妊娠週数の壁 妊娠してから無事越えられるか気がかり

妊娠週数の壁 妊娠してから無事越えられるか気がかり

女性 悩む

妊娠9週の壁という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

お腹がふっくらしてきたり、胸が張って下着がキツくなってきたりと、

体つきが変わってくる3か月と2週間のことです。

赤ちゃんが体に宿ったことを改めて実感し、喜びを感じるプレママさんも多いですよね。

ですが安心していられません。実は、妊娠9週目は大きなターニングポイントでもあるのです。

しかし、9週以外にも注意しなければならない時期が、5週、12週にもあります。

今回は、妊娠5週、9週、12週の壁について説明していきますね。

 

妊娠5週の壁

まずは、妊娠5週の壁。最終月経から1カ月以上がたち、

「もしかして妊娠してるかも?」と感じるころです。

妊娠5週目は赤ちゃんの袋「胎嚢」が確認できるか、

赤ちゃんがちゃんと育ち始めているか、妊娠を継続させるための一つ目の壁です。

 

妊娠反応が陽性になっただけでは妊娠とは言えないからですね。

胎嚢の確認と心拍の確認が必要です。

病院で、妊娠です。おめでとうございますと言ってもらって、妊娠週数の壁を一つ

越えていくような気分かもしれません。

 

妊娠9週の壁

9週の壁。この言葉は、妊娠9週を無事に経過すれば、

その後の流産の確率がグググっと低くなるので、といわれているためです。

では、「壁じゃなくてもっとプラスの印象の言葉にすればいいのに」と思いませんか?

しかし、この壁という言葉は妊娠9週にとってふさわしい言葉なのです。

それはなぜかというと、妊娠7週~9週が最も流産しやすい時期だからです。

そのため、この壁を越えられればいいのですが、ここを越えられず流産してしまう人も多いのです。

さらにこの時期は、つわりのピークとも重なる人も多いのです。

そ次に妊娠9週の壁。この時期につわりのピークを迎える妊婦さんが多いです。

精神的にも体力的にも大変な時期。そのため、妊娠9週目には『妊娠9週の壁』という言葉があるのです。

 

でもこれを逆に考えてみれば、これから迎える妊娠9週目を無事に経過することができれば、

流産の危険性は低くなるということ。より安心して過ごせることでしょう。

また、つわりがピークに達するのも主にこのころです。

つわりがあるのは、妊娠している証、子どもが成長している証ともいえます。

それまであまり気にならなかった人にも、はっきりとした

嗅覚過敏や激しい吐き気が現れるようになってきます。

そういった面でも、プレママさんたちにとっては厳しい“壁”といえますね。

 

妊娠週数9週の壁にまつわるあれこれ

流産に伴う症状は出る事もあれば、症状がでないケースもあります。

急な心拍停止

妊娠8週目、無事に心拍が確認できて喜んでいたのもつかの間。

次の検診では心拍が確認できず、流産していることがわかることもあり、

赤ちゃんの大きさからいうと、ちょうど9週目くらいのときに心臓が止まってしまう

突然のお別れもあります。

ほんとに9週めの壁ってあるんだなと感じるような出来事がおこることもあります。

 

お腹の痛み

また、ちょっとしたいつもは何ともないような程度の痛みでも、妊娠していると、

赤ちゃんに何かあったかと心配になってしまう事もあります。

子宮膨張うしてく際のチクチクするような痛みを感じる方もいます。

実際に私も感じて心配だった時期があります。

この痛みは誰にでも起こりうる問題のないもの、心配な時は医師に相談しておくと

安心して過ごせますね。

 

ひどいつわり

赤ちゃんは問題なく成長したとしても、つわりが酷く入院が必要になるほど

という人もいます。毎日10回以上嘔吐を繰り返し、何をしていても気分が悪くて寝て過ごす

という状態になることも。水すら受け付けずに脱水状態で入院という事もあります。

 

妊娠12週の壁

そして最後の壁は妊娠12週の壁です。

妊娠12週未満に起こる流産は、流産全体の約80%ととても高い確率で起こっており、

妊娠12週を超えると流産する可能性はぐんと減るといわれています。(1

またこのころはまだ胎動も感じられず、妊婦健診も4週に一度となり、

赤ちゃんが順調に育っているかな…と精神的に不安を感じる人も多いそうです。

流産に影響する原因は遺伝子、染色体の異常が多いのですが、(2

それ以外にもライフスタイルの影響もあるため、(3)できることに

妊娠前から取り組みこの壁を乗り越えられるようにしていきましょう。

 

流産と関係がない神話

妊娠初期の流産が心配な時、流産に関係することはできるだけ避けたいですよね。

中には流産と関係すると思われているけれど、

関係がないといわれていることもあります。

例えば、飛行機にのって空の旅をしたりすること、

また転倒やおなかをちょっと打つといった事、

運動も、性生活すらも、流産とは関係がないと言います。(4

あまりに神経質に考えすぎても良いものでもありません。

日常の普段通りの生活をおくる分には特に流産を引き起こすわけでは

ないので安心してください。そして妊娠がうまく継続できないのでは

不安になりすぎるのもよくはありません。

 

まとめ

出産に向けて乗り越えなければならない壁がいくつもあり、妊婦さんは本当に大変です。

妊娠生活は続きますが、出産という大きな山に向けて、

マイペースにゆっくりと気分をリラックスさせて過ごしましょう。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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