感謝が妊活リセットのつらさを軽減してくれる!

妊娠できない悩みは妊活女性では特に深刻になっています。
妊娠が成功しなかった。生理がきてリセットしたというのは、かなり感情をともなって苦しい体験として蓄積しています。
そのストレスは不安やうつなど精神症状になるほど。そのストレスを軽減できることは妊娠しやすさにつながっています。
そのために感謝「ありがとうの心」が有効かもしれません!(1)
妊娠できずにリセットするたびにつらくなる
不妊で悩むときのストレスは何が影響するか、それは不妊治療の経過の中の様々な段階で苦痛を感じながらも、不妊治療を受けたにもかかわらず失敗し妊娠判定がでないと、女性のネガティブな感情レベルたかまり、さらに連続して失敗すると、その後もストレスが継続してしてしまいます。(2)
不妊治療をうける妊活女性の心を癒していくために何が有効になるのかという研究はまだ少ないものの、過去には、「自己思いやり」や「楽観主義」(3)があります。
自分をありのままに受け入れ、また悲観的になりすぎない事、心の中に前向きさ・ポジティブをより多くしていかれるようにする取り組みが必要そうです。
感謝の気持ちをもてるほど心は健康に
感謝の気持ちを持つという事は、自分への思いやりや楽観的になれる特性を持つ傾向があります。より多様な状況では、物事を視野を広くして捉えることができ、感謝気持ちを示す傾向があることを意味しています。
そして、より感謝できるほど、幸福感も高いといいます。(4)
不妊だけでなく、乳がんや、人の介護など、健康にまつわる様々な困難を抱えた状況でも、感謝の気持ちをもてるほど、精神的な苦痛が軽減しています。(5)
不妊という問題は、確かにつらく困難です。ただ、夫婦によっては、それをただネガティブに捉えるだけでなく、問題解決のために夫婦がより良いものとして捉えるという事もできています。(6)
感謝によってありのままを受け入れやすくなる
不妊という問題は、明らかにネガティブな体験を経験します。
しかも人生に関わるほどですし、人間関係や仕事やキャリアなどにも影響がでるものです。でも、その中で、ポジティブなエピソードと合わせて中和されると、全体的な体験がより快適なものとして記憶にとどまっていきます。
そして、感謝の気持ちをもてると、今のつらい状況下をありのままに受け入れやすくなります。(7)
ありのままを受け入れるというのは、「手放し」の事で、不妊治療の成果にも影響を与えるほどです。(8)
不妊の原因不明不妊が3割、心の影響もあり?
世界中の不妊カップルの約30%が原因不明の不妊と診断されています。(9)
女性が正常に排卵しているにも関わらず不妊でなやんでいるという事です。
卵管は開通している、パートナーの精液検査では問題がない事を意味します。
不妊症のすでにわかっている診断がつく原因が不妊症の個人の心理社会的な影響を与える事は報告されています。
そして原因不明という場合はなんだろう、なんでだろうと追及していくしかなくなってしまいます。女性もそれはそれで苦痛です。(10)
感謝する人は不妊関連のストレスが少ない
357人の香港系中国人女性を対象とした心身介入のためのランダム化比較試験では、2015年1月から2017年12月の間に実施されています。(1)
その結果、感謝は不妊に関連するすべてのストレスドメインと負の関連がありました(r s = -0.19〜- 0.36)。
それは、「受容」と「意味感覚」によってストレスが減っているという事です。
この研究からわかるのは、感謝のアンケートで高得点だった女性は、生殖能力関連ストレスのレベルが低いことです。
感謝することは、つい意識してしまうのを、人生のポジティブな側面に向ける事が出来、逆にネガティブな側面から遠ざけることができています。このことで、ストレスによって受ける負の作用を免れ、妊活をしていく日々、そして、人生の希望と意味を失わずに過ごせているようです。
このことから、感謝の気持ちを育てることは不妊や、不妊治療の苦痛を和らげることが可能だという事ですね。
介入を通じて、心の中にネガティブを減らしポジティブを増やしながら感謝の心を育てていきましょう。
ネガティブより、ポジティブを多くしていく妊活をしていきましょう。
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