知っておきたい-医療保険に入って不妊治療にかかる費用の負担軽減

知っておきたい-医療保険に入って不妊治療にかかる費用の負担軽減

こどもができないな・・・不妊かな・・・

不妊治療で病院へ通おうかなと、婦人科で検査してもらうことをきっかけに、

自分では思ってもみない病気が見つかることがあります。

「子宮筋腫」などがよくあるケース。

今まで婦人科で検査をする機会がなかったという場合はなおのことです。

不妊のために検査をして見つかることがよくあり、病気の種類、

できている場所、筋腫などでは大きさによって入院や手術が必要になることもあります。

手術の術式などによって入院期間も異なり、入院期間が長いほど費用もかさみます。

他にも排卵誘発剤の注射によって卵巣が過剰に反応し、

卵巣が腫れてしまい入院が必要となることも。

卵巣が捻じれてしまうと手術が必要となります。

不妊治療による費用のほかにも、見つかった別の病気や治療の副産物によって

さらなる医療費を支払うのは家計を圧迫します。

家計の圧迫を抑えるために、ぜひとも入っておきたい医療保険についてのお話です。

 

 

 

医療保険に入ってさえいれば、ほとんどの入院・手術費用がまかなえます。

通常は、妊娠を考えた時点で入っておくことがおすすめです。

というのも、不妊でなくても妊娠は母子ともにリスクを伴うことが多いことだからです。

流産など手術や入院が必要となる場合でも、保険に入っていれば安心です。

不妊治療をはじめた段階では、入れる保険がほとんどなくなります。

妊活中で、妊娠することを考えたら、不妊治療をはじめようとしている方は特に、

女性特約がついている医療保険に加入しておくことがおススメです。

 

不妊治療中に子宮外妊娠や流産などで入院や手術をしても、保険に入っていなかった場合は、

全て健康保険の負担以外はすべて自己負担になってしまいます。

また高齢で妊娠した場合は、出産までリスクを伴います。

帝王切開になることも予測されますし、

高齢になればなるほど妊娠中経過にトラブルが多く、

安静を保つため長期入院することも少なくありません。

保険適応外の出費(食費・差額ベッド代金)もあるため、

入院した場合には数万円単位で出費となります。

 

診断されただけで、保険金を受け取れたりもするので、

とにかく健康であるという状態を証明できるうちに保険にはいっておくと安心です。

 

 

不妊治療を開始していても入れる保険

不妊治療を開始いている場合でも入れる保険があります。

「子宝エール」という保険は不妊治療中でも入れる保険です。

取り扱える保険の期間は短く、保障できる金額は少ないといったもので、

契約できる保険期間は通常1年間、保険金額は1000万円以下の、ミニ保険と呼ばれるジャンルです。

保険料(掛金)が少なく、必要な時に必要な保険金が出てくる小回りのきく、

ムダのない保険ともいえます。

 

不妊治療中の婦人科疾患リスクに対応した医療保険なので、

不妊治療そのものに対応しているわけではないという注意点があります。

対応できる女性疾患は

主に乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫、卵巣がん、子宮内膜症、

チョコレート嚢腫乳腺症、卵巣嚢腫、切迫流産、妊娠中毒症、子宮外妊娠、など

 

 

対応できない女性疾患は

骨盤腹膜炎・卵巣過剰刺激症候群(OHSS)・子宮内膜ポリープ・帝王切開 など

ただ、リスクと考えられる大抵の疾患はカバーされるようです。

 

今まで不妊治療中ということで医療保険の加入をあきらめていた方でも加入できて、

その後起こりうる婦人科疾患リスクに備えることができるのが、この保険のポイントです。

 

 

保険内容・契約については

保険の契約内容については、資料を取り寄せてよく精査してみることが大切かと思います。

女性特約が必ずしも必要かというとそうでない場合もあります。

本契約がしっかりしていれば十分まかなえるケースも多いので。

 

同じ病気では次に受け取る額に違いが出てきたり、

契約内容によってはある一定期間は受け取ることができなくなったりします。

会社員の場合ですと、傷病手当金などの制度もありますが、

自営業の方ではそういう制度がない点を考慮した契約内容でカバーした方がよくなります。

専門家に相談して決めていくのが一番ですね。

そして、一番怖いのは、

保険に入ったけれど、いざというときに保険金を受け取れないというケースです。

本人に告知義務違反があった場合はもちろんですが、

○○でも入れる・・・という保険の文句には特に要注意です。

注意書きで書かれている、小さな文字に特に気を付けて加入されることが大切になります。

 

 

 

まだ保険に入っていない方はこの機会に、ぜひ検討してみるとよいのではないでしょうか。

私も、流産に手術・入院を経験したので、保険に入っていてよかったと思いました。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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