妊娠したい 着床しやすくするには?

妊娠したい 着床しやすくするには?

不妊の検査や治療を受けたことのあるカップルは5.5組に1組の割合で増え続けていると言われています。

結婚や妊娠はまだ先かなと思っている方もいるかもしれません。

しかし、晩婚化、晩産化が進むことで不妊の率は上がってしまいます。

いざ、赤ちゃんが欲しいと思った時にはじめるのではなく、将来ママになる日のために、

妊娠しやすい健康な身体作りをしていきましょう。

今回は、着床しやすくするにはどうしたらよいか、お話ししていきますね。

 

着床とは?

卵管を移動してきた受精卵が子宮内腔に到達して、厚くなった子宮内膜にもぐりこみ、根を下ろします。

子宮の内側にある子宮内膜に、受精卵がくっつき、

完全に子宮内膜に埋もれるまでの過程を「着床」といいます。

子宮内膜に胚が潜り込んでしまうと子宮内膜上皮が潜り込んだ場所を修復します。

受精から14日目頃になると胎盤の基ができ、

母体と胎児の血液は直接混じり合うことなく酸素や栄養分のやりとりを行うことができるようになります。

 

着床しやすくするには?

こうしたら着床率があがりますよという確実な方法はあるわけではありません。

しかし、睡眠不足やストレス、運動不足などのライフスタイルの乱れは、

女性ホルモンが正常に分泌することを妨げてしまいます。

規則正しい生活や食事は妊娠しやすい身体、着床しやすい身体を作ってくれます。

では、もう少し細かくお話ししていきましょう。

 

規則正しい食事生活が着床しやすさに

不規則な食事生活は、貧血などのトラブルを起こす可能性があります。

また、特に朝食は自律神経を整えるために、とても大切な食事です。

ホルモンバランス、女性ホルモンのバランスを整えるという意味でも、規則正しい食事を心がけましょう。

 

適度な運動が着床しやすさに

運動不足は冷えや血行障害などのトラブルの原因になります。

妊娠したい女性にとって冷えは大敵です。

ウォーキングやヨガなど軽めの運動を習慣にすることで、血行を良くしましょう。

無理のないご自分に合った適度な運動ができるといいですね。

適度な運動は良質な睡眠にもつながりますよ。

 

ストレスをためない

ストレスはホルモンバランスの乱れにつながってしまいます。

ホルモンバランスの乱れは、排卵障害などのトラブルの原因になる可能性があります。

日頃からストレスを溜めない生活を送れると良いですね。

 

お酒とたばこは控える

気分転換に適度に飲むお酒はストレス解消にもなりますよね。

しかし、毎日過剰摂取をしていると、月経不順、着床障害、血行不良にもつながりますので、気を付けましょう。

お酒の代わりに、カフェインレスの温かいハーブティーを飲むのもよいですね。

また、たばこは身体の血管を収縮させ、血行が悪くなります。

特に、妊娠中の喫煙たばこは低出生体重児や早産・流産のリスクも高めるので、

妊娠しやすいカラダづくりのためには、たばこは控えたほうが良いでしょう。

 

睡眠時間は7~8時間で質をよくする

睡眠をしっかり確保できなくなると、体は寝ている間の修復ができず、

体内の炎症レベルは高まってしまうばかりです。炎症反応は様々な細胞の劣化や老化に

つながり、特に免疫細胞への影響も大きいため、着床にも影響がでてきてしまいます。

 

繰り返えす着床不全では着床の窓が壊れているかズレている

どうしてもなかなか着床しないという場合、色々な原因が検査されるかと思いますが、

DNAそのものに問題が起きてしまっている可能性もあります。

スペイン・ヴァレンシアからの研究では、反復着床不全に関わる新たな子宮内膜の遺伝子発現パターン

を解析し報告されています。

cDNAマイクロアレイでジーン・シグナチャーを調べ、

着床の窓を4つのパターンに分類することを提案しています。

4個以上の形態良好胚、あるいは10個以上の胚移植でも着床しなかったという

反復着床不全43人の内膜を採取して解析した結果、以下のように分類分けされました。

 

・着床の窓のずれ+壊れた患者(displaced and pathological windows of implantation) 53.5%

・着床の窓の壊れた患者(disrupted windows of implantation) 23.3%

・着床の窓のずれた患者(displaced windows of implantation) 18.6%

・内膜に問題のない患者(clinical RIF with non-endometrial origin) 4.7%

 

反復着床不全患者の70%以上が遺伝子的学的に着床の窓がズレているだけでなく、

壊れているのではないかということです。

DNAレベルで損傷してしまうとなかなか手の打ちようがなくなってしまい、

着床できるようにしていくことは困難になってしまいます。

ただ、日々のライフスタイルを整えていくことそのもの、細胞の劣化や老化

DNAへのダメージを減らして行くことにつながります。

些細な事とせず、大事に妊活をしていきたいところです。

 

まとめ

着床しやすい身体を作るためにはどうしたらよいかお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

こんなことをしたら、確実に着床率が上がるという事があるわけではありません。

しかし、規則正しい生活をすることで、ホルモンバランスが整い、

着床しやすい身体作りが出来ると思います。生活習慣を見直したら、

すぐに改善されるものではありません。

規則正しい生活を習慣付けることも、とても大切なことだと思います。

ただし、何らかの原因で着床障害が起こっている場合もあります。

その場合は、専門の医療機関で検査を受けてみてくださいね。

 

<参考>

着床時期の過ごし方は?着床しやすくする方法はあるの? – こそだてハックhttps://192abc.com/43181

医療法人社団愛育会 福田病院http://www.fukuda-hp.or.jp/koala_club/567.html

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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