妊活ストレスを悪化させる?スマホやSNSには要注意

妊活ストレスを悪化させる?スマホやSNSには要注意

スマホを使わない日はないというくらい毎日、そして日常生活に欠かせない存在に

なっていますよね。不妊という悩みそのものなかなか人に相談しにくいだけに気楽に検索できるスマホは

次から次へと情報をくれるため検索魔にもなってしまっているかもしれません。

でもそのスマホやネット・SNSがストレスをより増やしてメンタルに悪影響となってしまっています。

妊活アカウントを作って妊活記録をつけているという事もあれば、

同じ悩みを持っている誰かのSNS投稿を見ては同じだなぁとおもったり、応援もしたりすれば、

妊娠報告にショックを受けたりもしているかもしれませんし

気分転換にゲームをしたり動画も見たり。

妊活中に限らず既に多くの人が普通に使い、なくてはならないものとなっている中、

イギリスでおこなった1,000人を対象にしたスマホについての研究(1)では、約66%が

携帯がないと不安と答えていて中には中毒になってしまっている人もいるくらいと言うので、

妊活中はスマホやSNSのお付き合いは気をつけたいところですね。

 

ストレスは軽減されていた方が妊娠しやすい

仕事でもストレスを抱え、妊活でもうまくいかなくてストレスを抱え、

夫婦関係もなんだか仲は良いけれど肝心な性生活はうまくいかずストレスを抱え、

周囲との距離感、なんだか自分だけが置いていかれていて傷つくことが怖くなって

友達の誘いを断っていたらもっと何とも言えない孤独感も感じるようになってと

どんどん悪循環になってしまうのが妊活中のストレスですね。

そんなストレスはどんな種類であっても抱えているほど妊娠しにくくも働いてしまい、

精神的なサポートの重要性も指摘されています。

ストレスをより増強させて、メンタルを病みやすくさせてしまう原因にスマホの使用もあります。

 

スマホの使用が多いとストレス度が高まる

スマホを使用しているほど健康レベルが低下していくという研究は多々あって、

スマホ依存の研究は2010年にメリーランド大が行った実験(2)では

200人の生徒に24時間のデジタル断食をしてもらったら、

大半が不安や焦りといった禁断症状をうったえたといいます。

スマホがなければいられない、あって使用しているとそれはそれで、

スマホを使用しているほど肥満になりやすい(3)、人との共感能力が低下してコミュニケーションに

支障をきたしてしまう(1)、睡眠不足になってしまうといった事から

運動不足を引き起こしているとまで様々です。

そしてスマホを使ってメールチェックなどしているほど、ストレス度がかなり高まってしまっています。(4)

これらは、スマホを使用していると、物事に集中できず、

何か考え事をしたりしながらの取り組みになりがちで、脳の中ではマルチタスクが働いてしまっている状態に。

そうなる事で、物事を成し遂げるために最も重要とされるセルフコントロール能力

失っていってしまうというのが原因といわれています。(5)

スマホ事体は悪くはないのですが、ちょっとちょっと隙間時間に使い続け、

いつでも使用し、気にかけていることが続くことで、気づいたらびっくりするほど

心身不健康になってしまっているという事がおこらないわけでもないでしょう。

うまくお付き合いしていく必要性がありそうです。

 

ネット・SNS使用時間が長いと不安やうつ恐怖心も増える

 

スマホの利用度と心理状態についての調査では、SNSやゲームでの利用時間が多い参加者ほど

社会不安とうつ病傾向のレベルが高いとの結論でした。(6)

またインターネットの利用時間が長い人は、うつ症状や不安、攻撃性、恐怖症といった

ネガティブな精神状態になる割合が高く(7)、SNSを利用するほどうつ病リスクも高まっています。(8)。

スマホでネットを使用したりSNSを見たり、自分が投稿したりも妊活中は特に要注意なのでしょう。

もともとストレス度を抱えやすい悩みを抱えていながら、さらに、

悪循環を起こしやすい現代病とも言えそうなメンタルの不調とのコラボは

妊娠できない辛さをより増幅させてしまいかねないのです。

さらに仕事でも疲れる、ストレスを抱えているという事も少なくない上に、

さらに家に帰ってもスマホを使う人は、仕事のでのストレスが回復しないという研究(9)もあるので、

スマホの使用についてはルールを作る事、使用時間を決めておくのが良いでしょうし、

SNSは嫉妬感情もうまれやすくなっているため、妊活中は余計つらくなってしまうかもしれません。

時々、デジタル断食などをしてみるのもメンタルにも良い働きかけになりそうです。

 

 

インスタはもっともメンタルを病みやすい

女性に人気のインスタはSNSの中でも妊活中の女性も多いはず。

でも、SNSの中でもインスタが最も精神的にダメージを受けてメンタルを病みやすくなって

しまうといいます。イギリスの公衆衛生王立協会の調査では14〜24才の男女1,479人が対象

になっていて、とくに他者との比較が生まれやすいのが

最もメンタルを病んだり、スマホ依存に陥りやすくなってしまう原因にもなっています。(10)

同じような年齢、同じような境遇、同じような悩み、

他者だから、見ているだけだからでも随分ダメージを受けてしまうのは

もったいない気がします。

妊活関連の投稿もインスタは多く、支えられていると思いながら、

思った以上に自分のメンタルが悪くなってしまうのですから、ネットの世界はなんとも

いえないところがありますね。

実際私もインスタは使用していて、確かに、時間に追われるような感覚はあります。

困りますね・・・。

 

妊活では妊娠するための情報を追い求めてしまう

妊娠できないとなると、どうしたらいい?という問いかけとともにその答えを

知ろうとする手段がスマホに頼りがちになるという点も問題の一つかもしれません。

ネットの世界という中なら、いつでもだれにも気を遣わずに情報を手に入れられるし、

次から次へと色々な情報が手に入りますよね。

匿名なら、やり取りも簡単にできますしね。

いつの間にか本当に検索魔になっていたという本当に多く聞きます。

カウンセリングをしていると、不安になると、

ネットを見ては心を癒してくれそうなサイトを見に行ったりという事も

多々あったという事も聞きますし、SNSで同じ妊活中の人の情報からどうしたら妊娠したか

などありとあらゆる情報収集をしてしまっているかもしれません。

情報はあればあるほど翻弄されやすくもなっていくので気をつけたいところですね。

不安が強い、焦っているという場合は、まずはマインドフルネス瞑想ウォーキングなどで

メンタルの立て直しから取り組むのもよいでしょう。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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