科学的根拠あり!感謝の気持ちで妊活メンタルを改善

科学的根拠あり!感謝の気持ちで妊活メンタルを改善

心が変わることでカラダまで健康的になってしまうというのが最近の瞑想の研究で証明されています。

妊娠しないとストレスをためて不妊マインドになっているとますます妊娠しないの

悪循環に陥ってしまいかねません。感謝の気持ちが人を変えてしまうという事をご存知ですか?

感謝は万能薬で全ての病気にも有効とまで言われるほど科学的根拠でもって

メンタルとフィジカルに影響を与えていることが証明されていることがすごいですね。

妊娠できずに悩んでいる日々には、なかなか楽しめない喜べない、感謝がむずかしくなって

いるかもしれません。ありがとう。感謝は全てをうまくいく方向へ転換させる魔法の言葉です。

感謝に満ち足りた妊活をしていきましょう。

 

感謝は魔法の薬 科学的根拠が証明されてきた

ありがとう。言っても言われても、嬉しい言葉であり、関係性をよくしたり

充足感を満たしてくれる言葉でありながら、ストレス軽減・健康度をも高めてくれる

凄い気持ちです。感謝の心を持つことでここまで有効だとちょっと思えないかもしれませんが、

感謝とは自分に良くしてくれた人々、自分を支えてくれた人々に対して抱く感情であり、

感謝することで人間関係は強くなっていきます。絆も深め、この世のあらゆる物事に感謝することで、

人は幸せを感じることができ、仏教をはじめ世界の多くの宗教でも、感謝の気持ちの大切さが説かれていますよね。

でもここで、スピリチュアルや宗教の話をしたいわけではありません。

この感謝の気持ちの大切さは非科学的でなんだかつかみどころがないような気がするかも

しれませんが、実は精神と身体の健康に多大な好影響を及ぼすことが科学的に実証されてきているのです。

どれだけ妊活にも役立ててもらえたら有効なのかをみていきましょう。

 

不妊は炎症反応やホルモンや免疫バランスの崩れなど

不妊をはじめ体の不調や病気のもとは、炎症反応だとも言われだしています。(1

脳で起こる炎症反応はホルモンの司令塔である視床下部にも不調をきたし

ホルモンバランスを乱してしまいますし、

炎症がおこる事で、免疫バランスもくずれてしまいます。

ストレスによって不妊リスクや流産リスクが高まってしまうのも、うなずけますよね。

心で感謝を感じている時は、心の中は穏やかで、同時に恐怖とか怒りとか不安などの

マイナスの感情の支配を受ける事は逆に難しくなることでしょう。

感謝することで私たちはストレスに強くなり、気持ちが明るくなり、不安が減り、良く眠れるようになると考えられています。

 

約200人の心不全患者を対象とした調査では、感謝の気持ちが強い患者は、感謝の気持ちが弱い患者よりも

気分が良く、よく眠れ、疲労が少なく

また心不全を悪化させる炎症も少ないことがわかったのです。

精神科医で脳の専門家でもある、デューク大学教授ムラリ・ドライスワミー博士によると、

感謝は全ての人、全ての臓器に効く有効な薬になるということです。

 

感謝すると体内で妊娠しやすくなるための変化がおこる

赤ちゃん 手の中

科学的研究の結果から感謝の気持ちを持つことによって、様々な体内システムのバランスが取れるということが

わかってきました。バランスこそが重要で、そのバランスをとれるという点がカギになります。

女性ホルモンもそうです。エストロゲンばかり分泌されたら良いのではなく、

プロゲステロンとバランスがとれることがポイントですし、

妊娠は免疫寛容が起こせることが重要で、免疫バランスの良さという点も

受精や着床においては見落とせない点になっています。

拡張期血圧の平均の高さが10mmHg上昇するだけで18%もの流産率が上昇します。

自律神経のバランスもとっても重要といえます。そんな体の中では様々なメカニズムが

手を取り合って調整しているのですが、感謝にはそんなバランスをとるのに有効に働く効果がたくさん!

 

・情動や感情に作用する神経伝達物質(セロトニンとノルアドレナリン)

・生殖ホルモン(テストステロン)

・社会結合絆のホルモン(オキシトシン)

・認知と快楽に関連する神経伝達物質(ドーパミン)

・抗炎症および免疫力(サイトカイン)

・ストレスホルモン(コルチゾール)

・血圧、心拍数

・血糖値

 

これらの神経伝達物質やホルモンがバランスよく働きくことで血圧や血糖値がコントロールされたり、

メンタルとフィジカルと身体の多くの機能に好影響を与えてくれるのです。

さらに、このことが研究により次々と明らかになってきているので、嬉しい限りです。

感謝に溢れると、私たちは関係をよく保ちながら健康になれ、妊娠しやすさも手に入れられるのです。

妊活というのは、きちきちとしたり、相手の不足部分を責めたり、

不満を言いあい叱咤激励することでもないということですね。

根拠が証明されていない食品の補助であるサプリ(日本は国内基準も曖昧)を飲むよりも

感謝の薬を飲んだ方が有効なのかもしれません。

 

どうやって感謝していくことが有効なの?

感謝する心の育て方は筋トレと同じで、継続して行っていくことで神経を変えていきます。

毎日感謝日記をつける習慣は、健康増進に大変有効であると専門家が推奨しています。

ポジティブ心理学のマーティンセリグマンによると心の状態、幸せは自分で変えられるという点です。

感謝をつづった日記を書いていくことで、心の中に感謝があふれていきます。

セリグマンの研究によると、Three good thingsを1週間続けるだけで、

その後半年間にわたって幸福度が高まり、抑うつ症状が改善される傾向があらわれるといわれています。

たったこれだけでこの先の幸福度が高まりストレス度が軽減されるなんてすばらしいですよね。

しかも方法はいたって簡単です。

就寝前にその日あった良いことを3つ紙に書くだけ。大きなことでも、小さなことでも、

良かったと自分が思うことであれば何でも紙に書いて記録することを1週間続けるだけです。

夫婦関係を良好に保つのにも感謝を言い合う事もとても重要です。

夫婦関係研究の権威ジョン・ゴッドマンは、ありがとうを言い合う夫婦関係は

うまくいくともいっています。

感謝あふれるマインドと関係性の中で妊娠しやすさは自然とたかまっていくことでしょう。

 

 

参考文献

Wood AM, Maltby J, Gillett R, Linley PA, Joseph S. The role of gratitude in the development of social support, stress, and depression: Two longitudinal studies. Journal of Research in Personality. 2008; 42(4): 854-871.

Wood AM, Joseph S, Lloyd J, Atkins S. Gratitude influences sleep through the mechanism of pre-sleep cognitions. Journal of psychosomatic research. 2009; 66(1): 43-48.

Mills PJ. Wilson K, Punga MA, Chinh K, Pruitt C, Greenberg B, Chopra D. The Role of Gratitude in Well-being in Asymptomatic Heart Failure Patients. Integrative Medicine: A Clinician’s Journal. 2015; 14(1): 51.

Jenkins TA, Nguyen JC, Polglaze KE, Bertrand PP. Influence of tryptophan and serotonin on mood and cognition with a possible role of the gut-brain axis. Nutrients. 2016; 8(1): 56.

Misiak M, Kaczmarek LD, Kashdan TB, Zimny M, Urbański H, Zasiński A, Disabato D. Prenatal exposure to sex hormones predicts gratitude intervention use. Examination of digit ratio, motivational beliefs, and online activities. Personality and Individual Differences. 2015; 77: 68-73.

Kringelbach ML, Berridge KC. The neuroscience of happiness and pleasure. social research. 2010; 77(2): 659.

Miller GE, Cohen S, Ritchey AK. Chronic psychological stress and the regulation of pro-inflammatory cytokines: a glucocorticoid-resistance model. Health psychology. 2002; 21(6): 531-541.

Kyeong S, Kim J, Kim DJ, Kim HE, Kim JJ. Effects of gratitude meditation on neural network functional connectivity and brain-heart coupling. Scientific reports. 2017; 7(1): 5058.

Krause N, Emmons RA, Ironson G, Hill PC. General feelings of gratitude, gratitude to god, and hemoglobin A1c: Exploring variations by gender. The Journal of Positive Psychology. 2017; 12(6): 639-650.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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