影響がでてしまうと知ったら、
妊娠前そして、妊娠初期をいかに心のケアをしながら
過ごすことが大切になって必要かも実感がわきませんか?
デンマークの研究では、妊娠初期のストレスがその産まれてくる子供に
影響する衝撃な結果が出ています。(1)
妊娠初期のストレスで女児が不妊に
妊娠初期のストレスは、命のバトンを未来につなぐのに妨げになってしまうリスクが
高まってしまうという、気をつけたいポイント。
1973~1993年にデンマークで生まれた女児660,099名を2011年まで追跡調査し、
このうち13,334名(2.0%)の母親は、妊娠1年前から妊娠中に身内の死を経験していました。
追跡された女児が、不妊症であるとの判断は、病院への通院記録から確認したところ、
40,052名(6.5%)いました。
妊娠1年前から妊娠中に身内の死を経験した母親から生まれた子は、
そうでない子さんと比べ、全体として不妊症のリスクは増加しなかったものの、
妊娠初期の身内の死に限ってみると、不妊症の頻度は1.4倍に有意に増加していたのです。
身内の死というのはかなり大きなストレスですが、それが妊娠初期に来ることで、
不妊リスクは高まったという事なのです。
妊娠初期のストレスは影響が大きいですね。
特に妊娠初期は胎児のいろいろな体の器官が作り上げられる時なので気をつけて過ごしましょう。
動物でもストレスで子供の不妊リスクが高まる
ストレスがかかる事で、動物実験などでは、この不妊リスクが高まる事が知られています。
マウスなどでは、メスのオス化なども知られています。
妊娠中の母体のストレスにより女児の膣~肛門間距離が増加するという事もあります。
また女性の男性化のように、攻撃的な男勝りのような行動をとる確率が高くなることもあります。
逆に男性では生殖器と肛門との距離の長さの影響も受けてしまうという事も知られています。
妊孕性というのは、自分やパートナーだけでなく、
親子間の影響を受けて問題になって表れてくるため、自分の行いだけという事も
ないので難しいですね。
それでも未来に悪影響をのこさないためにも妊活中そして、妊娠してからも
心穏やかに安心して過ごせるようにしておくことや、サポートを受けているというのは
重要な意味がありますね。
不妊で悩むときは、妊娠できたかが最も気になるし、
妊娠できたら流産しないかがとっても不安になります。
不妊治療をしていれば、最も重要な妊娠初期の妊娠判定を受けるころが
最もストレス度が高まといわれています。
ストレス軽減することは体外受精の成績に違いがでる研究で明らかに!
参考文献
(1)Hum Reprod 2016; 31: 454 human reproduction – eshre