妊活にコーヒーは思った以上にいいかも!

妊活中はコーヒーはNG。それはカフェインがあまり良くないから
という情報からでしょうが、やっぱりコーヒーやコーヒーに
含まれているカフェインは不妊に直結しているわけでもなさそう。
それどころか、適度なコーヒーは妊娠可能期間を長くしてくれるかもしれないのです。
コーヒーは不妊とつながっていなかった
男性の生殖(不妊)とコーヒーとの関係について28の論文を
まとめて調べたレビューから。(1)
世界的にみて、男性の精子の質が下がったり、数が減ってきているのが
問題という事で、コーヒーのカフェインとの関係性を調べてくれています。
2016年11月までに体系的な文献検索をし(MEDLINEおよびEMBASE)
男性のコーヒー/カフェイン摂取と生殖結果との関係を報告したすべての観察論文を含め
1.精液パラメーター、2精子DNA特性 3繁殖力について調べています。
その結果、コーヒーはよくない、カフェインレスの方が良いと思っている
方にとっては、意外なものでしょう。
というのも、ほとんどの研究において、精液のパラメータは
カフェイン摂取、少なくともコーヒー、紅茶、ココア飲料からの
カフェイン摂取の影響を受けていなかったのです。
そして、精子のDNA欠陥に関しても、カフェイン摂取は
異数性およびDNA破壊と関連しているように見えたものの、
DNA損傷の他のマーカーとは関連していなかったのです。
ただ、文献の中にはコーヒーの摂取によって生殖に悪影響を及ぼしたという
ものもあったため、可能性としては残こるというものでした。
確かに、コーヒーも飲み過ぎたら毒になるかもしれませんが、
適度な摂取は逆に良い働きとして抗酸化作用を発揮してくれる点も見逃せません。
カフェイン コーヒーでなくこの飲み物からがNG
コーヒーに含まれるカフェインや、お茶・ココアのカフェインンは
上記のレビューでも精子に影響が出ていなかったものの
、コーラ等の砂糖入りの飲料やエナジードリンクなどに含まれるカフェインの
摂取量は精子のパラペーターに影響がでています。
なので、抗酸化作用が高いコーヒーやお茶などのカフェインは問題にならず、
他飲料からのカフェインが問題になるため、
控えた方が良いのはコーヒーではなく別の飲み物という感じに
なりそうですね。
今までも妊活に向いているよ~という事でご紹介してきました。
そちらも見てみてください。
コーヒーは女性の閉経を遅らせていた
さらに、女性の更年期障害の軽減にもコーヒーは関係
していたようですよ。閉経年齢を引き延ばした要因は何だったのか・・・
日本人女性を対象とした研究では、大豆製品の摂取が意外にも閉経と
関連していました。そしてコーヒーの摂取は閉経を逆に遅らせる方向に。(2)
妊娠しやすさは閉経年齢と大きな関係があり、統計的には
妊娠そして出産可能なのが閉経前10年くらい前までというのが言われています。
つまり55~56歳で閉経だとしたら妊娠可能なのが45歳~46歳ぐらいが限度。
そこにコーヒーが一役買っているようです。
それは、コーヒーが持つ抗酸化作用はやはり細胞の劣化を防ぐのに
影響が大きい、天然のアンチエイジング飲料ともいわれていいます。
あまりにカフェインを気にして飲まないというのも、もったいないですね。
それよりは、女性ホルモンを何とかしたくて妊活中に
大豆、大豆、豆乳、イソフラボン、大豆サプリとなってしまうと問題です。
参考文献
(1)Nutr J. 2017 Jun 24;16(1):37. doi: 10.1186/s12937-017-0257-2.Coffee and caffeine intake and male infertility: a systematic review.
(2)Maturitas. 1998 Jun 3;29(2):105-13Association of diet and other lifestyle with onset of menopause in Japanese women.