妊活には妊娠しやすくポリフェノール(栄養素)抗酸化作用に期待

妊活には妊娠しやすくポリフェノール(栄養素)抗酸化作用に期待

卵

妊活中は、体の冷えが良くないというのは、ご存知の方が多いでしょう。

妊活のため、冷え対策をして、ぽかぽか血のめぐりをよく

整ったホルモンバランス、質の良い細胞にしていきましょう。

そのためにビタミンDやポリフェノールといった栄養の摂取が、

妊娠しやすくサポートしてくれることをご存知でしょうか。

 

 

妊活に欠かせないポリフェノールについて

赤ワイン

ポリフェノールは筋肉の分解を促してしまう活性酸素を消去する効果があります。

また、抗酸化作用が高い栄養素で老化の防止にもつながります。

ポリフェノールときくと、まず赤ワインを思い浮かべるのではないでしょうか。

でも、ポリフェノールには8,000以上の種類があるのです。

たとえば、お茶に含まれる「カテキン」やそばの「ルチン」、

大豆の「イソフラボン」などもポリフェノールの一種になります。

これらを総称してポリフェノールと呼んでいるのです。

このポリフェノールには、妊活中の女性に欠かせない重要な役割を持っています。

冷えの改善や細胞の抗酸化作用です。それによって卵巣機能が高められる点と

抗酸化作用が高まり質の良い卵子を維持することにつながります。

ポリフェノールのメリットについてはかなり幅広く、抗酸化作用をはじめ、心疾患、糖尿病

高血圧、感染症、がん予防などにも効果があると報告されています(1)。

 

 

妊娠しやすさに影響するポリフェノールの効果とは

女性お腹にハート

卵子の老化が着目されていますが、その老化や劣化とはさびつくこと。

それを防いでくれるのが抗酸化作用といいます。妊活中の女性の体が酸化してしまうと

子宮やその周辺に炎症が起こってしまい排卵しづらい、

もしくは受精しづらい卵子の形成につながってしまう可能性があります。

ポリフェノールには高い抗酸化作用がありますので、これらの症状を防ぐ、細胞が劣化しないよう

働きかけてくれるという重要な効果が期待できるのです。

 

冷えの改善や血流の促進

妊活中の女性にとって冷えは大敵です。といっても冷えを抱える女性はたくさんいます。

でもその度合いが深刻で伴う症状が多い女性ほど不妊リスクが高まります。

ポリフェノールには、血管を拡げて血液の循環がよくなる果があります。

そのため、からだの末端まで血液が行き渡るようになり冷えを予防することができます。

妊娠を望む女性にとって冷えは気になるものです。

ココアはあの体温を上げることで有名な食材である生姜よりもからだを

ポカポカさせる効果があると言われています。

生姜とココアを飲んだのちの深部体温や下腿の筋肉の硬度・皮膚表面温度などの変化を

みた研究では、ココアを飲んだ郡はより体温の低下が緩やかであったことがわかっています。

ココア摂取はヒト体表温上昇作用または維持作用があります。

 

ポリフェノールには炎症を抑え免疫状態をよくする効果が

炎症反応は最大の老化の原因は炎症反応と言われていますが、

炎症反応によって免疫状態は悪くなってしまいます。そんな免疫力を高めてくれる

効果がポリフェノールにはあります。(1)

ポリフェノールを摂取したことで風邪症状が33%も減少したというのです。

体調の悪さは体内の炎症レベルと相関してくるというので、

体調に不調を感じやすい、風邪をひきやすいという場合はポリフェノールの

摂取を心がけていきましょう。妊活中は疲れやストレスを訴える女性も多く

疲れているといった声がよく聞かれます。

 

ポリフェノールがもつ抗酸化作用で卵子若返り?

新たな繁殖技術として考えられているのが、卵子を若返らせる方法です。

生物の体内ではエネルギーを生み出すミトコンドリアが合成と分解を繰り返しているのですが、

高齢になるとそのサイクルが停滞し、質の悪いミトコンドリアが増えてしまいます。

さらにエネルギーを作る際に発生した活性酸素が細胞にダメージを与えてしまいます。

これがいわゆる老化のメカニズムで、卵子の中でも同じことが起きています。

しかし赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールを与えると、

高齢な牛の場合、40%程度の確率で異常な受精を起こしてしまうのですが、

卵子を若返らせると異常が10~20%に抑えられるようになります。

引用 ポリフェノールで卵子が若返る!?

 

ポリフェノールには抗酸化作用があり、

これが身体の老化・病気の予防となる働きをしてくれます。

私たちの身体は、紫外線やストレスが原因となって発生する活性酸素によって酸化していきます。

身体が酸化するという事が劣化・老化につながります。そのため抗酸化作用が高い食品は

妊娠しやすさに影響を与えてきます。

このような、老化や病気の原因となってしまう身体の酸化の予防をしてくれる効果が期待できます。

もともと体外受精などの生殖技術は牛の研究から始まっていますが、

その牛の研究よりポリフェノールによって卵子若返り、妊娠率が高まったという報告が入ってきています。

 

腸内環境を整えてくれる

どれだけ食事からポリフェノールなどを摂取しても、それを吸収できるのは10%程度で

残りの90%は腸内細菌によって分解され、腸内環境を整えるために役立っています。(2)

ポリフェノールは腸内環境の良い働きをする善玉菌を増やし、悪い働きをする悪玉菌を減らして

くれる働きもあります。

 

ポリフェノールとは

冷え性 寒い女性

ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、

なんと、自然界には5,000種類以上あると言われています。

ポリフェノールは抗酸化作用が強いことでも有名ですね。

ポリフェノールは抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEと同様に強い抗酸化作用があります。

また、ポリフェノールの種類により、それぞれ独自の機能を持っていたりもします。

水に溶けやすい性質があるので、比較的短時間で作用しますが、

長期間効果は持続しないという特徴もありますので、毎日こまめに摂取し、たくさんの食品から

することが取り入れる望ましいという事です。

 

ポリフェノールの種類は?

ポリフェノールは化学構造の違いによっていろいろな種類があります。

そして、その種類の違いによって、人への健康効果も様々なのです。

代表的なポリフェノールには以下のようなものがあります。

 

 

 

ポリフェノールが多く含まれる食品

飲み物を飲む女性

抗酸化作用が高いポリフェノールを多く含む食べ物については2010年の研究で報告されています(3)。

 

ポリフェノールが豊富なたべものベスト100が発表されその中でも、

クローブやミントはハーブとして用いられ、最もポリフェノール量が多い食品となっているようです。

でも量をたくさん食べられるわけではないのでお料理に役立てるのがよさそうですよね。

実際にポリフェノールを取り入れやすいものとしては、

ココア、ベリー類、ナッツ類、オリーブオイル、お茶、コーヒー色鮮やかなフルーツに特に豊富です。

 

ポリフェノールというと、赤ワインや緑茶などを思い出す方も多いかもしれません。

ポリフェノールはさまざまな食べ物にも多く含まれています。

飲み物では、お茶やワインの他にコーヒー、ココア

食べ物ではカカオに含まれているカカオポリフェノールや

大豆食品に含まれている大豆ポリフェノールなどがあります。

果物であればブルーベリー、すもも、イチゴなどにも含まれています。

 

100mgに含まれるポリフェノールは、ブルベリーやすももやブドウといった

果物に多いものの、赤ワインなども毎日アルコール摂取する負担を考えれば、

こまめに毎日摂取しやすい点と1回の摂取量の多さから妊活では飲み物等で摂取するのもよいでしょう。

これらに共通する地中海式の食事療法はポリフェノールを多く摂取できる食事内容なので

とても参考になりますね。

 

ポリフェノールの1日の摂取量とは?

ポリフェノールは必須栄養素とはされていないため、

日本人の食事摂取基準2015ではポリフェノールの目安量は記載されていません。

 

日本人の理想的なポリフェノール摂取量は1日平均1000mgと言われていますが、

実際は800mg程度と少ないといわれています。

効果を高めるためのポリフェノールの摂取量は、

ポリフェノールを多く含む食品は野菜や果物、大豆製品なので、

これらの食品は食事摂取基準に記載されている量を補うようにします。

カカオポリフェノールから生活習慣病予防などの健康効果を得るには、

一日200~500mgを毎日何回かに分けて摂取します

また、ポリフェノールの効果持続時間は短く、2時間から3時間程度といわれています。

摂取後数時間で体の外に出てしまうので一度に大量に取り入れるよりも、

こまめに1日に2~3回に分けて摂取していくとよいでしょう。

 

意外と多いポリフェノール含有のものとは?

100ml中のポリフェノール含有量の多さでいうと、赤ワインは230mg

抹茶は214mg、コーヒーは200mg、緑茶115mg、ココア65mgです。

しかし、1杯あたりの適量から摂取するポリフェノール摂取量は変わってきます。

赤ワインは1杯が120mlで、含有量は276mg

抹茶70mlでは150mg、コーヒーでは150mlで300mg

と手軽に摂取するために飲む1杯から摂取する量が変わってきます。

意外と多く摂取できるのが、コーヒーというのも驚きですね。

 

ベリー類などのフルーツをはじめ、できるだけ色が濃いフルーツを皮ごと食べるようにすることや、

飲み物はココアコーヒーをメインに、紅茶と緑茶を組み合わせていくのもよいでしょう。

妊活にコーヒーっていいの?と思うかもしれませんが実際は飲まない人より適度に1~3杯程度

飲む人の方が妊娠率もよくなっています。

 

地中海式料理にはポリフェノール・ビタミンDなどが豊富

健康食事する女性

地中海式料理を摂取している女性ほど体外受精などでの妊娠率が高いという事が

報告されています。ギリシャの政府機関の資料には以下のように記載されています。

毎日食べるのは全粒穀物(8皿)、野菜(6皿)、果物(3皿)、乳製品(2皿)で、

オリーブオイルをふんだんに使用しています。そして、魚、鶏肉、豆類、ナッツ類、いも類、卵、

菓子類(週に3〜6皿)は隔日からほぼ毎日食べます。それらに対して、牛肉(月4皿)はあまり食べない。

この地中海食が健康効果が世界で最も研究されている食事法であり、

地中海食に特有の食材には脂肪酸やポリフェノール、リコピンが豊富で、

それらの抗炎症作用や抗酸化作用が生活習慣病の予防やアンチエイジング効果に働くのではないかと

考えられています。また魚介類が多いのも特徴です。

また、ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、タンパク質を多く含む食品の摂取量と

体外受精の治療成績との関連を調べています。

EARTH研究(マサチューセッツ総合病院で不妊治療を受けているカップルを対象に治療成績に

影響する要因について調べている現在進行中の研究)に参加している351名の

女性を対象にした前向き研究での結果、

魚の摂取量は治療周期あたりの出産率と関連し、

摂取量が多くなるほど調整後の出産率が高くなりました(34.2%、38.4%、44.7%、47.7%)とし

豊富な魚類を摂取しタンパク質摂取が多いほど妊娠しやすいようです。

これら魚や肉などにはビタミンDも豊富に含まれており、ポリフェノールやビタミンDの摂取は

必要といえそうですね。

 

冷え性対策、低体温対策に欠かせないのが筋肉

お風呂に入って、外からどれだけ温めても、冷えを取り込まないようにと

靴下や腹巻やブランケットを使用していても、現代では運動不足がかなり深刻です。

運動不足による筋力低下は近年増加傾向に歯止めがかかっていません。

実際に適度に運動習慣がある女性は妊娠率が高いというハーバード大学の研究でもあります。

運動不足や筋力低下は冷えや血行不良を招き、不妊体質へと変わっていってしまいす。

血行が良いポカポカ温かいカラダにして、子宮も卵子も、精巣も精子も細胞レベルで

活性化させましょう。

 

筋肉の減少を抑える効果がある栄養素

エネルギーを生み出して、体温を上げ、ポンプの作用もはたし、

血行を良くする筋肉を減少させてしまうのを栄養面から防ぐには

「ビタミンD」と「ポリフェノール」の摂取が効果的です。

筋肉が男性に比べてすくない女性は冷えで悩む人も多く、深刻な冷えを自覚

している女性ほど不妊リスクが高まるという事も言われています。

そのため、筋肉の減少を抑える効果がある栄養素の摂取を心がけていきましょう。

ココアなどに含まれるカカオポリフェノールには血液循環をよくし、血流を改善したり

体温を高める効果もある事もわかってきています。

 

妊娠しやすくかかわる ビタミンDについて

食事 女性

ビタミンの一種です。ビタミンと言われていますが、脂溶性のホルモンです。

骨やカルシウムの調整にかかわる重要な栄養素です。

ビタミンDとは、ビタミンD2 (エルゴカルシフェロール) とD3 (コレカルシフェロール) の総称です。

太陽からの紫外線にあたる事によって、ビタミンD2は植物に存在するエルゴステロールから生成され、、

ビタミンD3は動物に存在する7-デヒドロコレステロール (7-DHC) から生成されます 。

ビタミンDは、カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常性の維持、

骨の代謝に関係しています。

また、筋肉量の低い人に不足している事が多く、摂取量を増やすと、筋肉量が改善しやすいとされています。

ビタミンDをしっかり取って筋肉を作りポカポカ温かいカラダを手に入れていきましょう。

 

ビタミンD摂取は不妊体質の改善にもつながる

不妊の原因にあまり取り上げられることはないのですが、

脳がとても深くかかわっているのです。

人体の総合司令塔である脳がうまく機能しなければ、細胞の再生・修復はもちろん、

免疫力も下がりますし、ホルモンバランスも整いません。

脳が元気でないと、大事な生殖機能も本来の働きができないのです。

そして、神経伝達物質の生成や神経の成長への刺激に関わる酵素の調整を助けるのに

ビタミンDが重要になってくるのです。

不妊にはストレスは大敵となる事はご存知でしょうが、

ストレス対処を高め、気分を向上させ、イキイキと活力があふれてくるには、

脳内ホルモンであるドーパミン、エピネフリン、ノルエピネフリンなどの生成が

必要になってきます。このホルモン生成に関わるのもビタミンDです。

ビタミンDは、骨の健康と結び付けられていますが、本当はもっと、もっと広義の役割があります。

そして、ビタミンDには、抗酸化作用も抗炎症作用もあるのです。

抗酸化作用は細胞がさびないようにする効果です。

質のいい卵子や精子が健康で元気な赤ちゃんを妊娠するには欠かせませんね。

 

 

冷え改善や抗酸化作用で妊娠しやすく!

ビタミンDやポリフェノールは筋肉をつくる、冷え改善や抗酸化作用などで

妊娠しやすく体に影響してくれる栄養素です。

ビタミンD不足の女性は卵巣機能が低下しやすいとも言われていますが、

妊活中の女性にとって冷えの改善や卵子の質改善、妊娠しやすく体を整えていくために必用な

栄養を摂取して改善に努めていきたいですね。

タンパク質の摂取などからビタミンDを補い、ポリフェノールを多く含む

旬の果物、そして日々の飲料などからも取り入れていくとよいでしょう。

 

細胞にダメージを与えてしまう酸化、そして老化を促進する炎症。

さらに妊娠は免疫バランスも関わるシステムなため、

酸化と炎症はできるだけ改善したい部分です。

そのために、ポリフェノールはかなり有能です。予防や治療の補助として

やくだつようですよ(4

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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