タンポポ茶・タンポポコーヒーは?男性はまさかの妊孕性低下に!

タンポポの抽出された成分が妊娠に効くという事で、タンポポ茶が人気かもしれません。
でも、タンポポ茶は男性の妊孕性を低下させてしまうかもしれません。
タンポポの成分を抽出したもので生殖能力を高めるということで用いている
女性も少なくないかもしれませんが、想像を超えた効果があるかもしれません。
タンポポ茶はエストロゲンの効果があるらしい・・・
“たんぽぽ茶”に含まれる“T-1エキス”という成分は、“エストロゲン”の分泌を促す効果があるといわれます。
“T-1エキス”は、脳に「エストロゲンを出しましょう」と働きかけるので、
飲んでいるうちに自然と妊娠しやすい状態にカラダを変化させてくれるのです。
最近ではカプセルなどに入った“T-1エキス”のサプリメントも発売されていますが、
“たんぽぽ茶”を楽しみながら飲み続けるほうがジワジワ効果があり、結果的に確実な体質改善つながると思います。
また、“たんぽぽ茶”には、血液の循環を良くする働きがあり、不妊に大きく関わっている“冷え性”を解消することができるのです。
という事らしいのですが、本当なのでしょうか。
もともと子宮内の血流などはホルモンによってかなり調整されているため、
その部分を人為的に血流を良くしようとすることはかえって不妊リスクが高まるという事が
言われているので、定かではありません。
妊娠しやすさに効果的というのはかなりあやしいかもしれませんね。
タンポポは、男性の妊孕性を激しく低下させるかも
タンポポからの抽出液の投与が、男性の生殖機能に大きな影響を与えるという
研究が多々あるからです。
タンポポの水性抽出物の投与により、2つの実験群で精巣重量が大幅に減少し
また、精細管の形態の歪みと精子形成の停止が実験群で観察されたといいます。(1)
また、雄ラットの生殖活動を促進するためのタンポポの水性抽出物の有効性
および無効性を調査するために行われました研究では、(2)
33匹の成体雄ラットを3つのグループに分けて実験した結果、
グループは、2種類の高用量として1/10 LD(50)、低用量として1/20 LD(50)で60日間投与したのと、
一方、対照群には蒸留水が投与されました。
その結果、タンポポの水性抽出物の投与は、対照群と比較して2つの実験群で精巣重量の有意な減少をもたらしました。
この植物の抽出物は、対照群と比較して、2つの実験群で精子数、運動性および正常な形態、妊娠率および
直径および精細管の壁の厚さ。また、精細管の形態の歪みと精子形成の停止が実験グループで観察されたのです。
そのため妊娠しやすくなるように働くというよりは、妊娠しにくく働いてしまう可能性があるのです。
タンポポコーヒーなどに含まれるクロロゲン酸が抗酸化作用
タンポポ茶やタンポポコーヒーなどはタンポポの根からとれて、
クロロゲン酸が含まれ、抗酸化作用があるようです。
ただ、抗酸化作用については、かなり研究などでも効果が高いといわれているのは、
緑茶や実際のコーヒーやココアの方が抗酸化作用がダントツ高いので、
効果的に取り組みたいという場合は、緑茶やコーヒーなどを飲んだ方がよい抗酸化作用は
得られるのではないでしょうか。
カフェインが心配されていますが、適度なカフェインは妊娠率を高めているため
カフェインレスでなければNGという事もありません。
妊活の為だけにタンポポ茶やタンポポコーヒーにする必要性はないでしょう。
食事や飲み物を見直してみませんか?
妊娠しやすさそして流産回避には心のケアも大事
参考文献
(2)Dandelion (Taraxacum officinale) decreases male rat fertility in vivo in Journal of ethnopharmacology 135(1):102-9 · February 2011 with 168 Reads