不妊治療つらい!経験したストレス・実体験聞き取りと改善方法 |

不妊治療つらい!経験したストレス・実体験聞き取りと改善方法

不妊治療はつらいと聞きますが、心身ともに、経済的に負担が大きく、

ストレス度が高く多くの女性が心身症レベルといわれるほどの想いをしています。

実際の不妊治療では医療者や病院などの医療機関でどんな経験をしたところが

辛いのか治療中に経験したことへの聞き取りより分かったことについてです。

不妊治療が辛いと思う中で、医療者側から非サポート的だったと感じた部分に焦点が

あてられた研究などを参考にご紹介します。

不妊治療についてより色々な面を見据えて治療の道を選択していくことで

こんなはずではなかったのに!!!という事防げぐきっかけにもなるのではないでしょうか。

 

治療を受けた女性が感じた つらさは大きく3分類に

不妊治療を受けた23歳から42歳で平均34.6歳となる、女性より聞き込み調査をしたことを

内容を分析した結果として、大きく3つの分類わけをしています。

非支援的ではなかったというものは、医療側の対応に原因があるものを

カテゴリーとして3分類に分けられています。

【納得しがたい医師の診察時対応】

【ままならない環境】

【疎外感をもたらすケア展開】

これらの背景には、治療は不確実なものとわかっている不妊治療を提供する医療側の特性や、

不妊で悩む女性の心理状態から、医療を受ける姿勢など受療者側の要素からなる、

不均衡な相互作用によつて生じていることが推察されています。

医療や側と、受領者側とにバランスがうまくとれずにいる部分が多いという事です。

特に、医療提供側の医師は不妊治療がかなり不確実なものである事、

治療による妊娠確率が低いことも分かったうえで治療をすすめていくのに対し、

期待度が高く治療が進行していくのに結果がついてこないし、先の見通しもつかない状況が

苦しさを生んでいます。

 

納得しがたい医師の診察時の対応では

治療方針がはっきりと伝えられない事、どんどんと次の診察の予定を入れる様

指示がある事、生理がきても、それを伝えるとすぐ次の診察はいつなのかと、

先が見えない事を繰り返すことに「またかぁ」と憂鬱感も高まっているようです。

 

また、検査や治療について患者側の理解度が追いついていないのを確認してもらえず、

どんどん進んでいったり、その中でも意思決定は全て治療を受ける側にあるため

こんなはずではなかったと思う事も多いようです。

 

また理解の仕方が違う点もおきています。

例えば、この検査をしたら確実にいいのか悪いのか白黒はっきりつくのかと思ったら

先生からの正常範囲内でしたという言葉に、想像していた答えではなかったため

受けなければよかったと思う体験をされている方もいます。

自分が期待した応えは医師から大丈夫といった言葉を求めていても、

医師は不確実性な事に大丈夫とは決して言えないため、結果をそのままに伝えるしか

ありません。分かっていても、言って欲しい気持ちまでは汲んではもらえないところです。

 

安心したい、大丈夫だって言って欲しい気持ちと、

それを言ってもらえないし、自分の状況についてもゆったりと医師から話を聞いてもらえ

説明してもらえる状況にもないため医師の対応にも納得できない部分が増えていってしまうようです。

 

医師主導で治療が進んでいくケースもあり、先生の頭の中にある計画性みたいなものが

あるのはわかるけれど、自分達の要望とかはあまり聞き入れられていない感じがして

次の診察がどんどん指示されてくることにも納得いかない部を持つこともあるようです。

 

ままならままない環境 病院のシステムという仕方なさ

病院によっては、不妊治療を受けるフロアと産科婦人科のフロアが同じである

場合もあり、嫌な思いを抱えるというケースもあれば、

会計する場では呼ばれ支払いをしていくけれど、

高額な治療費を支払う際にあきらかに、他の人と金額が違いそのたび、

自分と他者との違いを感じさせられ、自分が不妊治療を受けているんだという

事に苦しんだという女性もいます。

周囲はそれほど気にしないような事でも、不妊治療を受けている側からすると、

とても気になって苦しさやいたたまれなさを感じる場面が

治療を受けていると直面することもあるのでしょう。

もちろん個人差もあれば、感じ方も違いますが、自分が苦しい時、

傷つきやすくナーバスになっていると些細な事でも大きく心を傷めてしまう可能性があります。

 

疎外感をもたらすケア 仕方ないけど流れ作業のような

1日にたくさんの人受診しに来る病院であるから仕方ないし、

医療スタッフが少ない場合などは特に診察台に上がってからも待たされるといった

事もあり、治療を受けている際に孤独や疎外感を感じずにいられなかったという

人も多いです。また流れ作業のように終わっていくのにも不満感が高まる部分があります。

待ち時間が長いのに、診察はあっという間。

 

しかたがないのもわかるけれど。。。といったところでしょう。

 

生殖医療を提供する医療側がもつ特性

不妊治療では、、生殖の営みを尊重しつつ従来から生殖機能を補助する立場をとっています。

治療内容としては、女性の身体への影響がより少ない方法より選択するように

考えられていたり、不妊の原因を明らかにしようという取り組みで、

検査と治療が平行して段階的に進められています。

そこに加えて、不妊女性が受ける治療の実際としては、

不妊原因や年齢により受診行動や治療経過が随分異なってくるようになります。

しかし、不妊治療の最終段階とされる体外受精であっても、日本は不妊治療大国でありながら

妊娠率は最低となり、不妊治療でできる限界があることも明らかです。

そのため、反復治療を要する場合も少なくないですし、妊娠確率が相当低いけれど

治療が進められているという現実もあります。

とにかく妊娠しにくいうえに、治療しか妊娠していく手段が残されていないと

なってしまうと、治療を受ける精神的・身体的・経済的負担は大きくなります。

不妊治療に伴う多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群なども問題となっています。

 

医療を受ける側の心得と求められる理解

不確実性が高い事、妊娠確率などもそれほど高くない事も理解したうえで

過度な期待をしすぎいない事も不妊治療を受けながら、医療スタッフや医師と

コミュニケーションをとりながら進め、納得がいく治療になるようにしていくことが

望ましいでしょう。

不妊女性が受療中に経験した自分が支援されていない、納得がいかないといった事は、

上記のような不妊治療の特性が影響してきます。不妊治療はすごい魔法のようなもので、

治療さえすれば授かると思っていた。数回受ければできると思っていたのにと

現実との違いに苦しむ女性が多いのも、

その背景として、体外受精をうけていて最高段階の治療を受けているにも関わらず

妊娠できていない、長い治療経過の末に体外受精に至るといった経過の長さなどを

経験しているうちに、この方法でしか妊娠することができないという思い込みができ、

がんじがらめに苦しむことから起きていると考えられています。

 

不妊治療以外の選択肢がなくなっているという事、

治療が妊娠を運んできてくれるという医療任せに陥ると妊娠しにくさというのは

より高まってしまうものです。妊娠しやすさの基本は、心身ともに男女とも健康的であり、

性生活が充分にある事が欠かせないため、治療と合わせても大事にし続けて欲しいところです。

 

納得がいく治療を受けられるようにするために

不妊治療を受けてきた女性の聞き取り調査からうかがえるのは、医療者側と受ける側との

ギャップによっておきてくるものによって不満が高まったり、

納得できない気持ちを抱えています。

検査を受けたり、不妊情報を集めているときは質問したいことが増えたり、

不安が高まってきやすくなります。

ストレスが高くなると、情報を間違ってキャッチしてしまったり、

自分の都合の良いように解釈してしまったり、理解度が低下するといったことも

起きてきてしまいます。自分の考えなどをスッキリとわかりやすくさせて

状況を把握できるようにしておく事も大切です。

そのため、受診記録をつける事をおすすめします。

受診のために基礎体温をつけるという事はあるかもしれませんが、

受診記録をつけるという事は少ないのではないでしょうか。

また、次回の受診の際に目を通せば前言われたことを思い出したり、

自分が聞きたかったこと確認したかったことが明確になります。

専用のノートを作ってみるのもよいでしょう。

受診日、医師に言われたこと、医師に質問しなんて答えてもらったかなどを

書き出いしたりもしておきましょう。

 

 

参考文献

不妊女性が受療中に経験した非支援的状況の分析 日本生殖看護学会誌 5(1), 4-10, 2008-06

長岡由紀子:不妊治療を受けている女性の抱えている悩みと取り組み,日本助産学会誌,14(2),18‐ 27,2001

阿部正子:体外受精を受療している不妊女性の治療継続の経験的プロセス。日本生殖看護学会会誌4(1),34・41, 2007

長岡由紀子:不妊治療を受けている女性の抱えている悩みと取り組み,日本助産学会詰,14(2):18‐ 27,2001

中嶋文子,阿部正子,宮田久枝:不妊原因別にみた不妊治療中の女性の医療に姑する要望の分析,滋賀母性衛生学会誌,6(1):38‐43,2006

橋村富子:生殖補助医療と看護の役割‐相談事例からARTを考える,臨床看護,33(6):879‐ 384,2007

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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