男性不妊が改善?葉酸と亜鉛サプリはどう?

男性不妊が改善?葉酸と亜鉛サプリはどう?

不妊の原因に男性がわにも影響があることが分かってきています。ほぼ4割は男性側とも言われるようになりました。そして、夫婦そろって妊活がスタンダードになりつつあるかもしれません。原因はライフスタイルにあったり、遺伝子にあったりと様々な事が言われてはいますが、栄養不足もその一つだとも言われています。サプリなど栄養補助食品を妊活に取り入れている人も多くなっているかもしれませんね。

そのため、葉酸や亜鉛サプリの影響がいったいどれくらいあるのかを調べてくれている2020年実験研究(R)をみていきましょう。効果はいかほどでしょう・・・???

以下の方には特に役に立つ情報ではないでしょうか。

・妊活サプリを飲んでいるのに効果が感じられないという方

・夫婦でサプリを飲んでいるもしくは飲もうとしている方

・どんなサプリを飲むもうか思案中の方

 

 

いったい葉酸サプリと亜鉛は妊活にどれくらい有益?

この研究では、不妊治療を計画している2,370組のカップルを対象にています。そして全体を2つのグループに割り当て、以下のことしてもらっています。

 

  1. 葉酸を1日5g、亜鉛を1日30mgずつ飲む
  2. プラセボサプリを飲む

 

この介入を6カ月ほど続け、さらに女性の参加者も18カ月ほど追跡調査しています。

その結果は主に以下4点です。

  • サプリを飲んだグループとプラセボグループのあいだには、生児出産の確率に有意な差は認められなかった(34% vs 35%)
  • 精液の品質については、わずかながらも葉酸と亜鉛を飲んだグループには改善が観察された
  • 精子のDNA断片化率については、葉酸と亜鉛グループの方は平均29%増加しプラセボ郡では2%の増加
  • プラセボグループと比較して、葉酸と亜鉛を飲んだグループには早期分娩の有意な増加が見られ、胃腸や肌の副作用などもあった

 

葉酸サプリと亜鉛サプリは今すぐ手放して

葉酸と亜鉛でちょっとだけ精液の品質が良くなる部分もあるけれど、DNAの断片化率が高まる事はプラスではないですよね。DNAの断片化率が高いと流産を繰り返したり、不育症になったりとつながってもしまします。

メリットが少ない割には、早期分娩などの副作用や、DNA断片化率が高まる事で流産を繰り返すリスクを考えると決してお勧めできるものではありません。

今すぐやめた方が良いはず・・・。

 

ずっと飲んできたのに産めないと思っている人は、気づかないうちに不妊無限ループに入れられてしまっていたかもしれません。飲んでも飲まなくても出生率は変わらず、飲んでいた方がDNA断片化率が高まり流産を経験しやすくなってしまうからです。

流産は1度経験すると相当なダメージを受けるので、それだけで不妊リスクが高まるサイクルです。良かれと思ってやっていることが、かえって良くない方向に進むものだったとしたら、やはりムダですよね。

 

病院や口コミでもサプリは推奨される時代ですが、ひと昔前までは妊娠のためにサプリはありませんでした。ちょっと立ち止まって妊活をしていった方がよさそうですよ。

 

妊娠はもっと簡単にできます。30代40代でも妊娠報告はたくさんいただきます事例はこちら

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

プロフィールを詳しく見る

みなさんに読まれています

妊娠された方々も読んだ
「妊娠するための教科書」を無料プレゼント。
みなさんにお役立ていただき、
喜ばれたLINEメッセージです。

LINE登録はこちらから

トップに戻る

もっと知りたい