流産後にPMS(月経前症候群)が酷いどうしたらいい? |

流産後にPMS(月経前症候群)が酷いどうしたらいい?

流産後に、PMSが酷くなるという事は珍しくありません。

流産といっても、ちょっとしたお産です。

なので、その後にホルモンバランスが変化したり乱れるということもありますし、

精神的にショックを受けたり悲しみ落ち込むこともあります。

通常、流産後の体に起きた状態は3ヶ月ほどすれば徐々に整っていくのですが、

しかし、赤ちゃんを失った喪失感や悲しみ、

また何で産んであげられなかったんだろうという後悔や執着などが強まると

ストレスから女性ホルモンの分泌が乱れ、ホルモンバランスは悪化し、月経不順や

PMSの症状が強く出てしまうケースもあります。

 

女性に不調をもたらすPMS(月経前症候群)とは

PMS(月経前症候群)とは、月経がはじまる前、3~10日ぐらい前から起こる肉体的、精神的におこる

不快な症状の事です。この原因は、女性ホルモンであるプロゲステロンの増加に伴って起きるため、

生理が始まると症状がピタリと落ち着くという特徴もあります。

プロゲステロンは妊娠に必要な女性ホルモンで、子宮内膜を厚くしたり、

体内に水分や栄養分をため込みやすい体質となります。

エストロゲンと違って、体調や精神面にも不調をきたしやすいため

ちょっとお騒がせなホルモンかもしれませんが、なくてはならないホルモンで

精神的にストレスケアを行ったり、自律神経を整えて心地よく過ごせるようにしているほど

症状が軽くなる傾向があります。

卵巣機能が正常な女性でもPMSにはなる事もあり、病気ではありませんが、

あまり日常生活に支障をきたすようだとつらいですよね。

 

PMSはどう診断されるの?

PMSの定義や発症頻度、治療法は、欧米と日本では異なりますが、

PMSの診断に関しては産婦人科診療ガイドラインでは米国産婦人科学会

(ACOG:American College of Obstetrics and Gynecology)の診断基準を用いています。

米国産婦人科学会の診断基準では、

PMSの症状を「身体症状」と「精神症状」に分類し、

少なくとも2周期以上にわたり症状の周期的な変動が見られ、

月経5~10日目の症状に比べて月経前の症状の方が3割以上強い場合はPMSとして扱うべきであるとしています。

 

月経が終わると消失し、さらに症状があることで日常生活にも支障をきたす場合は

診断を受け、病院で治療を受ける事も可能です。

 

PMS(月経前症候群)を悪化させる原因

原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。

排卵のリズムがある女性の場合、排卵から月経までの期間(黄体期)にエストロゲン(卵胞ホルモン)と

プロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。

この黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、

脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています

月経前症候群

 

PMSを悪化させる原因についてみていきましょう。

ハッキリとした原因は突き止められてはいませんが、ストレスなどが影響している事で

伝達物質であるセロトニン、プラスタグランジンなどの物質の変化や

食生活や生活習慣の影響もうけます。原因が複雑に絡み合うため、突き止める事は

難しいのですが、精神的なトラブルはPMSを悪化させてしまいます。

 

1 ストレス

女性ホルモンの指令を出す部分とストレスの処理を行う部分は脳の中でも

密接に関わってきます。そのため、ストレスの影響を受けてホルモンバランが

乱れ、よりPMSの症状が悪化してしまうという事がおきます。

 

2 性格や考え方

物事のとらえ方や性格はストレスにも直結します。

まじめで頑張り屋さん、几帳面で完璧でないと気が済まない!

負けず嫌いで自分に厳しい…こんな性格をおもちでしたら要注意。

日頃から、周囲と比較したり、不満を抱きやすい人は

PMSの症状がでやすいようです。

 

3 自律神経の乱れ、免疫力の低下

緊張がつよく、いつも疲れているという方。

自律神経も乱れがちで、免疫力が低く風邪もひきやすいという方も

PMSが強く出る傾向があります。

 

 

PMS(月経前症候群)はプラセボ効果が有効

PMSの原因がはっきりとはわかっていないため、医学的な治療法は確立されていません。

ホルモン剤-黄体ホルモン・ピルなど、利尿剤、抗うつ剤(SSRI)、

栄養療法-ビタミンB6・ビタミンE・カルシウム・マグネシウムなどのサプリメント・

カフェインや糖分・塩分・アルコールの制限、適度な運動・認知行動療法など

300種類以上の治療が試みられていますが、残念ながら明確な治療法は確立されていません。

 月経前症候群PMS

 

PMSにはプラセボ効果が非常に有効だという事がわかっています。

月経困難症をもっていたり、ひどい月経痛などを持っていた方でも、

イメージ療法なども効果的です。

ホルモンバランスに関連した体調面でも良い効果が出てくるという事が

おきてくるのも、こういった効果が影響もするのでしょう。

プラセボ効果とは思いこみが体に良い影響をあたえるというもので、

心理学では様々な研究結果が報告されています。日本では偽薬効果ともいわれ、

薬にたいしても、この薬を飲めば治るとか、良くなると思っていると、

本物の薬でなくても改善してしまうというものです。

こういう事からも、気持ちの持ちようや、感情、ストレスといったものが、

PMSにも大きく影響を与えていることがわかります。

 

家族の理解のなさもPMS(月経前症候群)悪化の原因に

PMS(月経前症候群)については女性特有の症状であったり、

女性でも個人差が随分あり、実際に体験したことがないと理解されにくい部分もあります。

そのため、PMSの症状がつらい時は休めたり、精神的に負荷がかからないよう

周囲の協力が得られると改善しやすいのですが、

家事に、仕事に、不妊の悩みに、流産のつらさと何から何までのしかかってきては

苦しくなってしまう上に、理解してもらえないとなると

状態が悪化しやすくもなってしまいます。

 

流産とPMS(月経前症候群)との関係

流産という経験が、これら全てのPMSを悪化させるように働てしまいます。

やはり、望んでいた赤ちゃんを失う経験はつらいものです。

私自身も流産は2回経験しています。

その後無排卵となっています。

なので長引かせないようにするためにも、

妊娠しやすい心と体つくりをするためにも、

効果的なストレス対処を行う必要性をよくわかっています。

また、なかなか妊娠できずに不安で過ごしたり焦っている気持ちから

PMSは悪化しやすくなるとも言えます。

ストレスは認知のゆがみから起こるため、セルフコントロールすることで随分軽減させていくことが

可能です。流産後の悲しみや辛さを癒していきましょう。

 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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