PCOS多嚢胞性卵巣症候群は食事によって程度が変わる?

PCOS多嚢胞性卵巣症候群は食事によって程度が変わる?

知っておきたいPCOSの悪化を防ぐ方法や予防するにはという視点。

多嚢胞性卵巣症候群がある場合、不妊リスクは高まってしまいます。

食べるものや精神的なストレスケアができる事によってPCOSの改善につながる

という研究をもとに、妊娠しやすくするために今すぐできる事として

取り組み始めてはいかがでしょうか。

 

インドの研究では食事内容が変わる事でPCOS悪化

PCOSはライフスタイルの変化とともに食事内容が都市型と田舎型では変わり、

それによって増加悪化しているのをもとに研究されました。(1

PCOSの方711名を対象に食事調査を実施しています。食べているものをもとに

4つのグループに分けて比較した結果、より西洋型の食事スタイルに傾き、

パンやジャンクフードや加工食品や肉類など多いほどPCOSは状態が悪化しています。

逆に、田舎型の野菜やコメなどを多く摂取して、パンや肉、加工食品、ジャンクフードとかを

食べていないほどPCOSの状態は軽かったのです。

妊活中は食べない方がよい食べ物が多いほど、PCOSの状態が悪化しているという事です。

パンはふわふわしていたりとっても食べやすくてついつい香ばしい香りに誘われて

幸せな気持ちに包まれますよね。好きな人も多いはず。そして忙しい朝なんかには

トーストのみなんて働く女性だって少なくないのかもしれません。

でも、手軽で簡単美味しくってまた何度でも食べたくなってしまうような食べ物ほど

妊娠にも健康にも不向きだなんて残念ですよね。

 

妊娠するには?不妊改善のための根拠に基づく食べ物栄養とは

 

食事内容とストレスへの介入でPCOSを改善

PCOSは田舎よりも都会の西洋型の食事スタイルをとり、外食などが多いほど

AMH(アンチミュラー管ホルモン)、インスリン抵抗性の高まり、肥満、

多毛症、BMIといったものが高値になりました。

都市化が進むほどライフスタイルは現代型になり、また食事などもより西洋型の

食事内容となっていて、PCOSとも関連がでているようです。

また、さらに都市化のスタイルでPCOSの女性は田舎の女性に比べてストレスレベルも高く

また小児期により西洋型の食事スタイルを多くとっているほど、

思春期の前の生殖成熟期間中にホルモン障害を引き起こす可能性がでています。

そうなると生涯にわたる卵巣機能障害を引き起こす可能性があることを意味していて、

外食をはじめ西洋型の食事スタイルには気をつけていた方が良いですし、

メンタルケアも欠かせない事が言えます。

 

インスリン抵抗性に関連するビタミンD

多嚢胞性卵巣症候群ではインスリン抵抗性が問題になっていますが、

それに関連しているといわれる一つにビタミンD不足です。

主に子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群では、ビタミンD不足とも

関連性があることが言われています。

ビタミンD調節ネットワークが調節不全になる、子宮内膜でビタミンD受容体が

過剰発現することが、子宮内膜症に起因して、ビタミンDの欠乏は

インスリン抵抗性およびPCOSに関連付けられています。(2

 

まとめ

都市型のライフスタイルが増え食事の中に、外食が増え、

加工食品やジャンクフード、パンや肉類が増えるほどPCOSは状態が悪化してしまいます。

改善や予防のためにも食事の見直しや、メンタルケアも心がけていきましょう。

特に子供のころから食べてきている影響をうけ、親が忙しく働き、お惣菜や加工食品が

増えてしまったとかあってもその影響が次の世代にも出てきてしまっているという事です。

それは誰を責められるものではありませんが、現代の進化してきたりグローバル化してきたことで

受ける影響などもでているようでそこに遺伝子の適応がが追いつかない状態なのでしょう。

生殖能力が低下してしまった部分を今からでも改善していく方に目を向けて前向きに

取り組んでいきましょう。

 

妊活をしているのに中々妊娠できないと不安にもなりますし、焦っても来てしまいます。

妊活ストレスは、影響が大きく、ストレスから妊娠しにくくもなってしまいますし、

夫婦の性生活や日々の生活の満足度などにも影響します。

どうしたらいいのかわからなかったところから、妊娠・出産へとつなげた事例はこちら

参考文献

Fertil Steril 2019; 112: 758 doi: 10.1016/j.fertnstert.2019.05.021

Polycystic ovary syndrome: is a Western diet sabotaging our best efforts at management? October 2019Volume 112, Issue 4, Pages 653–654 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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