妊娠では、卵子の質の高さが大切ですね。年齢とともに劣化・老化が進みます。

それを食い止めるのが抗酸化作用でもあります。笑いもそんな体を良い方向へと

働きかける抗酸化作用やリラックス効果ストレスの軽減などを持ち合わせます。

私たちはストレスに対処し、体を良い状態に回復させるための

色々な方法を持ち合わせています。

卵子の質を高めて、憧れの自然妊娠へ

卵子は、細胞分裂して数が増えることができないという、

非常に特殊な細胞です。

単細胞のまま、一度できたらあとは数が減るだけです。

卵は妊娠5カ月か6カ月の胎児の頃が一番多く、

そのご、生まれる時にはすでに200万個くらいに減り、

女性の成長とともに、

思春期、つまり生殖年齢に入った頃で

10万個から30万個～40万個くらいになっています。

毎日何十個も減っていくのです。

だからこそ、アンチエイジングの抗酸化作用も大事ですし、

血流循環のよさで卵巣自体の機能を高めてあげることも必要ですね。

卵子のアンチエイジングに良い効果が多い　笑い

笑う門には福来るといいますが、楽しいから笑うのではなく、

笑っているから幸せや楽しい事が入ってくるのですね。

不妊で不安や悲しみや孤独、恐怖いろいろな負の感情を抱えていると

夜もぐっすり寝つけなくなってしまいます。だからこそ、笑いの力をかりましょう。

妊娠しやすさに　笑いの効果いっぱい

妊活をしているとストレスがかかる事は多く、治療をしたらより

たかまります。そんなストレスを軽減してあげることで

妊娠率はたかまるようになっています。（3）

笑う事の効果　血行促進

思いきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じような状態になります。

体内に酸素がたくさん取り込まれるため、

血のめぐりがよくなって新陳代謝も活発になります。（4）

笑う事の効果　幸福感アップと鎮痛作用

笑うと、脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。

この物質は幸福感をもたらすほか、”ランナーズハイ”の要因ともいわれ、

モルヒネの数倍の鎮静作用で痛みを軽減します。

がん患者さんの治療に笑いが用いられるほどです。（5）

自律神経のバランスが整う

ホルモンバランスを整える時に、自律神経のバランスを整える事は大切です。

体を緊張モードにする交感神経と、リラックスモードにする副交感神経があり、

両方のバランスが崩れると体調不良の原因となってしまいます。

通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、

泣いたり、笑うと副交感神経が優位になるので、交感神経とのスイッチが頻繁に切り替わることになり、

自律神経のバランスが整います。（6）

筋力アップ

笑っているときは心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発となって酸素の消費量も増え、

”骨盤内の臓器の体操”になります。

運動を良くしている骨盤内の卵巣も子宮も活動性によって機能が向上します。

抗炎症作用

笑いには抗炎症作用もあり、血管や心筋などダメージから守り、病気になるのを防ぐ働きも

あります。炎症との直接的な関連が確認されているストレス反応が軽減することから、

抗炎症作用がと関わりがあると見られています。病気を防いでいい状態をつくる

笑いはたくさん取り入れていきたいですね。（7）

妊娠しやすく　笑いの習慣を作っていこう

つらいときに笑うのって難しいですよね。

落ち込んだときに頑張って笑おうとするよりは

日頃から、笑いのある生活を取り入れておくことも大切です。

不妊で悩んで落ち込んでいるときは笑う事も難しいかもしれません。

落ち込みから早くに立ち直れるように瞑想などセルフケアを心がけておくのも

大切ですし、気分を立て直しやすい生理後からは人と話しながら、

面白いと思える点を探す習慣をつくっていましょう。

日頃から夫婦間でも一緒に楽しめる「お笑い」を見たり、バラエティー番組などで

楽しむという習慣があるのもよいでしょう。

どんなことで楽しめて笑えるのか、自分なりのツボを知っておくことも大切ですね。

笑う門には福来る。

まずは顔だけで笑顔を作ってみる事から始めてみるのもよいのではないでしょうか。

ユーモアや笑いで妊活ストレスの軽減を

ピエロの訪問でわずか15分程度にもかかわらず、妊娠率が

高まっている事から、妊活中や不妊治療中はいかに

精神的な辛さ、苦痛への対処がうまくできるかも、

授かるのにとても大事な要素といえますね。

男性はもともと女性よりユーモアがあります。

パートナーは、きずかったり、一生懸命笑わせようとしてくれているかもしれません。

妊活で必死になっているときには笑えない、そう思う心境もあるかも

しれませんが、夫婦で乗り越えようと支えてくれるパートナーと

楽しむことも忘れずにいたいですね。

ホルモンバランスが整って、無事排卵されて、

その後、受精できて、着床できる。そのあとも出産まで、

ママのおなかの中で元気に育つには、卵子の質のよさや女性ホルモンバランスの良さ

に加え自律神経など体の中の色々な良さが求められます。

ストレスによって生殖に関わる様々なホルモンの分泌が

妨げられる可能性があります。（8）笑いのある妊活をしていきましょう。

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参考文献

（1）South Med J. 2003 Dec;96(12):1257-61.Humor in medicine.

（2）May 2011Volume 95, Issue 6, Pages 2127–2130The effect of medical clowning on pregnancy rates after in vitro fertilization and embryo transfer

（3）Hum Reprod. 2006 Jul;21(7):1651-8. Epub 2006 Mar 16.Should fertilization treatment start with reducing stress?

（4）Psychother Psychosom. 1971;19(1):76-84.Mirth and oxygen saturation levels of peripheral blood.Fry WF Jr, Stoft PE.

（5）Altern Ther Health Med. 2003 Jul-Aug;9(4):88-91.The role of laughter in traditional medicine and its relevance to the clinical setting: healing with ha!

（6）Fry, W. Humor, physiology, and the aging process. in: L. Nahemov, K. McCluskey-Fawcett, P. McGhee (Eds.) Humor and aging. Academic Press, Orlando, FL; 1986: 81–98

（7）Berk, L., Tan, S., Nehlsen-Cannarella, S., Napier, B., Lewis, J., Lee, J. et al. Humor associated laughter decreases cortisol and increases spontaneous lymphocyte blastogenesis. Clin Res. 1988; 36: 435A

（8）Curtis, G. Psychoendocrine stress response: steroid and peptide hormones. in: B.A. Stoll (Ed.) Mind and cancer prognosis. John Wiley & Sons, Chichester; 1979:61–72