夫婦の温度差がうまれるのは男女の感情表出の違いから?

夫婦の温度差がうまれるのは男女の感情表出の違いから?

妊活をしていると夫婦間で温度差があり、それがつらいと感じている事です。女性は夫が妊活に自分と同じくらいの想いをしてくれない事、妊娠できないでいる事を慰めているようでいてでもどこか気楽にのんきな点が腹立たしくも思っています。

一方で、夫は妻が妊娠しないことでかなりナーバスになっていたり生理後に落ち込んで泣いたりする姿にもつらかったりと感じてもいます。男女間ではネガティブ感情の表出についても違いがあるため、そういったことがよりこの温度差を感じさせてしまっているかもしれませんね。

男女ではネガティブな感情の表出に違いがあることが研究(R)でもわかっています。そこら辺を参考に男女の違いを見ていきましょう。

ちょっと気持ちが楽になっていく役に立つでしょう。

 

結婚生活でのネガティブ感情の表し方は男女で違う

ラトガース大学などの調査研究では、結婚してから平均39年の夫婦722組を対象に聞き取りをしています。

全員に「結婚生活でどんな経験をしましたかー?」

「生活のトラブルに対してパートナーはどう反応しましたか?」といった暮らしのなかでどんな問題解決を行ってきたかを尋ねたようです。その結果、をすべてのまとめたら、男女によってネガティブな体験への向き合い方が違うことが分かったようです。

 

以下の違いがあったようです。

  • ネガティブ感情になった時に、女性はサポートを受けたり与えたりすることで気分が改善する傾向があった一方で、男性は違った
  • 女性は悲しみ、心配、欲求不満などの感情を表に出すのを好んだが、男性はネガティブな感情を表現するのを嫌がった
  • 男性は感情的なサポートを受けたり与えたりする行為にフラストレーションを感じやすかった

 

ということで、女性はネガティブな感情へ表出し対応するのに対し、男性は真逆の傾向を示したのです。

 

不妊治療中のストレス対処でも似たような結果

不妊治療中の男女のうまくいかなかったときのストレス対処の仕方と結果が同じです。女性はつらい時にその話を聞いてほしいし、それに共感して寄り添って欲しいと思っているのに対して、男性はあまり表出しない傾向がありました。

 

結婚生活をおくっていく上で色々な体験はすると思いますが、不妊という夫婦にとってのネガティブ体験においても感情の表出に相違がでてきてしまうことも起こるでしょう。

女性は私だけがつらいという感じは孤独感がつよまるから共感してほしいと思う一方で、男性はそこにフラストレーションを感じてしまうというのですから、男女で違うことをあたまのどこかに留めておくだけでも、相手は自分の事を理解してくれていない!と決めつけて喧嘩になってしまうことは避けられるのではないでしょうか。

 

男性はプライドもあるから、あまりネガティブ面を表出しにくい気はします。

でも、つらいときはやっぱりお互い打ち明けて支え合えるとよいのでしょうけれど・・・。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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