知っておきたい 流産しやすい時期とは?
妊娠すると、赤ちゃんがお腹にいるというなんとも言えない喜びを毎日感じますよね。
でも、同時に「つわり」や「出産」への不安もあるでしょうし、
特に気になるのが「流産」だと思います。
流産はとても悲しいことです。流産しやすい時期についてみていきましょう。
流産とは
流産とは、妊娠22週に至らない段階で、妊娠が終わってしまうことを指します。
何らかの原因で妊娠の継続が困難になり、お腹の中の赤ちゃんが育たなくなってしまった状態です。
流産は、人工的に流産を起こす「人工流産(人工妊娠中絶)」と、
それらを除いた自然に起こる流産である「自然流産」に分けられます。
自然流産の約80%は、妊娠12週までの妊娠初期に起こる流産です。
流産しやすい時期とは
すべての流産のうち約80%は妊娠12週未満に起こる早期流産です。
中でも最も多いのが、エコー検査で心拍確認ができる前の流産です。
心拍確認後は流産の確率が低下するといわれています。
昔から「心拍確認ができればひと安心」といわれているのは、こうした理由からです。
しかし、近年の検査機器の向上により、早期に心拍確認ができるようになった分、
心拍確認後の流産のリスクも見過ごせなくなっています。
心拍確認の時点で元気だった赤ちゃんが、その後、成長できなくなることがあるのです。
経腹エコーの場合、妊娠8週頃までに心拍確認ができ、
一度心拍確認ができれば95%の確率でその後順調に妊娠を継続できるとされています。
ただし、現在、妊娠初期の妊婦健診では経腟エコーが主流です。
経腟エコーによる心拍確認は早ければ妊娠5週頃にできますが、心拍確認後の流産率は、
全流産の16~36%とされ、決して低い数字ではありません。
原因は胎児の染色体異常によるものが殆どといわれています。
胎児になる前の受精卵の段階で染色体に異常があり、この異常は必ず一定の確率で発生するものなので、
予防することもできず、流産を止めることも出来ません。
妊娠12週~21週に起こる流産の原因は?
妊娠12週~21週に起こる流産は後期流産とよばれ、
母体の健康状態、子宮奇形、子宮筋腫、子宮頸管無力症や、
梅毒・ヘルペス・風疹などの感染症や、事故などで腹部を強打する外部からの刺激などが原因で起こります。
まとめ
流産しやすい時期についてお分かりいただけたでしょうか。
妊娠すると、赤ちゃんが元気に育ってくれるだろうかと、誰でも不安になるものです。
しかし残念ながら、妊婦さんのうち約15%が流産に至るといわれています。
年齢によって流産率は随分変わってきますので、妊活する年齢の影響も受けます。
流産をしてもご自分を責めないように次の妊娠に向けて取り組んでいきましょう。