つらい妊活のストレスケア 自然の癒しバイオフィリア
便利な生活、キレイで都会的な洗練された生活はなんだかとっても憧れる点も
ある一方で、都会で生活するほどメンタルを病みやすいとも言います。
現代のライフスタイルは外で自然と触れあう事が減ってしまっています。
自然と触れ合う事で精神的にもとっても癒されてストレス軽減・メンタルも改善されていきます。
そのため自然に触れ合うバイオフィリアはアメリカ心理学会でも推奨する
ストレス解消方法の一つです。そしてこのバイオフィリアは
妊娠しやすい心と体作りにはかかせないものだなぁと感じます。
そんな自然と触れあう事と妊活につきものになってしまっているストレス解消についてみていきましょう。
妊活中のストレスはかなりつらい
妊娠したいのにできない、焦る気持ちは生理前になるとそわそわしたり、
とても落ち着かなくなります。そのため、精神的にPMSが強く出てしまうケースもありますし、
生理が来て落胆し、しばらく立ち直れず落ち込んでしまうといった状況で
妊活のストレスを強く感じ何とかしたいと思っている女性も増えています。
不妊治療などを始めるとストレスレベルはさらに高まり、心身症レベルにもなってしまいます。
妊娠しやすさには心の状態がとても影響するため、ストレスは軽減させていきたいところ。
でもストレスをためないように、考えないようにといううのも返って難しく
より自分を責めたり、罪悪感を感じてしまうということも少なくはありません。
効果的にストレス軽減できる方法を実践していきましょう。
人間は生まれながらに自然と触れ合う事を求めている
バイオフィリアは人間は生まれつき動植物への愛情を持ってるのではないかという仮説のことです。
1980年にハーバード大学のE.O.ウィルソンが提唱したものです。
その後様々な研究で裏付けられているもので、代表的なものでは、
イギリスのダービー大学が2016年に行ったメタ分析で、871人のデータをもとに解析していて
信頼度が高いものです。自然と触れあうと、副交感神経が働いてリラックスし、
ストレス軽減効果が高まるといわれています。
その効果量は0.71と言われ、呼吸法や運動をも上回るものというのです。
自然に触れ合うというのは感覚的にも理解できますよね。海や川、山、太陽や動植物、
に触れると確かに癒されます。実際にいろんな研究でも証明されつつあります。
さらに自然の風景を見るだけでも病気の回復力が高くなるという研究もあります(1)、
肥満にも精神病にも効果が高いという研究もあります(2)。
太陽の光を浴びる重要性も妊娠しやすさ、着床しやすさに大きな影響がある事も
ご存知でしょうか。精神的に落ち着くことももちろんですが、
それに伴って腸内環境・免疫バランスを介して妊娠しやすくなるためにも自然に触れて
メンタルケアをしておくことはとても大切な妊活になると言えるでしょう。
都会よりも田舎の方がストレス軽減効果が大きい
都市部にすむ住人ほどメンタルを病みやすいといわれています。
そして、半径1キロを森に囲まれたエリアに住んでいる人ほど不安などストレスの対処を
してはれ上がったかのようになってしまう脳の偏桃体という部分が安定して働く傾向が
あります。偏桃体は人の感情をコントロールしている部分であるため、
機能しないほど、ネガティブな感情に振り回されるようになってしまいます。
都市部での統合失調症や、不安障害は田舎に比べて56%も多いといわれているのです。
さらに、近年では、自然欠如障害という言葉もあるほどで(3)、
動植物と触れ合う時間が少ない子どもほど、ADHDや多動症、うつ病といった精神的な疾患に
かかりやす傾向があるそうです。妊活中から外に出て自然に触れ合う事をしていて、
出産後も子供を連れて外での生活を大事にしてみるという事もしてくださいね。
子どもの精神のトラブルや育てにくさみたいなのは本当に増えていて、困っている
ママさんもたくさんいます。もともと自然と触れ合う環境にいると精神疾患やうつなどはなかったとも
いわれています。
観葉植物でストレス解消
疲労や頭痛・肌の乾燥が改善するといった事から(4)病気にかかる確率も減る(5)
それらが関連してストレスの軽減だけでなく、妊娠しやすさを作っていくサポートを
してくれる点からも、人間も自然界の中の生き物で、影響を受けながら
命をつないできたのかなぁと感じられますね。
動植物と触れ合う事でストレス軽減効果が高いこともわかっているので、
手軽なところでは観葉植物からおいてみるとよいですね。
外での運動でストレス軽減
屋外での運動もとても効果的です運動によるストレス軽減効果も証明されています。
「人間の体と心は文明の進歩に追いついていない!」という考え物と、
そのせいで肥満や糖尿病といった生活習慣病と呼ばれる「文明病」が起きています。
そんな生活習慣病そのもの、不健康で不妊の原因にもなっているものばかりです。
逆に生活習慣病を改善したら妊娠確率が高まったという研究は多々あります。
私たちは、昔のように狩猟採集民のように暮らしてみたらもっと心身ともに健康になれると
言われています。具体的には、糖質を減らし、炎症を抑え、自然の中で運動し、
コミュニティとのつながりを深めてよく眠ろうというものです。
自然の中で体を動かすことでさらにストレス軽減効果は高まります。
スタンフォード大学の研究では自然の中を歩くこと、森や木々のなかを歩くだけでも、
かなりうつ病の改善につながるという研究(8)があります。
自然の写真を飾るだけでもストレス軽減効果がある
アムステルダム自由大学の実験で、60名の学生を対象にした研究(9)では、
まずは全員に自律神経のモニターを着けてもらいながら、複雑な数学の計算を解いてもらっています。
そして、色々な写真を見てもらいながら体の反応をみると、
緑が多い写真を見た参加者だけに、リラックス反応である、副交感神経が活発になり
心拍数も低下するといったストレス軽減効果が見られました。
副交感神経は体をリラックスさせる自律神経です。瞑想やヨガでも、
副交感神経の働きが高まることが知られているので、その重要性は納得ですね。
本当の自然でなくても、写真でもいいから、ストレスを感じたら写真を見るだけで
ストレスが軽減するなら、身近にあればあるほど良いといえますね。
まとめ
妊活中は、不妊治療のためと働きながら妊活をするというスタイルで頑張る女性も
多いです。不妊治療をするほど、やはり心身に加えて経済的な負担も大きくなり
ストレス度は心身症レベルとまで言われています。
期待と不安でなんとも落ち着かいくなるのが生理前です。
妊活はストレス度を下げる事で妊娠確率も高まっていますので、
八方ふさがりにならないようにできるストレスケアを心がけ、
メンタルの効果的なセルフケアも行っていきましょう。
参考文献
超ストレス解消法 鈴木裕
GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/05/8.html