不妊隠すこっそり妊活だとストレスでメンタル病みやすい

不妊で悩んでいることを誰にも言えない。友達にも、職場の同僚にも、
中々打ち明ける事は難しい・・・。そんな悩みも多いでしょう。言えないからこそ
余計に言われることにも過敏に反応して傷ついてしまう事も多いかもしれません。
不妊治療中でも、職場の人に言えずに通院や休みを取りにくさに困っているという相談も
多い相談の1つです。
中々デリケートな問題であり打ち明けにくい、隠したいという心理が働いてしまう悩みの1つかも
しれません。でも、物事隠し事をすると、メンタルを病みやすくなってしまうのです・・・。
不妊の悩みだけでもストレスなのに、隠していることでも無意識のうちにストレスを
感じてしまうもの。自己開示できると、ストレスが軽減するのと、周囲からのサポートも
受けやすくなるため、本当は、オープンに話せてしまうと心はもっと楽になる部分もあります。
でも、なかなか打ち明けるものむずかしいなら、せめてストレスを軽減できるようにしていきましょう。
隠し事をしてそのことを考えるとメンタル病んでしまう
「隠し事は悪いことじゃない!」The experience of secrecy.という心理学論文より(1)
J Pers Soc Psychol. 2017 Jul;113(1):1-33. doi: 10.1037/pspa0000085. Epub 2017 May 8.
人は、物事を全て真実通りに打ち明けられるばかりではありません。
人はウソもつくし隠し事もしてしまいますよね。
コロンビア大学の研究では10種類のリサーチを行って、約13,000件分の「隠し事」について分析研究です。
参加者にインタビューをして、
「お金についての秘密はある?」とか「趣味について隠してることはある?」「犯罪をおかしたことはある?」
といった隠し事をしているかという事を聞いています。
隠し事をしている事と、幸福度や健康レベルがどうなっているかをしらべています。
その結果、隠し事をしている数は平均で13個!
みんな何かしらの隠し事を持っているようです。
そのうち5つは誰にも話したことがないという内容の隠し事をもっていたようです。
そんな中、秘密を1つも持っていないという人も3%もいたという事なのでそれはそれですごい気もします。
隠し事の数は関係なく秘密について考えると不健康に
そして、さらに、隠し事・秘密の数は健康レベルに関係はなく、
隠し事をしている内容を思い出す、そのことを考えることが増えるほど
健康度の低下と幸福度の低下がおこったのです。
隠し事はしてもいいけれど、そのことについて考えることが多いと、
罪悪感を感じたり、人生に満足できなくなったり、自分に対してニセモノだと思う
感覚が増えてしまいメンタルを病みやすくなってしまうという事です。
秘密を隠そうと頑張る行為そのものが、私たちにさらなるダメージをあたえるのだ。
また、さらに悪いことに、もしあなたの秘密が別に隠すような必要がないものだったとしても、
そのことについて考えるだけで状況は悪化する。逆に言えば、いくら秘密を抱えていようが、
その秘密に対する接し方さえ変えれば、ネガティブな影響をやわらげることができる。
隠し事や秘密ごと、それそのものが悪くない事であっても、隠し事をそのまま隠そうとすると
健康レベルも、精神的な面でも幸福度を下げさらに悪影響を受けてしまうという事です。
隠すことそのものはいいけれど、そのことを考えてしまう事がネガティブに働いてしまうため、
不妊のことを隠していたら、隠している事、不妊の事は考えない方がベスト。
ストレスは心身共に悪影響を受けるのは避けたいところです。
考えるとメンタルを病んでいってしまう
ものごとの反芻思考、ネガティブに繰り返しぐるぐる考える事が、
メンタルを病んでしまうで、ストレスの原因である事が研究でも言われています。
何度も繰り返しネガティブな事を繰り返し考えるたびに体にはストレス反応が
起きてしまうため、精神的にもやみやすくなってしまいます。
思考の認知を変え、何度もぐるぐると考えてしまうのを止めていくことも
不妊ストレスや、不妊である事、不妊治療中であることを隠しこっそり妊活を
しようと頑張る事でさらに病んでしまうのを軽減していきましょう。
そのためには、認知行動療法や、科学的に根拠があるストレス軽減法などに
取り組むことが望ましいでしょう。