不妊ストレスが強まる!寝る前のスマホ・パソコン検索の影響
睡眠と妊娠しやすさについての研究は様々あります。実際に睡眠が不足するほど
男性も女性も妊娠しにくくなってしまいます。
寝ている間に体は修復したり体が元気で健康に過ごせるように休息をとっています。
そんな休息が不足してしまうと自律神経のバランスも乱れてしまいますし、
精神的な影響も出てきて不安や焦りも感じやすくかったり
鬱々としてきてしまう傾向があり不妊ストレスも高まってしまいます。
睡眠不足が不妊に影響したり、メンタルへも影響してきますが、
どれくらい不眠とストレス度と影響が出てくるのか、また、こういった睡眠不足な
人にはある特徴があることも調査で判明しています。見ていってみましょう。
日本の睡眠についての実際
日本人の平均睡眠時間は、世界的に見ても非常に悪い水準にあると言われています。
厚生労働省は毎年日本人の睡眠時間を調査しています。
2016年発表の調査では、日本人の睡眠時間が悪化していることが分かりました。
この調査結果によると、日本人の平均睡眠時間は6時間~7時間という回答が最も多く、
男女共にこの6時間~7時間が最も多くなりました。
ただ、平均睡眠時間が6時間未満という回答が39.5%と約4割の日本人が6時間未満の睡眠時間
ということになります。40代男性の平均睡眠時間が6時間未満の割合は49.0%で
40代女性に至っては52.8%とほぼ半分が平均睡眠時間6時間未満ということになります。
妊活中の男性、女性は20代から40代くらいです。
最も睡眠が必要な年代で不足してしてきてしまっているという事になります。
寝る事にトラブル こんな特徴をもっている
成人男女の約4割に不眠症の疑いがあることが、製薬企業のMSDが行った調査で明らかになりました。
妊活中の男性・女性も睡眠にトラブルを抱えている可能性はとても高いという事です。
あなたはいかがですか?
また、この調査では、寝る前に不安感や憂鬱な気持ちを感じている人は、
飲酒やスマートフォンなどの操作で、気をまぎらわしている傾向がある。ということです。
同調査は全国の20~79歳の男女7,827人を対象に実施しており、
世界共通の不眠症判定法「アテネ不眠尺度」(AIS)を用いて、不眠症の疑いの有無を確認し、
その4割に不眠症があるとしています。
不眠症だった人の特徴
この調査では、不眠症だった4割の人には以下のような特徴があったことも分かったのです。
・日中のパフォーマンスが低下している
不眠症の疑いのある人に、日中のパフォーマンスについて自己採点してもらったところ、
「3割以上ダウンする」との回答が得られています。
・ストレスが多い
睡眠の質を低下させている原因は「ストレス」が多く、
不眠症の重症度が高まるについてその「ストレス」がある人の割合も高かったのです。
・不安感・憂鬱・緊張感を感じている
不眠症の疑いのある人たちは、不眠症の疑いのない人と比較すると
特に「不安感」「憂鬱な気持ち」「緊張感」を感じるという割合が約4倍に上り高まっていました。
・寝る前にNGなスマホ・PC・タブレット
就寝前の行動については不眠症の疑いのある人の約9割は脳が覚醒しやすくなってしまう
行動をとってしまっている傾向がありました。
具体的には、20代・30代男女ではPC・タブレット・スマートフォン
40代・50代男性では「飲酒」のスコアが高かったのようです。
不安感がつよまると、それを解消したくてとる行動が
さらに自律神経を刺激して脳を活性化させてしまい、不眠を助長させてしまっていたり、
生活の習慣の一部にまでなってしまっているかもしれません。
不眠症だけど自覚がない人は6割にものぼる
不眠症のレベルになっていてもその自覚がないという割合は6割にも上るのだとか。
不妊と睡眠不足や不眠には関係があります。
睡眠時間が短いと男性では精子の質に影響がでますし、
女性も卵子の質が劣化しています。
知らず知らずのうちに、子どもができない不妊ストレス度も高まり、さらに不眠になってと
不妊サイクルのトリプルの悪循環になってしまっているかもしれません。
妊娠しやすさには、まずは精神的に抱えているストレスの軽減も大切です。
心の健康度が妊娠しやすさにもつながっていきますね。
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参考文献