トマトは細胞の劣化を防いでくれる根拠ある妊活フード

トマトは細胞の劣化を防いでくれる根拠ある妊活フード

妊活では精子や卵子といった生殖細胞が劣化していないことってとっても大事。

老化のもとになる酸化や炎症などを防いでくれる抗酸化作用や抗炎症作用がかなり高い食べ物として知られるトマトは妊活でもぜひぜひ取り入れて欲しい野菜の一つ!

トマトを食べれば医者が青くなるなんてことわざもあるくらいだから、不妊治療がいらないくらいに細胞の劣化を防いじゃいたいですね!

 

ハーバード大学がすすめる 炎症反応を抑える食べ物

体に炎症があるって細胞はどんどん老化してしまう。

慢性炎症はとにかく免疫バランスを崩して激しく体の中の細胞を劣化させてしまう恐ろしいもの。

でも、じんわりとしていてほとんどその影響に自覚できることもなく水面下で体は老化し、慢性炎症が広がって機能低下や、病気が引き起こされてきます。

炎症反応を抑えると妊娠率が改善という研究もあります。生殖細胞の抗酸化と抗炎症って妊娠しやすさに影響が大きい部分です。

 

ハーバードメディカル大学がすすめる食品リストをみてみましょう。

 

  • トマト
  • フルーツ(ベリー系、オレンジ、チェリーなど)
  • ナッツ類(アーモンド、ウォルナットなど)
  • オリーブオイル
  • 葉物野菜(ほうれん草、ケールなど)
  • 脂肪が豊富な魚類(サーモン、サバなど)

 

これらの特徴ってみたことありませんか?

どれも地中海式の食事療法に出てくる食品が並んだ印象があります。特にトマトは男性の精液検査にも影響したという研究もあるため

抗酸化作用や抗炎症作用はかなり期待できそうです。

 

トマトは抗酸化作用が非常に高い

トマトは野菜の中では甘みもあって、中にはフルーツトマトなんてのもありますよね。

ビタミンA・Cもたっぷり。また、トマトの赤い色素であるリコピン(カロテノイド)にかなり強力な抗酸化作用があるんですよ。

生活習慣病の改善を促すものとして注目をあびているのですが、生活習慣病ってまだまだずっと先のただのメタボだけが対象だとは思わないでください。

このリコピンは老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を取り除く働きをしていて、これが生殖細胞の劣化を防ぐのにもとっても大事なのです。

リコピンの抗酸化作用は比較的熱に強いので、とってもおススメな油 オリーブオイルと合わせてソースにすると体内への吸収がたかまっていきますよ。

トマト野菜にはカリウムが多く含まれているので、体のむくみも解消されていきますよ。

カリウムは体内の余分なナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる効果があるから、着床から、妊娠の維持、流産の予防にもつながっていくのです。

 

酸化させないように働きかけてくれるトマト

悪玉のLDLが酸化するととにかく細胞にとってはよくない。

トマトがどれくらい酸化を防いでくれるのか、とってもすごい効果があります。

ニュージーランドのオタゴ大学の研究では、2型糖尿病の人がトマトジュースを1日に500mL飲むと、血中のリコピンのレベルが3倍高まって酸化LDLのレベルが低下して酸化を鎮火。(1

イスラエルのベングリオン ネゲブ大学の研究では、高血圧の人がトマトを食べると血圧が低下していてこちらもとってもすごい効果です。(2

慢性炎症は細胞を最も激しく老化させてしまうといわれていますが、2型糖尿病や肥満などの代謝性疾患や、動脈硬化や心臓病などの循環器疾患といった難しい病気のもとは慢性炎症だといわれています。

炎症があると、心臓病や脳卒中、心房細動などのリスクが上昇する。不妊で悩んでいる今、そんなこと関係ないって思うでしょうが、こういった老化は生殖器官でも起きています。

もちろん年齢とともに炎症は少しずつ進んでしまうけれど、内臓脂肪がたまるとさらにそこから炎症物質がばんばん出てしてしまう。

トマトを食べることで炎症を抑えられ、それが太っている人に対しても効果が高いという事も言われています。(3

 

実際、血圧を下げたり、体重やそういったものをコントロールすると妊娠率って高まっています。

 

卵子も精子も抗酸化作用の高さは大事

卵子も精子も抗酸化作用はとっても大事。

トマトジュースで精子の質が良くなったという研究もあります。(4

トマトジュースグループ、抗酸化剤グループ、およびコントロールグループの3つに分けて、

トマトジュースグループと抗酸化剤グループの被験者は、それぞれ1缶のトマトジュース(30 mgのリコピンを含む)

1つの抗酸化剤カプセル(ビタミンC 600 mg、ビタミンE 200 mg、およびグルタチオン300 mgを含む)をそれぞれ12週間摂取しています。

精漿のリコピン濃度と精子パラメーターは、摂食期間中6週間ごとに測定されました。

その結果、44人の患者が研究を完了し、トマトジュース群では、血漿リコピンレベルは給餌期間の12週目に有意に増加しました。

さらに、トマトジュース群の精漿白血球の減少と精子運動性の増加は、対照群と比較して、それぞれ12週目と6週目で統計的有意差が出て、抗酸化カプセル群では、精液パラメーターに有意な改善はなしです。

抗酸化サプリをとればいいというものでもありません。酸化ってそもそも生きていればおきるものだし。

でも、それをバランスよく抗酸化してあげることが大事なので、その時に食事や睡眠ってとても大切にしてほしいところです。

トマトだけ食べればよいというものでもないので、できるだけポリフェノールたっぷりの野菜や果物をふんだんに食べていってくださいね。

 

こちらも参考に

不妊症に関係?妊活中に食べてはいけないNG食べ物まとめ

 

参考文献

(1) 2000 Jun;23(6):733-8.Effect of supplementation with tomato juice, vitamin E, and vitamin C on LDL oxidation and products of inflammatory activity in type 2 diabetes.

(2) 2006 Jan;151(1):100.Natural antioxidants from tomato extract reduce blood pressure in patients with grade-1 hypertension: a double-blind, placebo-controlled pilot study.

(3) 2013 Jun;109(11):2031-5. doi: 10.1017/S0007114512004278. Epub 2012 Oct 15.Tomato juice consumption reduces systemic inflammation in overweight and obese females.

(4)Arch Biochem Biophys 1992; 294: 173

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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