食事内容が精子の質に影響!!男性不妊なら要チェック |

食事内容が精子の質に影響!!男性不妊なら要チェック

妊娠しやすくなるにはいったいどうしたらいいの?

女性であるあなたの生活習慣を整える事も大切ですが、

パートナーの体質を整えてあげることも大切です。

精子の質が妊娠にも影響します。

精子の方が基本的には寿命が長く、

寿命が短い卵子とちょうど出会い、受精するためには

精子の運動量が多く、奇形が少ない、精子自体の数が多い

こういった点も大事になってきます。

普段食べている食事が精子の質に大きくかかわる事が研究で分かっています。

精子の質を高める食事についてご紹介していきますね。

 

性欲低下・精子の質劣化の要因

性欲低下や精子の質に影響を与える要因には以下のものがあります。

・ストレス

・疲労の蓄積

・性に対するネガティブな経験

・男性ホルモン(テストステロン)の低下

・睡眠不足

・運動不足

・栄養不足

 

その中でも、栄養不足は一番深刻です。

栄養が足りていないことに気づきにくいからです。

食事は食べてさえいれば、この飽食の時代に栄養不足になるなんて

あまり考えないし、気づきにくいからです。

摂取カロリーが足りていれば栄養が足りているといえるわけではありません。

実際に、ご自身も含め、パートナーはどんな食事をしているのか

チェックしてみましょう。

 

パートナーの食習慣をチェック

何気なく食べている食事ですが、どんな食生活になっているかチェックしてみましょう。

 

・野菜や果物をたくさん摂取している?

・ミルク・チーズ・ヨーグルト肉魚といったタンパク質が多い?

・主食となる炭水化物を多くとっている(ごはん・パン・麺類)?

・甘いもの・スナック菓子・清涼飲料水をよく摂取する?

・加工食品やインスタントラーメン、外食が多い?

 

さて、日頃はどんな食事になっていますか?

忙しい男性は、昼間は簡単に食べられる外食やコンビニ食も増えがちで、

夜は遅くに、インスタントラーメンや加工食品

スナックやお菓子を食べることも多いでしょう。

また、男性が好きな食べ物のラーメンやカレー、丼ものなどは

どれも炭水化物が多いということもあります。

振り返るといかがでしょうか?

食事と男性の精子の質については様々な研究がありますが、世界共通で同じ結果が出ています。

 

食事と精子の質との関係

食事のパターンは男性の精液検査の結果と関連し、

スイーツやスナック菓子、砂糖入り清涼飲料水は精子濃度の低下、

高炭水化物食は精子運動率の低下と、ぞれぞれ関連することが明らかになっています。

また、タンパク質を多くとり、バランスが偏ると精子濃度や正常精子形態率が低下するようです。

特に気を付けたい点は、糖質のとりすぎです。

炭水化物の摂取量が最も多いグループの男性は、最も低い男性に比べて精子運動率が低く、

精子無力症(40%未満)のリスクは1.6倍に。

また、前進精子運動率が32%未満のリスクが1.3倍と高める傾向が。

さらに、スイーツやスナック菓子、砂糖入り清涼飲料水の摂取量や頻度が

最も多いグループの男性は最も低い男性に比べて精子濃度が低く、

乏精子症(1500万/ml未満)のリスクが1.4倍となっています。

 

地中海式の食事スコアが高いほど精子の質がよい

この研究はイタリアの不妊治療クリニックの男性患者さん27〜60歳の男性399人を対象に行われました。

精液所見と地中海食事スコア(MDS)の関連性を調査したものです。

精液所見の基準値として用いられる

精液 1.5ml以上

精子濃度 1ml中に1500万以上

総精子数 1ml中に3900万以上

精子運動率 40%以上

正常形態精子率 4%以上

との関連性を調べたところ、全体としては、

精液量はMDSと関連性がなかったものの、精子濃度と総精子数で

MDSの傾向が高いほど良いデータになっています。

 

精子の質を高める地中海式の食事スタイルのポイント

野菜や果物を多くとり、適度にタンパク質を摂取し、精製された糖質のとりすぎに気を付けていくことが

精子の質を高めるポイントになるといえるでしょう。

特に、甘いもの、スナック、清涼飲料や加工食品、インスタントラーメンをはじめ

ついつい手軽に食べれておいしいと感じる糖質が多い食事は要注意といえるでしょう。

厚生労働省が発表している食事の傾向としても

糖質の摂取が55%を超え増加しており、タンパク質摂取量が14%と減っています。

男性も食事に気をつけて、健康的な体つくりをしていきましょう。

 

繰り返す流産・不育症に精子の質が影響

不妊の原因が男性側にあるという事がいわれ男性も気をつけるようになってきて

いるかもしれませんね。ただ精子の質は妊娠しにくさだけでなく、

流産や不育症にも関係があるようです。ロンドンの研究では、

習慣流産の原因に男性の精子の質、DNA異常が影響している可能性があるようです。(1

流産を3回以上繰り返している女性のパートナー50人の精子では流産をしていない女性パートナーの

DNA損傷(精子のDNA断片化率)が2倍も高く、

精液中の活性酸素濃度では4倍も高かったようです。気になるクラミジア感染は1人もいなかったという

状況なので、性感染症以外の活性酸素によって多くの酸化ストレスにさらされることが、

不妊や不育に影響が出てくることが予測されます。

 

精子のDNA損傷に影響する活性酸素

活性酸素は生きる上で必要とされる酸素が変化したもの。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は

通常の状態よりも活性化された活性酸素に変化します。

活性酸素は体の中でいい働きもすれば、あまり多くなってしまうと細胞を傷つけ有害にもなってしまいます。

普段は免疫系のサポートをしていて、活性酸素のサポートで

バクテリアなどを攻撃し自分を守ってもいますし、ストレスに応じて心臓の血流を上げる

働きもしていますし(2)、細胞間のシグナル伝達、排卵、受精、細胞の分化・

アポトーシスなどの生理活性物質としても働いていてとても重要です。

しかし、多すぎると問題で、活性酸素が細胞を傷つけてDNAにダメージをあたえたり(3)

酸化したコレストロールによって動脈が固くガチガチになって(4)、

細胞の壁が壊れてしまい細胞がうまく機能しない状態に(5)までなってしまいます。

 

活性酸素を増やしてしまう食生活とは?

細胞をボロボロにしてしまう多すぎる活性酸素はやはり問題です。

活性酸素が増えてしまう原因として様々ありますが、影響が大きいものついては以下のものが

要注意です。

  • タバコ
  • アルコール
  • 大気汚染
  • 化学物質
  • 重金属(ヒ素とか水銀とか)
  • 加工食品
  • サラダ油
  • 精製糖のとりすぎ
  • ストレス

 

食事面でも影響が出てくるため、気をつけたいところが、加工食品や
サラダオイル等の使用や精製された糖のとり過ぎといったところもあります。
また、抗酸化作用を期待したビタミン系のサプリの摂取については効果がない、もしくは
死亡率を高めてしまうといった研究も多々あるため、サプリに頼るよりも食生活を
見直しましょう。また、妊活中のストレスやプレッシャーはとても大きく、
女性だけでなく、男性もとてつらい思いをしています。お互いに支癒しあえるように
関われるといいですよね。(6)(7)(8)

ビタミン・ミネラルなどの摂取は精子の質も高まる

ビタミン・ミネラルの多い食事を心がけているほど、高齢男性でもDNA損傷率が低いようです。

妊娠に関わるのは精液検査で分かるものだけでなく、

より活性酸素などの酸化ストレスにさらされた精子だとDNA損傷率が高く、

妊娠しにくいといった事おこってきます。

アメリカエネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所による研究では、(9

食事やサプリメントで十分なビタミンミネラルを摂取している男性は
(特に高齢の男性)、精子DNAの損傷がよりすくないという事が判明しました。
22~80歳の男性を対象に食事や摂取しているサプリメントから微量栄養素である、
ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、亜鉛、葉酸の平均摂取量がどれ暗いるのかを調べ、
3つのグループに分け、DNA損傷率度と比べています。
その結果、いずれの栄養素でもより高摂取郡は低摂取郡に比べてDNA損傷率が引くかっったのです。
体だけでなく、生殖細胞もDNAレベルで守るには、
ビタミン、ミネラルを豊富に摂取するような食事バランスも心がけていきましょう。

乏精子症・精子無力症での体外・顕微授精などでも妊娠率高まる

抗酸化サプリの摂取が原因不明の乏精子症や精子無力症での体外受精や
顕微授精などでも妊娠率や出産率が高まったという研究もあります。(10
ここでは、どういったサプリをどれくらいという細かいところがわからないのですが、
抗酸化作用があるものの摂取は、乏精子症や、精子無力症のようなケースでの
体外受精の際にも妊娠率や出産率を高めているのであれば、
日頃の食事や酸化ストレスにさらされないように気をつける事には意味がありそうです。

精液中の活性酸素レベルは妊娠力を低下させてしまう

酸化ストレスが男性不妊症の様々な病態に関与していることがわかりました。
酸化ストレスのコントロールは造精機能障害の治療に重要と考え、
特発性症例に対する抗酸化剤の投与を行い精液所見の改善において良好な成績が得られています。
男性不妊の原因が男性側にもあるという点が近年は随分着目されるようになってきました。
そして、精液中の酸化ストレスが男性不妊の様々な病気や精子の質などにも関連していて、
抗酸化作用を高めるような治療が精液所見を改善し、不妊治療などでも成績が良好になっています。
酸化ストレスにさらされたり、炎症反応が高まる事で、男性も女性も細胞がダメージをうけて
妊孕性を失っていってしまうようです。
逆に、抗酸化作用に着目してできる取り組みをしたら、妊娠率は高められるという点でもあります。
何もできないという事はないので、できる事からしていきましょう。
参考文献

吉川敏一監修. 内藤裕二, 豊國伸哉編集酸化ストレスの医学 改訂第2版診断と治療社,2014

大野秀樹, 跡見順子, 伏木亮編 活性酸素と運動 杏林書院,1998

Mediterranean diet and the risk of poor semen quality: cross‐sectional analysis of men referring to an Italian Fertility Clinic E. Ricci et al.,

Jayasena CN et al., Reduced Testicular Steroidogenesis and Increased Semen Oxidative Stress in Male Partners as Novel Markers of Recurrent Miscarriage. Clin Chem. 2019 Jan;65(1):161-169.

Micronutrients intake is associated with improved sperm DNA quality in older men November 2012Volume 98, Issue 5, Pages 1130–1137.e1 

Shiraishi K. In: Studies on Men’s Health and Fertility, edited by Agarwal A, Aitken J, Alvarez J. pp149-178, Springer 2012.

Shiraishi K et al. International Journal of Urology 19, 538-550, 2012.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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