男性不妊の逆行性射精の原因と症状は?妊娠は可能?

男性不妊の逆行性射精の原因と症状、治療は?妊娠は可能?

男性不妊の原因の1つにもなる射精障害。その中にも逆行性射精があります。

勃起障害などと合わせて増えている射精障害。子供が欲しいご夫婦にとっては

知っておきたい病気でもあります。射精障害、逆行性射精について、

また原因やメカニズム、それに伴う症状、適する治療方法、妊娠は可能なのかを見ていきましょう。

 

射精障害と逆行性射精について

近年増加傾向にあるといわれる射精障害。男性不妊は不妊の原因の4割~5割近くをしめ

その中でも、射精障害というのも増えています。

射精障害は、勃起には問題ないのに、正常に射精ができない状態をいいます。

射精障害には、マスターベーションでは射精が可能だけれど女性の膣内で射精ができない、

膣内射精障害や、すぐに射精してしまう早漏、射精までに時間がかかる遅漏、

射精感はあるものの精液が膀胱側へと逆行してしまう逆行性射精、

射精がおきない無射精症などがあります。

 

次の射精障害は、妊娠したい場合には不妊の原因となってしまいます。

 

・逆行性射精

・膣内射精障害

・無射精症

 

膣内に精液や精子が流れ込んでいかないため、子どもができなくなってしまいます。

ただ、射精障害の内、逆行性射精は21%程度を占めるもので、男性不妊で悩むケースでも

珍しくないのかもしれません。

 

逆行性射精のメカニズムと症状

逆行性射精とは、射精時に膀胱頚部を閉鎖することができずに、精液が陰茎の方に

送られず膀胱の方へ逆流してしまうという事がおきます。

症状としては、オーガズムとともに、射精感はあるものの、実際に精液が出てこないというのがあり、

何だか、空気を打っているようなスカッと空振りをするような感覚だと言います。

実際に経験している方は実際には出るはずのものが出ないから、

何とも言えない気持ち悪いような感覚があると言います。

 

また、逆行性射精には、精液が全くでない完全逆行性射精と、

少量は精液が出る部分逆行性射精とがあります。

 

逆行性射精の原因

逆行性射精をはじめ、射精障害の原因としては病気によるもの、

薬の副作用、交感神経によっておこるもの心因性によっておこるものなどがあります。

泌尿器科などで検査をしたとしても原因がわからないというケースも多いようです。

 

病気によって引き起こされる逆行性射精

糖尿病や脊椎損傷、過去に手術などを受けている場合の後遺症として逆行性射精を引き起こすことがあります。

 

薬の副作用によっておこる逆行性射精

前立腺肥大の治療薬には、前立腺や精嚢の方へ精液を送り込むことができなくなってしまう

副作用がある場合もあります。他にも、抗うつ薬によっては副作用によっておこる場合もあります。

 

交感神経・心の状態によっておこる逆行性射精

自律神経の内、交感神経が射精には大きく関わっているため、交感神経がうまくはたらかない場合にも、

射精そのものがうまくできなくなることがあり、それが逆行性射精となる場合もあります。

ストレスや不安、性にまつわるトラウマを抱えている場合、

妊活においてセックスそのものに抵抗感や劣等感、義務感があるようなると

射精障害になりやすいといわれています。

精神的な影響は自律神経をアンバランスにさせるため勃起時には副交感神経が

射精時には交感神経がうまく切り替わりながら進んでいくのが正常なのですが、

うまく切り替わらない、交感神経ばかりが優位になっている場合に起こりやすくなってくるのでしょう。

 

逆行性射精の検査

射精した時に精液が出ない、もしくは出ても少量という場合は泌尿器科などでも検査ができます。

病院へ行ったら排尿し、膀胱内にたまっている尿を排出し、空にしてからマスターベーションをします。

それから再び、採尿します。膀胱内に出た精液ごと培養液の中にとるようにします。

そして、尿の中から精子を回収し、精子運動率や、精子数など精子について検査していきます。

 

逆行性射精に適する不妊治療とは?

逆行性射精に対しては薬物療法なども選択肢のつになりますが、治療での完治は難しく、

妊娠希望の場合は、逆行性射精そのものを治すというよりも、

人工授精や体外受精、顕微授精といった生殖医療技術も選択肢の一つとなります。

精子の運動率が高い場合は人工授精なども適応する場合もありますが、

精子の質によっては、不妊治療で言えば、体外受精や顕微授精などが適する場合もあります。

 

逆行性射精による妊娠は可能?

逆行性射精の場合は、精子そのものが作られていないという事ではありませんので、

自然な性交渉という過程で妊娠しにくくなっているため、不妊となる場合があります。

逆行性射精の原因にもよりますが、特に自律神経や心因性のストレスなどが背景にある場合は

カウンセリングやメンタルケアも有効になります。

逆行性射精だけに限らず、射精障害は、子どもが欲しいという妊活を始める事によって男性が

性生活に対して負担感やプレッシャー、劣等感などを感じる事、子供欲しいという気持ちが高まる妻に対して

夫婦の関係に変化が出ることによっておこりやすくなっています。

妊活を始めてから逆行性射精となったという場合は、妊活そのもの、夫婦の関係性づくりなど

見直してみることで、射精障害を軽減して妊娠を目指せるように取り組むことも必要でしょう。

 

性機能を高めるために夫婦で取り組むべきこと

勃起障害、射精障害とも、妊娠を望む場合は早くに妊娠したいという場合は、

体外受精や顕微授精も1つの選択肢にはなりますが、妊娠率に影響してくる部分としては

精子の質の高さというのもあります。そのため、精子の質を高められるように取り組んでおく、

心因性の射精障害の場合などは特に日頃からの生活習慣や夫婦でのかかわりを改善しておくことも

欠かせないのかもしれません。食事や運動、睡眠そしてストレスケア。

特にストレスが多いほど男性の精子の質は低下傾向にありますので妊活を通じて、

男性パートナーにプレッシャーをかけていないようでいて、ついかけてしまう場合が多々あります。

気をつけていきたいですね。

参考文献 妊活カップルのためのオトコ学 著獨協医科大学越谷病院泌尿器科小堀善友

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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