卵子の質を改善 睡眠のためにタンパク質をしっかりとろう
卵子の質の改善にはメラトニンというホルモンが大事という事が言われています。メラトニンは、排卵誘発などで受けたダメージの改善にも有効といわれています。
メラトニンの分泌は睡眠の質とも関係しています。メラトニンをより多く分泌するためにはタンパク質を増やしてみるといいかもしれません。睡眠ホルモンであるメラトニンは、トリプトファンから作られています。
いったいどれくらいの3大栄養素に気をつけて食事をとったらトリプトファンが摂取できるでしょうか?研究を参考に見ていってみましょう。
タンパク質の摂取が睡眠の質を改善?
三大栄養素のバランスと睡眠の質には関係があるのかを調べてくれている研究です。(1)
ポイントを調べた系統的レビューで、糖質、脂質、タンパク質のバランスを変えたら睡眠の質にどう違いが出てきたかを調べています。
用量-反応関係があるかどうかもわかるため、タンパク質は快眠に必須という結果が出たら、どれくらいまで1日の摂取量を増やせばいいのかの判断もできるという事です。質のいい卵子を目指すための快眠に欠かせない栄養のポイントが見つかりそうです。
睡眠の質と三大栄養素の関係
結果からは、以下のポイントがわかりました。
- 快眠という人ほど、タンパク質の摂取量が多い(総摂取カロリーの25~30%)
- タンパク質の摂取が多い人は、タンパク質が少ない人より全体的な睡眠の質が良い。
- 睡眠の質が悪い人は脂肪の摂取量が多い傾向がある。
- 炭水化物については、睡眠の質が良い人と悪い人で目立った違いはない。もちろん、良く眠れている人ほどタンパク質量が多いので、自然と脂肪や糖質の摂取量は低くなる傾向はある
タンパク質の摂取量が多いと睡眠の質が高まるという傾向はありそうですね。
厚生労働省が推奨しているタンパク質の摂取目安量は成人女性では60gで摂取カロリーの割合からすると、15%~20%です。(2)
まとめ
睡眠に欠かせないメラトニンはトリプトファンという栄養が欠かせないため、タンパク質を摂取しているとよいというのは最もでしょう。
厚生労働省で推奨している目安量でも15%~20%であるため、快眠を目指すにはもう少し多めの25~30%を目指してみるといいでしょう。ライフスタイルではタンパク質が減るとどうしてもその分糖質や脂質が増える傾向になりますよね。
そうすると睡眠の質が低下しやすくなってしまう栄養バランスです。
他、妊娠しやすい食事パターンのご紹介でも良質なたんぱく質は欠かせない事をご紹介しています。