潜在意識で妊娠する!マインドフルイーティングに痩せ効果

潜在意識で妊娠する!マインドフルイーティングに痩せ効果

食事 女性

マインドフルイーティングという言葉をご存知でしょうか?マインドフルネスなどは瞑想として

少しずつ日本でも浸透してきていますが、今ここに心をとどめる集中するというもので、

精神的なストレス軽減効果はもちろんですが身体への健康度を高める効果も高いと研究報告が多いものです。

そして、肥満は妊娠しにくいという事も言われていますが、ヨーロッパの生殖医学誌に

発表された研究(1)では、ダイエットをしたグループはしなかったグループと比べ妊娠率が35.6%:9%

というものもあります。やはり適正な体型であることは妊娠に直結していくことでしょう。

そこでダイエットに取り組もう!という点があるかと思いますが、

潜在意識、心の使い方を変えるだけで人は痩せることができるという研究(2)もあります。

セルフコントロール能力があるほどダイエット成功率も高いといわれていて、

心の中で自分の欲求や衝動性をうまくコントロールできるかどうかというのはとても大切な事なのでしょう。

マインドフルイーティングで痩せるというちょっと不思議なダイエット方法をみていきましょう。

 

マインドフルイーティングは健康な食生活のもと

祈る女性

マインドフルイーティングは食べながら瞑想するというもの。

実はマインドフルイーティングで痩せるというのは最近言われ始めたものなのではなくて

マインドフルネスで痩せる!、たとえば「そのひとクチがブタのもと」の著者あるコーネル大学の

ワンシンク博士は集中せずに食べるから太るという説を、10年以上前にすでに実証しています。

ほかにも神経科学者のサンドラ・アーモット氏も、脳科学の視点からマインドフル・イーティングを

を推奨しています。食事に集中することで、空腹をコントロールする力が発揮されるという事です。

 

オハイオ大学の研究(3)ではマインドフルな食事で食生活が改善したという報告もあります。

研究では、消費者は、基本的に無意識に行動しているため、

健康的な食生活のためには、ただ栄養の知識を与えるだけでなはく、

食べ物を見た時の感情との関わりあい方をトレーニングすれば、いつでも健康的な食生活を選べるようになるとされています。

「自分が何を感じているのか?」を注意深く観察し理解することで、健康的になれるという事のようです。

 

マインドフルな人ほど体脂肪率が低い!

マインドフルイーティングをしていると体脂肪が減っていく可能性が大きいのです。

テレビやスマホを見ながらや本を読みながらとかではなく、

目の前の食事にひたすら意識を向け続けるというたったそれだけ?何だか意味あるの?と

思われがちだと思いますが、これが意外なほど難しくまた、体脂肪率とも関係があるという事です。

ブラウン大学の研究(4)では、394名の参加者に、目の前の作業に集中し続けるのは難しいですか?

不注意でものを壊したり液体をこぼすことが多いですか?

自分の感情にあとで気づくことが多いですか?

といった参加者のマインドフルネス度を計る内容の調査を行い、その回答と体脂肪を比べた結果、

注意力が散漫な人はマインドフルな人にくらべて、お腹まわりの脂肪が448gほど多い傾向があったというのです。

年齢や性別や経済状態といった変数は調整されていてマインドフルと体脂肪に関係があるという事です。

 

マインドフルな食事の人ほど、間食が少ない

ダイエット誘惑女性

バーミンガム大学の研究では(5)テレビやスマホを見ながら食事すると太るという事が言われています。

この実験では、食べながらテレビやスマホを見た人、ボードゲームをした人、ただ食べる事に集中した人

とに分けて行ってその後の間食する割合を見ています。その結果、テレビやスマホを見ながら食事した

人は最も間食が増え、集中した食べた人より69%も多く間食していたのです。

何かをしながら食事をすると、結局後で間食をとる量が増えて逆に食事に集中すれば間食の量は減るという事で、

食事の種類や注意を反らす対象が変わったとしてもこの傾向は一貫していた点が興味深いですよね。

食事の形式がビュッフェでもスープでも、注意を反らすものがスマホやテレビでも、

集中レベルが下がれば間食は増えると研究者はいっています。

集中して食事をすることで食欲はコントロールできるという事のようです。

 

いつもは無意識に食べてしまっている

私たちの食行動はかなり無意識に行ってしまっていることが多々あり意識できていないという状況

なのだとか。そのためマインドフルイーティングを実践してみると意外にも

集中して食べるという事が難しく感じられるかもしれません。

でも、このマインドフルな状態って痩せるというだけでなくメンタルにも良い効果があるので

妊活中のダイエットとして取り組んでいただけるととても良い効果を得られるはずです。

そして、テレビをみながら、スマホを見ながらといったながら食べをしていたとしたら

ちょっとストップですね。また早食い、時間に追われるように食べているといった感じだったら

マインドフルイーティングのトレーニングをしてみると良いと思われます。

食べる事に集中してみる様にしていきましょう。

 

肥満は排卵障害だけでなく妊娠率や流産にも影響あり

肥満であると排卵障害などんリスクも高まってしまいます(1)。

肥満は子宮内膜の環境も良くない状態にしてしまうとされ、

肥満である人の不妊に関わるメカニズムは単純ではないものの、

レプチンというホルモンが関わっている事が指摘されています。

 

肥満だと、標準的な体重の女性に比べて体外受精を受けて妊娠した後の流産になるに割合がなんと

2倍にもなることがイギリスの研究でヨーロッパ生殖医学会で発表されています(1)。

 

肥満だと、バレンシア大学の研究によると(1)子宮環境を悪くしてしまうという事です。

女性から卵子の提供を受けて体外受精を受けた2656名の女性の体重と治療成績を調べた結果、

BMIが高いほど妊娠率が低下することが分かったのです。

BMIが25以下の女性では、20週以上妊娠が継続した確率は45.5%だったのに対して、

BMIが25以上の女性の妊娠を継続した確率は38.3%でした。

 

いかに体型を整えていくことが妊娠しやすさにつながっていくかもはっきりしていますね。

 

潜在意識で妊娠するには?無意識を使って痩せよう

私たちの心の中には顕在意識(意識)と潜在意識(無意識)とがあります。

意識で「減量したい・ダイエットしたい」と考えると、無意識が「生命の危機を回避したい」と抵抗します。

一般的に、ヒトの脳は1割程度が意識でのこり9割程度が“無意識”あるいは“潜在意識”といわれ、

海面から見えている氷山と、海面下に見えていない氷山によく例えられて説明されます。

これは、精神医学者のフロイトが1900年前半に提唱した説に由来しているものですが、

私たちは意識的に行動しているように思われますが、そのほとんどは潜在意識がコントロールしているとも言われています。

食べる事1つとっても無意識にしてしまう事が多々ありです。

最近の研究では被験者が自分で判断するより7秒も早く、

潜在意識が彼らの判断を予測できたという報告もあり、

これは人間の意思決定は脳の潜在意識の活動によって準備されているもので、

意識が働く前に大半の処理がすでに行われているということなのです。

また、この意識と潜在意識の情報処理の能力には非常に大きな差があると言われていて、

脳内の 前頭前皮質が1秒間に処理できる脳内の電気信号の数が40であるのにたいして、

潜在意識(脳内の意識できない部分)が 1秒間に処理できる電気信号の数は、4000万とも

言われています。1秒間の情報処理能力の違いは1対100万という違いであり、

いかにこの潜在意識をうまく使う事ができるかが物事を成し遂げていく上で重要になるかがわかります。

潜在意識の力を引き出して、最高のパフォーマンスをあげるには?ということで

注目されているのが瞑想やマインドフルネスなのです。

妊娠しやすくするために良い行動を増やし悪しき行動を減らす、セルフコントロール能力こそが

重要になっていきます。それがマインドフルネスなどで高まるのと、

減量やダイエットにも影響が出るという点が不思議に思われるかもしれませんが、

是非取り入れていって欲しいポイントとも言えます。

 

 

参考文献

Weight reduction intervention for obese infertile women prior to IVF: a randomized controlled trial

The crunch effect: Food sound salience as a consumption monitoring cue

Associations of Dispositional Mindfulness with Obesity and Central Adiposity: the New England Family Study.

Manipulations of attention during eating and their effects on later snack intake

Chun Song Soon et al. “Unconscious determinants of free decisions in the human brain“Nature Neuroscience volume11, pages 543–545 (2008)

Chun Song Soon et al. “Unconscious determinants of free decisions in the human brain“Nature Neuroscience volume11, pages 543–545 (2008)

Norretranders, The User Illusion: Cutting Consciousness Down to Size, New York, Penguin Books. 1998.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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