潜在意識で妊娠するには セルフコントロールが必須

潜在意識で妊娠するには セルフコントロールが必須

不妊の原因を探っていくと、体に起きている炎症反応や、

日々の生活習慣の積み重ねによって作り上げられていることに気づきます。

炎症反応はいろいろな病気のもとです。慢性炎症が生殖機能低下させていたり、

睡眠不足、運動不足、バランスの悪い食事、ストレス、性生活が圧倒的に少ないなどなどです。

妊娠しやすさや、妊娠しにくさというのは日々作られてきたものでもあります。

しかし、そういった生活習慣を変えるという事に取り組むことで、

妊娠率が高まるようになるといった研究は多々あります。

自分の慣れ親しんできた習慣を変えていくという事は、意外にも難しい点があります。

それは、潜在意識コンフォートゾーンにおさまるように無意識が働きかけてくるから。

変化を起こさせないようにしたいのが潜在意識の役割だからです。

そんな中々変えにくい部分を変えさせていくにはとっても必要な能力があります。

それが自制心とも言いますし、自己コントロール能力とも言います。

 

自制心・セルフコントロール能力とは

自制心・セルフコントロール能力とは自分の感情や怒り、何かの衝動などを

うまく抑えたりコントロールしたりする力のことです。

自制心がないと人と関わる中でも自分のやりたいことを押し切ったり、

欲望のままわがままに行動したりと、トラブルや後悔を起こすことにもなります。

自制心がないと、自分の今までの行動を変えようと思っても、つい自分に言い訳をして

変える事を途中でやめてしまったり、甘い誘惑があれば簡単にのってしまい、

習慣の改善ができなくなってしまいます。その結果、自分の取り組んだ妊活の成果がでない

という事を何度も繰り返すようになってしまいます。

 

セルフコントロール力がない事のデメリット

自制心というのは、自分で我慢しなくてはいけない時に、自分の欲望に負けず、

コントロールする気持ちを言います。つまりこの気持ちがないと次のようになってしまいます。

  • 言い訳をして自分の都合の良いことばかり言う
  • 常に誰かのせいにする
  • イヤな事は避けるようになる
  • 攻撃的になる

 

例えば、ダイエットに挑戦したとしても、自制心がないと、ついつい疲れた時に甘いものに手が伸びて

しまったり、運動に取り組んだ後には、これくらいならいいよねとつい食べてしまう

という事がおこります。そのうち、仕事が忙しいから仕方ない、夫がお菓子を買ってくるから

悪いんだ。など、言い訳や責任転換をしてしまいます。

妊活中だったら、本来は二人で楽しんだ性生活を送れたら、自然と回数は増え、

妊娠率は驚くほど高まっていきますが、なぜかどんどん減っていき、ついには、治療をしたら

ゼロになってしまったなんて夫婦関係に陥ってしまっているかもしれません。

夫が誘ってくれなくなったから、疲れていたから、義務的で嫌だったから、など、

うまくいかない時は、相手が悪いと責めたり、攻撃したり、非難するようにもなってしまうかもしれません。

また、相手を避けたりすることもあるでしょう。

このようなことが日常的に続いていくと本来望んだ、自分の目標は成できず、

さらには、人間関係にも悪影響が出てしまうのです。

 

マシュマロ実験からわかる人生の成功を分けるもの

スタンフォード大学の心理学者であるウォルター・ミシェルが行った有名なマシュマロ実験があります。

部屋に4歳の子供を招き入れ、そして机の上に1つマシュマロを置き、

「用事があるからここで待っていて。そのマシュマロはあげるけど、

私が帰るまで食べずに待っていたらあとでもう1つマシュマロをあげよう。

しかし先にそのマシュマロを食べてしまったら二つ目はあげないよ」と伝えます。

 

ミシェルが部屋から出て行ったあと、残された一人の子供はマシュマロをどうするかという実験です。

この結果、約3割程度の子が我慢をし、マシュマロの二つ目をもらっています。

この実験の興味深いところはこの期にあって、その子たちを20年にわたって追跡しています。

マシュマロテストはこれだけでは終わりません。食べてしまった子、食べなかった子の追跡調査を行い、

自制心があるのとないのとでは人生にどのような影響があるのかを調べました。

 

その結果、マシュマロを食べなかった子供は学校で「優秀」と評価される割合が多く、

テストの点数も高いことが分かったのです

しかも社会人になっても希望する職種に就いたり、家庭でトラブルをおこすことはなく、

将来の社会的成功につながることが判明したのです。

マシュマロテストはその後各国での大学実験などで行われていますが、

いずれも食べずに自制心がある子供の方が、人生における成功体験が多いと言われています。

逆に、マシュマロをより早くに食べてしまうほど、

後にトラブルを起こす、ギャンブルにはまる、肥満になる、コミュニケーション能力が低いなど

がわかったそうです。

 

人生においても、妊活においても、成功に結び付けていくには、とっても大事なのは、

自制心・セルフコントロール能力という事になります。

 

潜在意識で妊娠するには セルフコントロール能力

自制心は長期的な目標を首尾よく追求するには欠かせない。

また、思いやりに満ち、互いに支えあう関係を築くのに必要とされる克己心や共感を育むのにも必須だ。

(中略)そして自制心は、満足のいく人生を築くのに

絶対必要なEQ(情動的知性)の根底にある「万能能力」だ。

 

物事成し遂げるためには重要で、万能的な能力です。

目指すもの見つかったら、この能力をしっかりと鍛え取り組むことで達成していかれます。

これだけ重要となるセルフコントロール能力のつけ方というのは色々ありますが、

我慢をして、やり切り、そして達成感を得るというのも一つです。

イギリスのサセックス大学のDryJanuaryの研究でも1ヶ月禁酒をした人は、

達成感や自己コントロール能力が高まったという研究があります。

こちらも参照してみてください。

また、有名な方法として、イフゼンプランというものです。

もしああなったら、こうするといった

予め、事態を想定して、それに対する対処行動を考えてリスト化しておく事をし、

実際に自分がそうなったときに、対処できるようにあらかじめ考えておくだけでも

セルフコントロール力を発揮して、冷静に対処できるようになります。

また、この自制心は、ストレスがかかった状態はうまく発揮できません。

ストレスはどんな軽いものでも、前頭葉の働きが低下してしまい、この力を発揮することが

難しいのです。そのため、メンタルケアをしておくことも必須になっていきます。

 

参考文献

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子posted with カエレバウォルター・ ミシェル

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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