妊活中は、自分の頑張りに見合わず、夫は理解してくれない、協力してくれない、

子どもは欲しいと口ではいうのものの、誘ってもこなければ、何か取り組む姿勢もない。

夫婦間での妊活での温度差にもとても苦しんでいたりもします。

生理がくるととても落ち込んで夫の何気ない一言にイライラして喧嘩にまで発展という事も

あったりしませんか？不妊で悩むご夫婦は基本的には仲良しのご夫婦が多いのですが、

親密さやコミュニケーションの多さは意外と少なかったり、なんか満足しない感覚を

もっているというのがカウンセリングをしてきての傾向でもあります。

夫婦仲の改善にはマインドフルネスレベルを高めるのが有効とのこと。

不安が強くメンタルが不安定だと夫婦仲にも悪影響

夫婦仲がよくうまく長く続く夫婦関係に性格診断ビック5では神経症傾向が少ないほどよい

と言われています。メンタルが安定していて浮き沈みが少なく不安でネガティブで

ないほど良い関係を築き続けやすいというのは最もでしょう。

不安は将来、未来において産まれてくる感覚で、

それが遠い未来に対する様々な不安を呼んできます。

子どもがいつできるのだろうか、本当にできるだろうか、このまま妊娠しなかったら

将来が不安だ、こんなに治療にもお金を使っても何も実らなかったらどうしよう、

自分だけが取り残されたらどうしよう、親戚づきあいにも憂鬱になるんだろうなぁ、

友達に会うのも子供の事を話されたら傷つくんだろうな、不妊の事聞かれたらいやだなぁ、

仕事をするのか、やめるのかにも迷うし悩む。

取り留めとなく不安が押し寄せてくるのが不妊かと思います。

人生全般に影響を与える問題だけに不安が強くなると、精神的に感情のコントロールが

効きにくく夫婦関係でもなんか些細な事でも喧嘩してしまったり、

気分のコントロールができなくて泣きじゃくってしまったり。

妊活中はメンタルが不安定になる傾向が強いのですが、夫婦仲をよく保つことも

妊娠しやすさにはやっぱり欠かせないところ。

不安感が強いと、孤独感も増しやすく、自分だけが・・・といった思考をぐるぐるとしてしまいますよね。

不安は今という時間軸よりは、未来に心が向いている状態です。

逆に今に心が向いた状態だと夫婦仲はよくなるのですごいですよね。

女性は不妊で気分的な孤独感が強まる

孤独感はメンタルを最も病みやすい感覚で、肥満や喫煙と同等に死亡率を高めたり

体の中では炎症反応を作り出して体は機能低下を起こしたり、体の痛みや不調にもなっています。(1)(2)

本当に孤独であることが問題なのではなく、

気分的に孤独感を感じていることが心身への悪影響が最も多いといいます。(3)

実際に友達がいる、いないは関係がなく、孤独だと感じる事によって心身ともに

ダメージを受けやすく、またそんな気分的な孤独感はより女性の方が感じやすいとも言います。

さらに、過去子供の頃にトラウマのような事を体験しているほど、よりその影響は大きいようです。

友達と過去にうまくいかなかった、いじめにあった、寂しい思いをしたというのは

心の中に孤独感を生みやすいのでしょう。体験1つにつき孤独に陥る確率が28％も高まったというのです。

お母さんが頑張って働いていたのはわかるけど、そばにいて欲しい時にいてもらえなかった。

なんか寂しかった。両親が離婚していたり、片親が亡くなって、とにかく自立することを

考えてきた、友達関係でうまくいかなかったという体験を抱えていたという割合は

とても多い印象があります。

孤独体験が無意識に潜在意識下ではその人の心に影響を及ぼしていくというのがありますね。

孤独感によって本当の孤独と更なる悪循環

孤独感は、不妊で悩む女性のカウンセリングをしていると、八方ふさがりの

つらさを感じているの感じます。妊娠できないつらさはもちろんですが、

夫が理解してくれない、温度差がある、私だけが頑張っているのがつらいという事から、

仕事に行けば職場のみんなは妊娠していく、友達も親戚にも妊娠できていない自分として

会う事につらさを感じ距離を置きだしたら、もっともっと孤独で苦しいという事を悩んでいます。

孤独感はますます強まるような悪循環のサイクルがあるようです。

何かの理由でいったん社会的に孤立感を感じると、そこから安心感を失って、

周囲が恐怖に感じられる環境に変わってしまうというのです。(4)

その結果、関係を持ちたいと思いながらも、ついおどおどしたり、ネガティブな事をいったり、周りの反感を

かうようなことを無意識にいってしまいますます孤独になるという循環を繰り返していってしまって

いるかもしれません。こういった孤独感にはまずは自分が今、孤独感を持っている事を受け止め、

認知行動療法によってすこしずつ認識を変えていくことが有効とされています。

マインドフルネス能力が高いと夫婦仲までよくなる

心が今に向いている状態やその能力が高いマインドフルな状態ほど夫婦関係も

良くなるといいます。今ここに心がある状態。

心の中に浮かぶものを良いか悪いかの判断もせずに受け止めていくマインドフルネス。

フロリダ大学では(5)マインドフルネスレベルと夫婦仲について研究されています。

カップルの両社がマインドフルであるほど、ふたりのストレスは少なくなり、幸福度も高いという

予想通りの結果でした。

潜在意識はいつも無意識な自動思考を繰り返しているものですが、

ストレスや不安については思い浮かんだ思考にいい悪い、〇・✖といった極端な

ジャッジをして、そのたびに心を苦しめることによって本人が苦痛を感じてしまいます。

せっかく話をしていても、日常生活の中でもなにか心ここにあらずで不安の事ばかりになっては

楽しく過ごせなかったりして一緒に楽しい体験を積み上げていると実感することが

難しいですものね。仲が良いカップルほど、私たちはこの先もずっとうまくいくと思っている

傾向が強く、そのためには、常に確実に確かな経験を積み上げていると言います。

それは一緒に食事をする、一緒に楽しい会話をする、一緒に家事をするなど何でもよいのですが、

楽しいと思う体験を一緒に積み上げているという共通点があるようです。

確かな体験の積み重ねが楽しくうまくいく未来をイメージさせているというので、

今という時間軸に心を向けて目の前のことに充足感を感じるマインドフルな感覚を大切にしたいですね。

潜在意識はいつでも不安な未来に暴走してしまわなければ、夫婦仲や今後の未来をもうまくいくように

働きかけてあなたの味方になってくれるという事です。

潜在意識で妊娠　心と関係の健康マインドフルネス

マインドフルネスの定義はあいまいかもしれませんが、

現在の体験を全面的に受け入れながら、注意を向けること。これはハーバード大学の

心理学教授ロナルド・シーゲルが言っている事です。

現在の体験を受け入れない、全面的に捉えない、注意を向けないこれらによって

マインドフルネスレベルは低下していってしまうという事ですね。

多くの人は、今に心を向けている、自分はできていると思っているとのこと。

でも実際は1日のうちで30分も今に集中できていないという人はとても多いのかもしれません。

マインドフルネスのトレーニングは、

なかなか自分では気づかないという点もポイントになっているため、

注意深く観察し、体験を全面的に受け止め、うまく受け流すことで

不安や焦り未来にばかり向いてしまうのを改善できるわけですね。

それにはまずは、瞑想が効果的です。

不安は何度も繰り返しているうちに、無意識にいつでもその思考を繰り返してしまう

というのが問題になっていきます。無意識に考えて不安になっている自分をとらえ

受け止めていってあげましょう。そうすることで、ストレスも軽減されますし、

夫婦仲の改善にもつながっていきますね。

脳科学・潜在意識で妊娠する　マインドフルネスのすごさ

参考文献

1　Loneliness and Social Isolation as Risk Factors for Mortality: A Meta-Analytic Review

2　Does rejection hurt? An FMRI study of social exclusion.

3　Quality not quantity: loneliness subtypes, psychological trauma, and mental health in the US adult population

4　Loneliness: Clinical Import and Interventions 

5　An Examination of the Association Between Relationship Mindfulness and Psychological and Relational Well‐being in Committed Couples