妊活 食事に加工肉はダメ、それより魚だよ!

加工肉(ベーコンやハム、サラミやソーセージ)はどれも食事の際に
ちょっと取り入れている頻度が増えているものです。
でも、これらを食べるとどうも不妊リスクは高まってしまうかもしれません。
加工肉は体の中で何を起こしてくるのでしょうか。
いったい、どれくらいなら摂取していても大丈夫そうなのでしょうか・・・。
ハーバード大学の研究「加工肉の摂取量は好ましくなく、
魚の摂取量は不妊治療クリニックに参加している男性の精液品質指標と良好に関連」
をさんこうにみてみましょう。(1)
肉の摂取はそれほど精液の質に影響がでない
肉の摂取量や頻度によって精液検査に影響が出るかというと、
はっきりとそうではないけれど、加工肉の摂取はどうも
影響が大きく出てしまうみたい。
ハーバード大学の研究では、マサチューセッツ総合病院不妊治療センターに通う
男性合計155人に食物摂取頻度アンケートに記入してもらいその後
2007年から2012年までの18か月間にわたり338の精液サンプルを提供してもらい
調べています。
お肉の摂取量と精液の品質指標(総精子数、精子濃度、進行性運動、形態)
潜在的な交絡因子を調整しても、加工肉の摂取量は精子の形態に反比例しました。
加工肉の摂取量でグループを4つに分け、最も加工肉が多かったグループは
少ないグループに比べ、形態的に正常な精子が平均1.7パーセント単位少なかったのです。
魚の摂取が多いと 男性の精子の質がよかった
加工肉の摂取量は精子の質を低下させてしまった一方、
魚の摂取は男性の精子の質を高めた結果になりました。
魚の摂取量は、精子数の増加と形態学的に正常な精子の割合に関連していました。
平均総精子数は魚の摂取量が最も少ないグループでは平均
1億200万から魚摂取量の最高四分位の1億6800万の精子
と多かったのです。
加工肉の代わりに魚に置き換えるとよいった感じですね。
加工肉は体の中の炎症反応を高めてしまう
加工肉をたべると、発がん率があがるし、心疾患リスクも高まるし、
糖尿病のリスクまでたかまってしまうのです。(2)
体の中では何が起きるかというと、細胞の劣化、老化になりますが、
体内の炎症レベルが高まってしまうのが問題です。
体の中で悪さをしてしまうという点から、ただの肉では
影響がそこまででないものの、やはり、添加物などって怖いですね。
それだけでなくても、加工肉だとAGEsなどもふんだんに入っていて
体にとっては毒になってしまいます。
加工肉は控えて、魚に置き換えていきましょう。
加工肉の食べても大丈夫なラインって?
週に4食分の加工肉で喘息などが悪化してしまったというフランスの
研究を参考にしてみましょう。(3)2000人の男女を7年間も追跡し
いつもどれくらいの加工肉を食べているか調べ、さらに
BMIや喫煙や運動、教育レベルなども調整したとしても加工肉の
影響が出たラインというのが、週4食分の加工肉の摂取量を超えた
あたりだったという事です。
そして気になる週4食分の加工肉の量というのが、
薄切りハム8枚、ソーセージ4本、サラミ8枚といったレベルで、
1週間どころか数日で簡単に食べてしまっていそうなレベルなのです。
加工肉は大体はこれくらいに抑えて、あとはしっかりと炎症対策をして
行きたいところでしょう。
魚に含まれるオメガ3脂肪酸はつよい抗炎症作用があることでも有名です。
炎症反応って、細胞を激しく劣化老化させてしまうもので、
年齢に関係なく影響がかなり出てきてしまうので本当に気をつけたいですね。
瞑想でも炎症レベルが落ち着いていくので、妊娠しやすくなります。
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参考文献
(1)J Nutr. 2014 Jul;144(7):1091-8. doi: 10.3945/jn.113.190173. Epub 2014 May 21.Processed meat intake is unfavorably and fish intake favorably associated with semen quality indicators among men attending a fertility clinic.
(2)Circulation. 2010 Jun 1;121(21):2271-83. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.109.924977. Epub 2010 May 17.Red and processed meat consumption and risk of incident coronary heart disease, stroke, and diabetes mellitus: a systematic review and meta-analysis.
(3)Cured meat intake is associated with worsening asthma symptoms