生理来てリセットダメだなと思ったら 妊活セルフコンパッション

妊活をしていると、自分ってダメだなぁ・・・。って感じてしまう場面が沢山になってしまっていませんか?生理がくるたびに、リセットすると、妊娠という結果を出せない自分にダメ出しをしてしまったり、つい厳しめに評価してしまいがちです。
生理が来て、私ってだめだぁ・・・そんな風に責めてしまっていたらより妊娠しにくくなってしまうから、セルフコンパッションで早めに心のケアをしてあげましょう。
自分への思いやりが妊活ストレスに有効
自分に対してダメ出しをしたり、責めたり、もっともっと頑張るように声掛けをしていくのだと、よりストレス度は無意識に高まってしまします。
頑張った自分をより責めてしまったり、その一方で自分を責めてしまいがちな人ほど批判的になってしまって心の中では不満足や不足を感じやすくなってしまいますものね。
でも、自分に対して、受け止め思いやりをもって接していく関りが妊活中のつらさを癒し、心を元気にしてもくれます。
セルフコンパッションといって、思いやりを持って接するとメンタルってとっても良くなっていきます。
不妊で悩みうつ病をもっている女性に対して、セルフコンパッショントレーニングを行ってもらったところ、心理的幸福度が高まったという研究があります。(1)
思いやりトレーニングは生理が来たリセットにも
2016-2017年にヤズド生殖科学研究所に紹介された32人の不妊女性が対象で、参加者は、コントロールと実験として2つのグループにランダムに分けられています。
実験グループの参加者のみが、90分間のトレーニング(自己思いやりトレーニング)を8回受けました。
その結果、トレーニングを受けたグループの女性は、そうでないグループの女性と比べて、心理的な健康を改善するための推定平均スコアに有意差がでています(p = 0.007)。
そのため、セルフコンパッション、自己思いやりの訓練によって心のケアをしていくことで、妊活中の女性の心理的幸福の改善に影響するという事ですね。
テスト前に比べて、94.2%の効果で有意というので、ぜひぜひ、生理が来た時も、生理前のそわそわしているときも、セルフケアとしても取り組んでいきましょう。
心理的介入によって妊活中の不安がやわらぐ
妊活中に多くの女性が強く感じるのは、不安や緊張、そして恐怖心です。
そして、そこにおいても、過去数十年にわたって、不妊の心理的結果に対処するためにどのように心理的なサポートが有効になるのかが研究されてきています。
心理的なサポートによって子供ができない事によって引き起こされる、抑うつ症状を改善するというよりは、不安や緊張それに伴う感情を軽減させるのに効果的かもしれないという事が言われています。(2)
カウンセリングや集団的に心のケアを行うような心へのサポート介入は妊娠率を高めるといわれていて(3)さらに、セルフケアとして、自分自身が日々ケアできるようにセルフコンパッションスキルのようなスキルを習得していくこともとても有効だとされています。
まとめ
自分の事を受け止め、心を元気にしていくためのセルフコンパッションは、受容と柔軟性を高めていくことになります。
生理が来て、妊娠できなかった。その結果ばかりにとらわれることなく、妊活を通してたくさんの学びと成長とともに、自分をいたわり思いやりをもって接してあげると妊娠率が高まっていきます。
心の元気さとともに、卵子も受精卵も成長できるようです。
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苦しい時は、一人で抱えずに、妊活セミナーなど、同じ悩みを抱えている同士お話しできる場で心の中を打ち明けるのも、効果的な妊活中のストレスケアになります。
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参考文献
(1)Int J Reprod Biomed (Yazd). 2019 Nov 7;17(10):757-762. doi: 10.18502/ijrm.v17i10.5300. eCollection 2019 Oct.Self-compassion training and psychological well-being of infertile female.
(2)Boivin, J. A review of psychosocial interventions in infertility. Soc Sci Med. 2003; 57: 2325–2341
(3)Human Reproduction Update, Volume 15, Issue 3, May-June 2009, Pages 279–295, https://doi.org/10.1093/humupd/dmp002