不妊お助けフルーツ!食べる習慣があると妊娠率アップ

不妊お助けフルーツ!食べる習慣があると妊娠率アップ

柑橘類オレンジ

食べものと妊娠率との関係について調べている色々な調査が

ありますが、健康志向の和食よりは地中海式料理の方が

妊娠率を高めたという研究報告があります。

 

地中海式気候で育つ果物フルーツのオレンジなどを食べる習慣

はじめ、オリーブオイルやトマトなどの野菜をはじめ

魚介類などもたっぷり食べる食事がポイントになっているようです。

 

フルーツの摂取習慣と妊娠率

果物フルーツの摂取の習慣と妊娠率との関係を調べた

調査では果物の中でも柑橘類の摂取の習慣があることがポイントになっているという報告があります。

週に1回は摂取している郡と摂取がない郡とでは明らかな妊娠率の違いがあるとのことです。

 

食べ物での妊娠しやすさというのは、

あくまで不妊を解消するものに直結するわけではありませんが、

体質をつくっていく、妊娠しやすい体つくりのための

バランスの取れた栄養摂取という部分が重要だといえます。

 

良いというからと言って偏り過ぎたら、それはそれで栄養バランスが崩れてしまいます。

ただ、果物はビタミンも酵素も豊富なので、消化吸収や代謝を助けてくれています。

食事と合わせて少量の果物をとる習慣がある人は摂取カロリー数は

増えるのに、太りにくい体質をつくりやすいという点もあります。

 

柑橘系フルーツ オレンジの魅力

柑橘類というと思い浮かぶのがオレンジです。

太陽のようにたくさんの恵みを体の中に運んでくれるような

イメージの果物ですね。

オレンジの花言葉をご存知ですか?

花言葉の「純粋」「愛らしさ」「結婚式の祝宴」

結婚して、赤ちゃんを望む女性を祝福して応援してくれるような果物ですね。

 

妊娠率を高める豊富なフルーツと野菜

不妊治療開始前にpro-fertility-エビデンスに基づい食事パターンは、

ART女性患者の良好な治療成績に関連したことがわかったという研究より。

他研究などでも、地中海式の食事療法は妊娠率を高めるとされていますが、

アメリカで不妊治療・体外受精を受ける女性にとって必ずしも最も適切であるとは限らないこともわかりました。

アメリカで実施された研究357名の女性(18-46歳)の608周期を対象にした前向き研究。(1

過去のART成績に基づいて新たに提唱した根拠に基づく食事療法のようで、

この食事の主な点としては、

地中海式の食事療法、全粒穀物、乳製品、シーフード、大豆製品、サプリメントによる食事内容に加え、

葉酸・ビタミンD、ビタミンB12のサプリメント摂取と

残留農薬レベルが低い野菜・果物を多く摂取し、肉を少なくする食べ方がポイントになっています。

妊娠しやすさに影響がある野菜や果物については、

以下の点がポイントになっていたようです。

残留農薬が少ない野菜や果物をできるだけ多くし、残留農薬が多い野菜や果物を減らしたほどスコア。

 

残留農薬が多い果物フルーツとは?

食品中に残留する農薬などが、人の健康に害を及ぼすことのないよう、

厚生労働省は、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品について、残留基準を設定しています。

残留基準は、食品安全委員会が人が摂取しても安全と評価した量の範囲で、食品ごとに設定されています。

農薬などが、基準値を超えて残留する食品の販売、輸入などは、食品衛生法により、禁止されています

厚生労働省食品中の残留農薬

日本の場合は、規制が厳しく、残留農薬についてさほど問題になってはいないといわれています。

海外からの輸入品には注意が必要かもしれませんが、一応基準としては輸入品に対しては

残留農薬は大丈夫とのことですが、防腐剤などは使用しているため、できるだけ国産の方が

安心できる気はします。

こちらはアメリカからの報告です。

EWG有害物質について調査を行うNPO団体が、定期的に残留農薬が多い野菜について調べた報告( 2

この調査は、32,000種の野菜とフルーツのサンプルを調べ全体の65%に残留農薬が見られたそうです。

 

 

  1. リンゴ
  2. セロリ
  3. プチトマト
  4. キュウリ
  5. ブドウ
  6. ネクタリン
  7. じゃがいも
  8. エンドウ豆
  9. ホウレン草

 

残留農薬が少ない野菜や果物

こちらも、同じ調査からの結果です。

  1. アスパラガス
  2. アボカド
  3. キャベツ
  4. マスクメロン
  5. カリフラワー
  6. ナス
  7. グレープフルーツ
  8. キウイ
  9. マンゴー
  10. タマネギ

 

以上より、キウイやグレープフルーツ、他にはパイナップルなども果物をそして、

野菜も積極的にとっても大丈夫そうですね。

 

残留農薬は水洗いを

地中海式の食事療法でも、妊娠率は高まっていて、果物と野菜の積極的な摂取が

ポイントの1つになっています。

残留農薬が多い野菜には栄養価が高い食品が多いことも事実。

国産のものは基準もありできるだけ安心して食べられるようになっているので、

特に残留農薬には怖がらずに食べていって欲しい点もあります。

それでも心配だという方には、コネチカット農業実験所のガイドラインとして、残留農薬の野菜や果物の

対処法についてご紹介します(3)

まず、食べる前には流水で水洗いしましょう。

葉物野菜は外側の葉は取り除きましょう。

表面を柔らかい布でこすったり、洗った野菜はふき取りましょう。

過敏になりすぎる必要性はないので、水洗いしてみたり、皮をむいたりして食べていきましょう。

妊娠しやすさは食べ物だけ、野菜果物だけでもありません。

食事はバランスよくいきましょう。

 

たっぷりの野菜と果物で健康になれる

野菜と果物を2食分増やすだけで幸福度が10%高まり健康的になったという報告があります。(4)

ニュージーランドで行われた18〜25才の男女171人を対象にした研究で。

毎日の食事に野菜やフルーツを増やすと、健康的ないい状態(ウェルビーイング)に

影響がでて精神的にも幸福度が高まったり、自分で自分の人生においての満足度や

自分で事態をコントロールできるような感覚が高まったとされています。

特に不妊で悩むときはこういった精神的な健康度も低下してしまうため、

たっぷりの野菜と果物は妊娠しやすさとともに心身の健康度アップにもつながっていきそうです。

研究における「1食分」の基準では、

生野菜・・・1カップ(240ml)

調理した野菜・・・1/2カップ(240ml)

リンゴ、オレンジ、キウイなどを中サイズ1個

 

これを2食分なので結構な量を摂取してよいでしょう。果物は太るのでは?と心配しなくても

大丈夫です。果物は食べていた方が痩せるといわれています。(5)

また果糖でも血糖値が上がってしまって細胞は劣化しやすいのでは?と思うかもしれませんが、

ジュースにしてしまうと問題ありですが、そのまま果物を摂取する生活習慣は

妊娠しやすさにもつながっていきます。

これほどの量を毎日とるということはないかもしれませんが、かなり意識してとった方がよさそう

というレベルですよね。

 

果物はどの程度まで摂取してもよい?

果糖は1日に15~25グラム程度に抑えて、1日2食分以内でしたら特に問題はないレベルです。

果糖が含まれる量は果物100gあたりの果糖の量(g)は以下を参考に

  • リンゴ 7.6
  • ぶどう 7.6
  • キウイ 4.3
  • ブルーベリー 3.7
  • メロン 3.3
  • ラズベリー 3.2
  • バナナ 2.7
  • イチゴ 2.5
  • オレンジ 2.5
  • パイナップル 2.1
  • グレープフルーツ 1.2

 

 

食べ過ぎというよりは食べなさすぎの方が今は多いのかもしれません。

果物よりは手軽でもっと甘い、お菓子やスイーツよりは

柑橘類であるオレンジやグレープフルーツは果糖も少なく食物繊維やビタミンも豊富ですね。

他には炎症反応を抑えるとされる抗酸化作用を発揮するブルーベリー、ラズベリーなども

果糖も少なくおススメの果物でしょう。

 

柑橘系オレンジ・果物にはマグネシウムもたっぷり

オレンジには細胞の代謝には欠かせないとても重要なミネラルであるマグネシウムが豊富に含まれています。

マグネシウムは酵素の働きを正常化する手為には必須のミネラルになります。

さらに、オレンジには抗炎症作用が高いシトラスフラボノイドとビタミンCも多く含まれています。

 

また、妊娠には甲状腺の働きも関係しているといわれています。

甲状腺ホルモンは代謝にも関わっていたり、胎盤機能とも関係があるといわれています。

甲状腺ホルモンの受容体は胎盤の中にもあり、早産や子宮内での胎児の発育遅延にも関係しています(6)

代謝の活性化には欠かせないのがT3という甲状腺ホルモン。

野菜や果物には、甲状腺ホルモンを作り出す働きもあります。

糖化が不妊に影響しているという事で、糖はよくないんだとして、極端な糖質制限などを

してしまってもまた問題が出てきてしまうようです。(7

果物などからの糖質の摂取はやはり必要です。

代謝が悪くなったり、甲状腺そのものは働いているのに、

ホルモンそのもの作られなくなってしまうのは避けたいところですね。

 

参考文献

Dietary patterns and outcomes of assisted reproduction
Audrey J. Gaskins, ScD; Feiby L. Nassan, ScD, MBBCh; Yu-Han Chiu, MD, ScD; Mariel Arvizu, MD, ScD;
Paige L. Williams, PhD; Myra G. Keller, BSN, RNC; Irene Souter, MD; Russ Hauser, MD, ScD;
Jorge E. Chavarro; for the EARTH Study Team

Let them eat fruit! The effect of fruit and vegetable consumption on psychological well-being in young adults: A randomized controlled trial

Hum Reprod 2017; 32: 653

 

 

 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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