妊活焦りがより不妊体質へ ストレスケアにジャーナリング習慣

妊活焦りがより不妊体質へ ストレスケアにジャーナリング習慣

基礎体温 記録

結婚して、そろそろ赤ちゃんが欲しいなぁ・・・

妊活を開始してもなかなか授からずにいると、焦りが出てきてしまいます。

焦る気持ちは精神的にも負担感が大きくストレスのもと。

自律神経すら乱してしまうものです。不安になったり焦ってストレスを感じると

より妊娠しにくいという悪循環にもなってしまいますよね。

そんなストレスケアに記録すというジャーナリングが効果的です。

みていきましょう。

 

妊活で焦る ストレスの悪影響

なんで私は妊娠できないの?

周りの友達は妊娠していくし・・・周りからは赤ちゃんまだ?

って聞かれることは、どんどんプレッシャーに感じるし。

自分もほしいし、夫のためにも欲しいのにと焦りとイライラは増えていくのです。

そして、この焦りを抱くことに年齢は関係ないのです。

 

20代でも妊活が思うようにいかずに悩む方がずいぶん増えています。

もちろん統計的にも35才を過ぎると、

妊娠能力は落ちるという事は言われています。

でも、どのような状態で卵子をいじしているかといった事や、

着床以降妊娠を維持していくには自律神経が整っているという事も大切なポイントです。

35才を過ぎても統計的な妊娠確率ばかりに囚われるのではなく、

妊活中であれば、心身ともに健康的でいい状態で過ごせるようにしていきましょう。

 

本人が焦っていると感じれば、それは焦りとイライラ、不安、絶望

ストレスになって、あなたの体にストレス反応をさらに起こさせてきます。

 

焦りによるストレスが不妊体質の悪化に

なぜストレスがよくないのか・・・

ストレスを感じるとコルチゾールやアドレナリンと呼ばれるストレスホルモンが出てきます。

このホルモンが出続けて1週間も続くと、

脳の海馬と前頭葉前野の神経細胞が死んでいき萎縮していきます。

その部分が小さくなってしまうのと同時に

神経細胞の突起(シナプス)もなくなってしまうのです。

記憶力も低くなることはもちろん、前頭葉前野の活動が低下してしまいます。

ストレスホルモンは毒性が強く、ラットなどには腹腔に注射すると死んでしまうほど。

 

人間が健康でイキイキと生き、夢をかなえて幸せに暮らしていくうえで、

脳を修復、活性化させることはかかせないのです。

女性ホルモンバランスを司るもの、もちろん脳の中にあります。

あなたの全てを司るのが脳だからです。

何かしらのストレスや精神的ショックな事は脳の神経を物理的に損傷させます。

 

ストレスによって交感神経が乱れる

ストレスを感じると体の中の自律神経は乱れ始めてしまいます。

交感神経が優位になった状態が続くと、血流も悪くなってしまいます。

これは、ストレスを感じ、ネガティブ感情いっぱいでいると

脳からはアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌され、筋肉が収縮するため。

そして、毛細血管が圧迫されて血流が悪くなります。

そうすると、様々なところに病気をもたらし始めます。

肩こりや腰痛もそうです。

血液を送り出す心臓にも負担がかかり、エネルギーが無駄に使われて疲れやすい状態になります。

アドレナリンのホルモンなどは、

すべての内臓器官の調子や自律神経のバランスも崩します。

妊娠には全身の器官と内分泌とのバランスが大きくかかわっています。

 

なのでストレスをためるストレスを対処できない状態が続くとより妊娠しにくくなってしまうのです。

 

焦る事の悪影響はストレスだけにとどまらない

焦りは、自己イメージ(自己肯定感や自己能力の評価)を大きく下げてしまいます。

自己イメージについてあまり知られてはいないかもしれませんが、

自己イメージが高い人ほど、高いパフォーマンスがあげられるという事が

イギリスのロンドンの研究が有名です。

あなたの心の中に、自分が自分のありのままで存在する意義や

価値があると思える自身のようなもので、良い自己イメージを持っていることが、

妊活中の取り組みには役立ってくれますよ。

 

自信というと一般的には○○ができるとか○○が得意といった能力

への自信ととらえられがちなのですが、

土台にあるのは、そのままの自分でOKと思える自分を自分で肯定できる気持ちです。

 

この自己肯定感が高い場合は自分のかなえたい夢や目標に向かってそのまま

直進できるのですが、自己肯定感が低い場合は、

自分にはそれを成し遂げるだけの自信がなく

失敗ばかりでダメだなぁ・・・という気持ちを抱いてしまうのです。

妊活で焦りや苛立ちを感じてしまう事はあるでしょうが、

ストレスを解消して、自己肯定感を高くすることをしていくことで、

前向きに妊活をして赤ちゃんに早くに出会えるようにしていきましょう。

 

妊活ストレスの緩和に 日記をつけるをつけるジャーナリング習慣

その日の事を日記をつける習慣にする

嫌な事も書き出すことで、整理されてリセットされます。

ジャーナリングについては、これは驚く効果が研究で出ています。

 

日記??小学生以来なんて思わずにつけてみてください。

はじめは最初の1行でもいいのです。

慣れてきたら、その日あった良い事や自分自信が好きだと思える事を書き出してみてくださいね。

 

テキサス大学によるジャーナリングの研究効果

テキサス大学のペンベイカー教授の研究によると、様々な心理学的な指数やストレス指数が、

ジャーナリングによって改善することが報告されています。

ジェームズ・ペネベイカーは夫婦の離婚の危機を書くことで乗り越えました。

自分自身の体験をきっかけにその後40年にわたってジャーナリング・書くという行動と

感情処理の関係を研究していて、書くことが癒しに繋がることを発見しました。

ペネベイカー教授のある研究では、失業した人たち(知的労働者)を対象にして、

5日連続、毎日20分間のジャーナリングをしてもらい、その後8ヶ月間、追跡調査した結果、

同時に、同じような失業者(知的労働者)でジャーナリングしなかった人たちも、

同じ8ヶ月間、追跡調査したら、

その結果として、8ヶ月後、ジャーナリングを5日間した人たちの就職率が、

しなかった人たちよりも40%も高いことが判明したのです。

40%もの差が出たという点から、

ストレスに上手に対処し、自分の最大限の能力や魅力をアピールするために

意欲的に行動し挑戦できたからにほかなりません。

ジャーナリングは、失業した人たちにストレスに耐える力を与えてくれ、

よいパフォーマンスを上げるのに役立っています。

 

さらにこんな調査結果もあります。

また、別の調査では、学生に、自分にとって一番大切な個人的な過去の経験について、

毎日連続で15分間ジャーリングを実行してもらいました。

その結果、体調と血行が良くなり、学業成績が上がったことが証明されています。

書き出すことで、自分の気持ちや考えに生理がつき、ストレスが軽減します。

すぐに気分が良くなり、健康状態を示す一般的な検査結果の数字も良くなっていたのです。

 

驚くべきジャーナリングの効能

さぁ早速、妊活日記をつけていきましょう。

もちろん紙に書き出すという事が望ましいので、思っているだけではなく

実際に書き出していきましょう。

1回目からその効果を感じられることもありますが、通常は、4回~5回目と継続させていくことで

効果を感じられたり、習慣化させていくことで、より恩恵を受け取れるようになります。

 

・かかえていたモヤモヤがすっきりする

・自分の気持ちに気づく

・どうしたらいいのか、どうしたいのか自分の心の声に気づける

・どうしたらいいのか問題解決の糸口が見つかる、ひらめく

・自分のことをや事態を客観的に冷静に見つめられる

・ストレスから立ち直るのが早くなる

・誰かや何かのせいではなく、改善可能なアイデアが見つかる

・前向きに挑戦できる

 

参考文献

EA ハーバード流こころのマネジメント―測不能の人生を思い通りに生きる方法

吉田典生 「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門  株式会社文響社

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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