妊活中の疑問 妊娠超初期症状で着床すると下痢をする?

妊活中の疑問 妊娠超初期症状で着床すると下痢をする?

妊娠初期症状と言われる症状はいくつかあります。

妊娠を希望する女性にとって、ちょっとした身体の変化や妊娠初期症状といわれている症状はとても気になるものです。

着床する時期に下痢になってしまった、という話を聞いたことがありますか?

今回は着床時に下痢が起こる原因についてみていきましょう。

 

着床とは

卵巣から排卵された卵子は、卵管膨大部で精子と出会います。

精子が卵子に潜り込むことで受精し、受精卵となります。この受精卵は分裂を繰り返しながら、

子宮に移動します。子宮に辿り着いた受精卵は、子宮内膜に根を下ろします。これを着床と言います。

 

着床時に下痢になるのはどうして?

「着床すると下痢になる」といわれるのはどうしてでしょうか?

原因はいくつか考えられます。

 

自律神経の乱れ

妊娠が成立すると、エストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。

ホルモンバランスが通常とは異なるため、自律神経が乱れてしますのです。

自律神経の乱れは、腸の機能を低下させ、下痢や便秘を引き起こします。

 

精神的ストレス

妊娠していなくても、精神的ストレスは胃腸に影響を大きく与えますよね。

大きなストレスでなくても、悩み事や心配事があると、突然下痢になってしまったということもあります。

妊娠すると、ホルモンバランスの変化により、

いつも以上にいろいろなことに反応してしまいます。

それが精神的なストレスとなり、下痢になってしまうと考えられます。

 

冷えによるもの

妊娠が成立することで、ホルモンバランスが通常と異なってしまうため、

自律神経が乱れてしまうと、先ほどお話ししました。

自律神経が乱れてしまうと、「体温調節がうまくできなくなる」、「血流が悪くなる」などから「冷え」を起こしてしまいます。

冷えは下痢になってしまうだけでなく、流産のリスクを高めてしまいます。

 

着床時期の下痢の対処法

着床すると下痢をしてしまうのはどうしてかについてお話ししてきました。

では、下痢を起こしてしまった時はどうしたらよいのでしょうか。

対処方法についてお話していきます。

 

自律神経の乱れによる下痢

妊娠をしてホルモンバランが乱れてしまうことは、仕方のないことです。

胃腸に優しく、負担のかからない食事を摂ること。

また、消化の悪いものを避け、よく噛んで食べることも心がけましょう。

自律神経の乱れから腸の動きが悪く、消化もうまくいきません。

お腹が空いたら、消化に良いものを少しずつ摂取していきましょう。

 

精神的ストレスによる下痢

何事にも少し余裕をもって過ごすという事が大切です。

基本的な生活リズムを整え、リラックスした気持ちで過ごすようにしましょう

 

冷えによる下痢

下痢をしてもしていなくても、妊娠したら身体を冷やしてはいけません。

また、身体に負担がかからない食べ物を摂ることを心がけたり、

寒い時は腹巻をする、靴下を履くなど、下半身を外気の冷えからまもってあげて。

 

下痢をすると流産になってしまうの?

下痢が原因で流産になることはありません。

しかし、下痢が継続することで、脱水症状を起こしてしまう可能性はあります。

赤ちゃんの事も心配だとは思いますが、まずは、水分補給をするなどの母体の体調を整えることを考えましょうね。

 

まとめ

着床時の下痢の原因対処方法についてお話してきました。

ホルモンの変化で様々なことに敏感にもなってしまいますし、そのことで精神的ストレスも溜まってしまうかもしれません。

しかし、妊婦さんにとって大切なことは、ゆったりとした気持ちで過ごすことだと思います。

また、下痢については、長期間継続してしまったり、吐き気を伴っている

、激しい痛みも伴うなどの場合は、他の病気、流産の可能性もあります。

心配な場合は早めに医療機関に受診をしましょう。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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