根拠に基づく妊娠引き寄せ 潜在意識正しいイメージ使い方

根拠に基づく妊娠引き寄せ 潜在意識正しいイメージ使い方

引き寄せの法則や思考は現実化するという事から、ゴールをイメージできたらうまくいく、

ポジティブ思考ができたらうまくいくと変に解釈が変わって捉えられがちになってしまっています。

そして、間違えたイメージをしていると、結果がともなわない、かえって悪い影響を受けてしまう

なんていう研究もでていきているのです。

ニューヨーク大学のガブリエルエッティンゲン博士らの研究(1)によると、

ポジティブ思考が場合によっては目標達成の邪魔になってしまうという事のようです。

かといってネガティブばかりで言い訳がありません。

正しい妊娠引き寄せでは結果がでるような根拠に基づいたイメージの仕方がポイントになっていきます。

 

 

研究からわかったポジティブイメージだけではだめ

手術をこれから行う患者たち51人の患者、平均65.7歳を対象に

術後の将来について思い描いてもらう実験を行い、

何をイメージするかが手術後の回復にどう影響するかを調べています。

手術後にどのくらい歩けるようになってる?のかなど将来へのポジティブ度を測定

未完成のシナリオ(患者と似た境遇)の主人公を自分に当てはめて考えて完成させてもらう

そのシナリオがポジティブ/ネガティブなものかを点数をつけてもらい、

患者のポジティブ度を色々な方法で測定しておいた結果、

なんと、ポジティブに楽観視していた人は術後の回復がよくはありませんでした。

しかし、現実的に捉えたイメージをしていた人のほうが術後の回復も早かったというのです。

これは、ポジティブになりすぎるあまり術後の自分の状態も

すぐ回復するだろうと楽観視してしまう結果、輝かしい未来を先に堪能して満足していまうことで、

努力を怠るんだと考えられています。

一方で現実的に考えていた患者は、術後もしっかりリハビリなどに励んだことで、回復も早まったようです。

 

現実的なイメージをおこないそれに対して対処することで回復が早まっていますので、

実際に自分が良い行い、努力に取り組むという行動がともなわなくなってしまうのは危険と言えるようですね。

 

他の研究でもポジティブイメージだけでは行動がともなわず

この研究は他にも、試験を控えた学生、就活中の学生、恋愛中の学生などでも実験していて、

就活では内定数が少なかったり、調査時の収入が低い傾向が出たり、

異性に恋をしている学生では、結局大してアタックしてなかったり、デートに持ち込めてなかったりといった

ただ未来を楽観視だけした空想派ポジティブ思考の人たちは目標に向けて努力を怠る傾向が見られたのです。

また、ダイエットを目指す女性を対象にした研究(2)でも、

空想派ポジティブ思考の女性はダイエットにあからさまに失敗したという報告もあります。

 

目標を思い描いたらその経過までイメージして、そこには困難や挫折をのりこえ、

時には努力など行動面でもある程度現実を思い描けないと

単純に努力・行動しないという事がおきてしまっています。

 

イメージするならゴールだけでなくその過程で妊娠に

良い事だけをイメージすると、それだけでやった気になってしまって

その後の努力がなくなってしまうのはモラルライセンシングという心理がはたらいています。

 

心理学者ガブリエル・エッティンゲンによると、

イメージトレーニングで最も重要なのは、対比させることだと言われています。

 

理想の自分と、現実の自分とをイメージの中で対比させることで、

目標に向かって進んでいる理想的な自分と、現実の自分とでは

何が違うのか、どうして違うのか、どうしたらその差を埋めていかれるのか

具体的に考えていくことが非常に重要になります。

実際には、行動して取り組むことで妊娠しやすい体作りにつながっていきます。

その際に何をイメージするとよい結果につながるのかという点でイメージの仕方には注意していきましょう。

 

 

参考文献

成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則

Gabriele Oettingen,Doris Mayer,”The Motivating Function of Thinking About the Future:Expectations Versus Fantasies“,Journal of Personality and Social Psychology Copyright,Vol.83,No.5,pp1198–1212,2002.

Gabriele Oettingen ,Thomas A. Wadden,”Expectation, fantasy, and weight loss: Is the impact of positive thinking always positive?“,Cognitive Therapy and Research,Vol.15,No.2,pp 167–175,1991.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

プロフィールを詳しく見る

みなさんに読まれています

妊娠された方々も読んだ
「妊娠するための教科書」を無料プレゼント。
みなさんにお役立ていただき、
喜ばれたLINEメッセージです。

LINE登録はこちらから

トップに戻る

もっと知りたい