肥満撃退 最も効果的な妊活ダイエット方法とは?

肥満撃退 最も効果的な妊活ダイエット方法とは?

妊活をしていると、とにかく肥満はダメ!今すぐダイエットを始めようとなります。やせると妊娠しやすい!そう聞いたら、やっぱり何とかトライしたいのがダイエットですよね。アジア系の女性では、もともと痩せ傾向であるためBMIは18~22.9が妊娠しやすい体型という研究もあります。

ダイエットして痩せて娠しやすくなりたいと思ったら、妊活中に効果的な方法で取り組むのがベストですね。

ダイエットと聞くと、今までに何度もトライしてきているという過去をお持ちかもしれません。カナダの研究から最もダイエットに効果的な方法はいったいどんなだったかを見ていきましょう!(1

 

11種類ものダイエットから効果的なのはこれだった!

過去に行われたダイエット研究から59件を選びだし、7,286名分のデータを統計処理したカナダの研究を見ていきましょう。

低糖質や低脂肪など代表的な11種類のダイエット法をくらべての結論を出してくれています。科学的な信頼は高く、効果的にダイエットをしたい方には有益です。そんな方法でダイエットに取り組んだら痩せやすいかを見つけてくれたという感じです。

 

比較した11種類のダイエットは以下

  1. アトキンス:低糖質ダイエットの代表で、糖質の摂取量を総カロリーの4〜5%まで減らすところからスタートする。
  2. ビゲストルーザー:アメリカ企業のダイエット。脂肪の摂取を総カロリーの30%以下に減らし、個人の活動量に合わせてカロリー制限していく方法
  3. ジェニー・クレイグ:オーストラリア発のダイエット企業。バランスの取れた食事で減量を目指す。
  4. LEARNダイエット:低脂肪ダイエット。脂肪の摂取を総カロリーの10%以下に減らす。
  5. ニュートリシステム:1970年代からあるダイエット企業。バランスの取れた食事とカロリー制限。
  6. オーニッシュ:低脂肪ダイエットの一種。脂肪の摂取を総カロリーの10%以下に減らす。
  7. ローズマリー・コンリー:超低脂肪ダイエット。脂肪の摂取を総カロリーの4%以下に減らす。
  8. サウスビーチ:高タンパク、低糖質、高食物繊維のダイエット
  9. ボリューメトリクス:カロリー密度の低い食品をおもに摂取。
  10. ウェイトウォッチャーズ:1960年代からあるダイエット企業。健康的な食事と運動をすすめる。
  11. ゾーンダイエット:マイルドな低糖質ダイエット。タンパク質・糖質・脂肪の割合を3:4:3にする。

 

ダイエット効果の結果はどうなの?

結果を見ていくと、まずはどんなダイエットでも取り組めばそれなりに効果が出るという事。なので取り組んでも無駄はないという事もわかった点。

スタートから6ヶ月の時点では、

低糖質系のダイエットが最も効果が高く出ました(平均で8.73kg減)また、次いで低脂肪系のダイエットも平均で7.99kgほど減っており、このふたつが有力といった感じです。

スタートから12カ月目の時点では、低糖質(7.27kg減)と低脂肪(7.25kg減)の差はほとんどなくなった感じ

この中でもアトキンス(10.14kg減)とオーニッシュ(9.03kg減)の効果が最も高く出ています。

 

また、短期的にみると心理的なサポートを受け人は平均で3.23kgほど体重は減る傾向もわかりました。

でも、長期的にみると心理的サポートの効果は減り、代わりにエクササイズによる効果が2.13kg減のなっています。

 

まとめてみると、

低糖質ダイエットか低脂肪ダイエットかどちらか取り組みやすいほうではじめて行くのが効果的で、スタート時点ではカウンセリングと合わせ、半年くらいしてから食事ダイエットになれたら運動と組み合わせていくことで最も効果を発揮するという事です。

 

妊活では低糖質が向いている

ただダイエットという事だけを考えれば、低糖質でも低脂肪でもダイエットにはつながりそうですが、妊娠しやすさともよりつなげていくとすると、低糖質に軍配が上がりそうです。

それは、高タンパク質で低炭水化物の食事スタイルは、妊娠率をたかめたというアメリカの研究から。アメリカデラウェア州の生殖医療専門クリニックで体外受精を受けた女性120名を対象に治療前の食事記録を調べ、その後の治療成績にどう影響したかを調べてくれています。(2

【胚盤胞到達率の比較高】たんぱく食の場合・・・54.3% VS 低たんぱく食・・・38%

【妊娠率比較】高たんぱく食・・・66.6% VS 低たんぱく食・・・31.9%

糖質を減らして高たんぱく食にしておくことで、妊娠率も高い事がわかるから。

 

まとめ

妊活とともに、ダイエットをスタートさせのに最も効果的なのは、低糖質ダイエットをカウンセリングと合わせて始めましょう。半年もすれば平均でマイナス8kg減です。そして、ある程度慣れてきたら適度な運動と合わせて12か月は継続させていくようにしましょう。

どんな方法でも、やならいよりはやったほうが効果が出る事は確かなので、まずは自分が1年間くらい続けられそうなダイエット法に取り組みだすという事からはじめてみてもいいでしょう。

 

参考文献

(1)Meta-Analysis2014 Sep 3;312(9):923-33. doi: 10.1001/jama.2014.10397.Comparison of Weight Loss Among Named Diet Programs in Overweight and Obese Adults: A Meta-Analysis

(2). Author manuscript; available in PMC 2017 Jun 1.Published in final edited form as:Maternal whole grain intake and outcomes of in vitro fertilization

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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