二人目不妊 割合はどれくらいなの?
「1人目は妊娠ふつうにできなのに・・」
「二人目はまだ?」と両親や親戚からのプレッシャーの言葉。
「一人いるからいいじゃない」
「なんで二人目はなかなかできないの?」
二人目不妊になると、このようなことが頭の中をぐるぐる回りますよね。
晩婚化、晩産化に伴い、近年は二人目不妊で悩む人も増加中です。
いったいどれくらいの割合なのでしょうか。
二人目不妊とは
「不妊」とは、妊娠しにくかったり、妊娠できない状態を指します。
世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会によると、不妊の定義は「1年以内に妊娠に至れない状態」としています。
では二人目不妊とは、どういう状態のことを指すのでしょうか。
『二人目不妊とは、第一子を妊娠・出産後に、二人目がなかなかできない状態』のことをいいます。
二人目不妊の割合
不妊というと、子供がまったくいない状態をイメージされますよね。
では、どのぐらいの割合・確率で二人目不妊になるのでしょうか?
大阪府には大阪府不妊専門相談センターという不妊に悩む夫婦が相談できる窓口があります。
大阪府不妊専門相談センターによると、
1年間に寄せられる不妊の相談のうち、
- 平成21年の二人目不妊の相談が6.3%
- 平成25年の二人目不妊の相談が16,4%
と増加しています。
二人目不妊の相談件数であり、大阪府の調査のため、地域差もあるかもしれませんが、
二人目不妊が増えてきているという事が分かりますよね。
なぜ増加傾向なのか
では、なぜ二人目不妊が増加傾向なのでしょうか。
「亀田IVFクリニック幕張」の院長を務める原田竜也先生は、「二人目不妊は非常に増えています」と言っています。
加齢によるもの
一般的に35歳をすぎると女性の妊娠率は低下するため、
一人目を妊娠したタイミングが遅くなるとどうしても二人目を授かる確率が低下しやすくなってしまうという、
年齢の問題があります。どうしても年齢が高齢化すると、不妊になる確率は上がります。
これだけ晩婚・晩産化が進んでいるため、2人目不妊が増えるのは必然とも言えるほど。
35歳以上の方は、二人目を希望する場合、一人目を出産した後、できるだけ期間を空けず
2人目を授かるようにしていった方が望ましくなります。
1人目の分娩が不妊につながる
一人目の分娩が不妊に繋がることもあります。
人によっては出産時に大量に出血したり、子宮内に細菌が入ってしまうケースがあり、
それが原因で内膜炎になったり、卵管が詰まってしまい、妊娠しづらい体になることもあります。
また、授乳期間が長いと黄体ホルモンの分泌が不十分になり、
黄体機能不全という状態に陥りやすくなってしまう事もあります。
長い授乳期間が妊娠しづらい体を作ってしまうということが考えられます。
これは不妊症の中でも二人目不妊特有の原因となります。
男性による原因
男性の妊孕性も加齢に伴い低下してしまいます。精子は作り変えられ巣細胞だから
女性の卵子とは違うという事が言われていましたが、近年では、
男性の年齢も妊娠や流産に影響が大きいことが言われだしています。
男性も加齢によって精子の活動力は下がります。
さらに、特に二人目を希望されるタイミングの男性は働き盛りあり、日頃のストレスを強く感じたり、
不規則な生活習慣で一層その力は低下してしまうため、男性もセルフケアが必要になります。
最近は若くして射精障害や勃起障害で悩む男性も増えています。
心因性の射精障害や勃起障害も増えています。射精できないとなると自然妊娠は難しく妊娠しにくくなっていきます。
男性がまずすべきことは生活習慣の改善だといわれています。
禁煙をしてみたり、アルコールを飲みすぎないように注意したり、睡眠時間も確保していきたいところ。
“禁欲期間”を作らないことも大切なことになります。
産後のセックスレス
第1子出産後にセックスレスになってしまう夫婦もいます。
産後の女性は育児にも忙しくストレスも高くなりゆとりを失いがちです。
パートナーとのセックスに積極的になれないという事もあります。
そのため、セックスレスにさせてしまわないための夫婦での取り組みも
2人目不妊を回避するには必要です。特に、産後1ヶ月後の
健診で夫婦の性生活再開の許可が医師から出た後は、そっとパートナーに
OKサインを出しておいてあげてください。
まとめ
二人目不妊の割合、原因についてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。
二人目不妊は、1人目は普通に出来たのだから‥と、また違ったストレスやプレッシャーがありますよね。
1人だけではかわいそうと、兄弟や姉妹を作ってあげられない事に後ろめたさを感じたり
つらい思いをしている二人目不妊で悩むご夫婦は増えています。
1人で抱え込まずに相談していくことも大切です。