潜在意識で妊娠 他者のネガティブから心をガードする方法
周囲の人が沈んでいると、つい自分も暗い気持ちになってしまうもの。
妊活中で悩んでいると、同じ悩みを抱えている同士の交流は
やはり共感できるし、居心地の良さを感じてしまうもの。
でも、つい妊活がうまくいかない、不妊治療の事、ネガティブな事に
話の花が咲いてし合っていては、自分のネガティブも増すばかり。
人のネガティブが感染するかのようにうつり、ネガティブな人と会った後は
自分までブルーになってしまったなんてこともあるかもしれません。
心理学では「情動感染」と呼びますが、ネガティブでいてよい事はやはりありません。
そういったネガティブからガードする方法も心得てお付き合いしていきましょう。
また、妊活をしていると、自分はストレスがよくないと思うからポジティブにいたいと思いながら
職場に行くと、自分のことを邪魔しようとするかのように周囲がネガティブばかりという
悩みを抱えていた方もいました。
自分をネガティブから守りながら、ポジティブ妊活できる様にしていきましょう。
そのためにハワイ大学のこんな研究がとても参考になりますよ。
他者のネガティブ感情がうつらないようにするには?
他者のネガティブな感情がうつらないようにするにはどういった関りをすることで
それを制限できるのかというのを調べた研究(1)では
こんなことがわかりました。
この研究に参加した人に、人生で一番うれしかった瞬間と悲しかった瞬間について語ってもらい
その様子をビデオに収めています。
ビデオを見る前には、参加者は4つの認知戦略(共感・反射・制限・解離)のうちの1つを割り当てられています。
その後、別の参加者たちに、以下の3パターンでビデオを見てもらい、
感情の伝染は、顔の影響と自己申告によって測定されました。
1. ビデオの相手の感情を理解しようと努める 共感的なイメージ
2. ビデオの相手になったつもりで見る 反射や制限
3. あくまでも外部の観察者として見る 解離
その結果、
全体的に喜びよりも悲しみの方が感染度が大きかったのですが、
解離という認知戦略をとった 観察者としての視点をとった人は
見たビデオの感情に左右されずにいられたのです。
ちょっと他人事のように客観的な物事のとらえ方をできると
感情に左右されないですみ、ネガティブ感染を抑えることができます。
さらに、相手への共感レベルが最も高かったのもあくまで観察者として解離して捉える
という視点をもった人だったという事です。
解離という「観察者の視点」を使った参加者ほど、不思議と相手への共感レベルは高まり
かつ、相手の喜怒哀楽には左右されずに相手を深く共有できてしまったという事です。
ネガティブがうつらない人との関り方
マインドフルネス瞑想や認知療法でも、客観性についての重要性が言われています。
よく「観察者の視点」になると、なんだか他人事のようにふ~~~んって流れていって
しまいそう何だか薄情なような気がしてしまうのですが、そうではなく逆に
自分の体験などからしたフィルターを通さないで済むから逆に
クリアに相手に共感できるのに、その負の感情感染は防ぐことができるということのようです。
観察しようとする姿勢をもつと、相手の感情をダイレクトに受け止められるのに感染しないわけですね。
ネガティブな相手と接するのは自分もネガティブになってしまっていやだなぁと思うときは
客観的に観察するような姿勢で接するようにするのがベストとなりそうですね。
また相手のことを理解してあげたい、わかってあげたいと思う時も
観察者の視点を持っていた方がより共感レベルも高まります。
また客観的に見てくれる相手と接すると自分への理解度も高まるという事になります。
何だか一緒にいるとネガティブになるなぁと思ったら、
まずは瞑想やジャーナリングなどに取り組んだり、認知行動療法などにもトライしてみるのもよいでしょう。
理解してほしいと思ったら、自分も冷静に人と接し、相手が感情感染を起こさずに
冷静に客観的に見てくれるなるとベストといえるのでしょう。
妊活中は夫婦間でもネガティブの感染がおきたり起こしたりという時もあるでしょう。
ポジティブ妊活ができるように夫婦で取り組めるといいですね。
参考文献
http://buzz-plus.com/article/2015/05/29/kimochi/
(1)https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jasp.12146