つらい冷え症に内側からあたためる正しい温活

つらい冷え症に内側からあたためる正しい温活

冷え性さんにとってはつらい寒い季節。

妊活中の冷えはよくないということを気にしているのではないでしょうか。

冷えはよくないと、言葉通りに、着ぶくれたり、寝るときも靴下を履きっぱなしは意外にも不健康。

また、子宮のある下腹部のあたりをカイロなどであたためたりと、

間違ったあたため方をしていると、かえって妊娠しにくい体質を作ってしまう事をご存知でしたか?

冷え症に対しての正しい温活はまずはライフスタイルを改善してみましょう。

 

体をぽかぽかにあたためる基本

私たちの体は体温を上げたい筋肉から熱を生み出しだします。

私たちの体の体温調整の指令を出すところは脳にあり、一定の体温を保てるようにしてくれいます。

寒いと筋肉から熱を生み出すように生理的な反応を起こし、

逆に暑い時は汗をかかせて発散させ体温を下げるように自律神経を介して

調整てくれています。

しかし、寒い季節だから、冷え性だからと、着ぶくれるまで着たり、寝るときも靴下を

履いていると熱の発散など調整が難しくなってしまうのです。

そとから熱をこもらせたり、何かで温めることが正しい温活になるわけではないから、

自律神経の働きがおかしくなってしまうのは避けたいですね。

 

そのため、自然な形で内側から熱を産み出すようにあたためるような

温活にしていってあげることが妊娠しやすさにつながっていきます。

 

冷え症に 熱を産み出す筋肉を刺激する

筋肉は常にたくさんの熱を産み出してくれています。

そのため、筋肉を動かして刺激してあげる事をしていきましょう。

そのためにも体を動かし運動をしていることはとても大切な事。

運動をすることで血流がよくなったりエネルギーのバランスがととのい、

リラックス効果で妊娠率が高まります。(1

妊娠したいから、子宮をぽっかぽかにできたらいいなぁと思うかも

しれませんが、子宮だけを自然な形であたためるという事はできません。

そのため、体全体をあたためようとして下さい。

体の中には大きい筋肉群があります。そういう筋肉を使った運動はとても効果的になります。

例えば、ヒップから太もも裏にかけての「ハムストリングス」は

骨盤を支えている筋肉でもあります。

そのため、歩幅を大きくしたウォーキングやはや歩きも効果的といえます。

 

冷え症 熱を産み出す筋肉を作るには食事が大事

筋肉も、私たちが食べた食事から摂取した栄養がもとになって作られています。

そのため、筋肉のもととなる栄養をしっかりと摂取おきたいところです。

主にタンパク質が、血や肉のもとになります。

肉、魚、卵、大豆製品など、何かに偏ることなく、バランスよく摂取していくことが大切です。

筋肉が十分にある人が筋肉を維持するためには、成人の場合は1日に体重1kgあたり、

たんぱく質1gを目安にとるようにします。体重が60kgなら1日に約60gが必要です。

さらに、筋肉を作り出すには、ビタミンDも必要になります。

体内のカルシウム吸収を促して骨を増強するとともに、筋肉の合成を促す作用があるため、

ビタミンDは日光に当たると体内で合成されるため、日に当たることも大切ですね。

妊娠のために、肉が良くない、魚が良くない、乳製品もダメ、

そういう間違った栄養情報もたくさんありますが、

食事はバランスよくとる事が大事。

 

筋肉が減ってしまうと不妊リスクも高まってしまう

筋肉はエネルギーの貯蔵庫で、血糖値の調整を行う働きがあります。

食事をとると、血液中の糖が多くなります。糖の一部は脂肪にも蓄えられますが、多くは筋肉にため込まれます。

筋肉の量が減ると、糖をためておく場所が少なくなるため、

糖を調節する力が低下して血糖値が変動しやすくなり、糖尿病になる可能性が高まります。

筋肉量の減少で起こるリスク

 

血糖値の変化や高血糖インスリン抵抗性は不妊リスクとしても言われています。

そのため運動不足や筋肉維持ができない食事スタイルなどだとより体は

冷えやすく、不妊リスクは高まってしまうということですね。

妊娠にはもっと生活習慣や、全身の影響によって引き起こされている問題です。

 

元気な卵子をめざすなら、体温調節の要は自律神経

まず、自律神経が整っていない事には体温調整もうまくいかなくなってしまいます。

自律神経を働きを乱してしまうものに、心の状態というものが大きく影響します。

ストレス過多になる自律神経の調子が崩れたり体調が崩れたりといった原因になります。

そのため不安や焦りといったもの、ネガティブな思考や感情を

うまく対処できるセルフコントロール能力は欠かさないようにしましょう。

自律神経が乱れている女性は体温調整もうまくいかなくなって冷え症が悪化してしまいます。

ゆったりと、心穏やかな状態を作り上げていくことも自然な形で

体をいい状態にもっていくための1つのアプローチです。

 

妊活中の冷え対策には注意も必要です。生殖細胞である卵子も精子も受精卵も熱に弱い細胞です。

そのため、冷え症についての取り組み方は以下を参考にしてみてください。

子宮の温活は間違い!根拠に基づく正しい妊活冷え対策

 

参考文献

1 Review Open Access Published: Maternal physical activity before IVF/ICSI cycles improves clinical pregnancy rate and live birth rate: a systematic review and meta-analysis

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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